男は腎虚、女は血海の虚よりおこります。あるいはまた、風、寒、暑、湿をうけて
発症します。
痛む場所が移動して一定しないものは、風です。
筋肉が拘急して引き裂くように痛むものは寒です。
腫れて重いものは湿です。
手足がほてり、熱し、躁渇して、便通が実証であるものは、暑熱によるもので
す。
骨、節が大きくなり、節の間が細くなるものは、鶴膝風と言います。治しがたいで
す。
脚気が腹に入るときは危険です。
灸、三里、三陰交、風市、外踝、内踝。
針、公孫、衝陽、委中、懸鐘、飛陽、また痛む局所に針をしなさい。
【訳者私見】
脚の痛みを、内因(腎虚、血海の虚)と、外因(風寒湿暑)から考えていますね。
また、内容からすると、リウマチのようなものも、この脚の痛みのところで語って
いるようにも思えます。
鍼灸の配穴が、背部兪穴などとらずに、どちらかというと、局所治療的なのが、つ
まんない感じがします。内因、外因から考えているなら、こんな発想はなあ・・な
んて思ってしまうのですが、如何でしょうか?。正豊さんにとって、扱いがたいも
のだったのかもしれませんね。