. .

知一庵さんの【写真館】より

眼目


目は肝の外候、五臓の精華であり、諸脉はみな目に属します。

鳥晴【訳注:黒目のことでしょうか?】は肝木、両眥は心火、上下の胞は脾土、白 睛は肺金、瞳子は腎水の精です。

急に赤く腫れ痛むものは、肝経の風熱です。久病ののち昏暗【訳注:目が見えにく くなる】するものは、腎虚です。遠くをみることができないものは【訳注:近視】 心虚です。近くをみることができないものは、腎水が虚したものです。


灸、巨骨、膏肓、曲池、肝兪、脾兪、三里。

針、神庭、上星、前頂。

血熱により目が赤いものには、絲竹空、百会、上星。

眥が痛み、涙ですっきりしないものは風池、合谷。

雀目には睛明、攅竹

疳目には、合谷にそれぞれ一壮。

赤くただれたものには陽谷、太陵。






【訳者私見】

灸で、巨骨、膏肓、曲池、肝兪、脾兪、三里とあるのは、肝脾の気をたて、裏の 充実をはかるという発想ではないかと思います。

眼目の疾患は、虚が中心(腎虚、心虚、腎水が虚したもの)と実が中心(肝経の風 熱)とわけて把えています。前者の場合は、当然裏を建てることが中心になり、後 者の場合だと、邪熱を直接的に去るということが発想の中心になりますね。

そういった意味で、血熱により、目が赤いものには絲竹空や百会、上星、眥が痛 み、泣ですっきりしないものは、風池、合谷というあたりは、邪実を直接的に導き 去るという発想が中心のようですね。

虚が中心のものは、裏をたてたり、神庭、上星、前頂などの鍼も、気を頭部に導 くという発想ですね。

同じ経穴が提示してあっても、症状によって、その場に気を集めていたり、逆 に、散じるために使っている場合もあと私は思います。きっとそんなときは、治療 順序なども違うのではないでしょうかねえ。ああ、臨床を見学させていただきたい なーーーーーーーーーー!!!!。







.....鍼灸重宝記の目次に戻ります........


☆☆☆☆ここをクリックすると始めのページにもどれます(⌒_⌒)☆☆☆☆◎◎◎←←←←←はじめのページへ←←←←←◎◎◎☆☆☆☆ここをクリックすると始めのページにもどれます(⌒_⌒)☆☆☆☆

メイルの宛先はこちらです→pxl02541@nifty.ne.jp.お手紙はこちらへ...メイルの宛先はこちらです→pxl02541@nifty.ne.jp.



pxl02541@nifty.ne.jp