. .

知一庵さんの【写真館】より

唇病


経にいわく、脾の栄えは唇にあり、唇が動くのは風です。ささくれるのは熱で す、そるのは冷えです。唇が腫れて裂け、あるいはまた瘡を生じ米粕のよう になっているのは瀋といいます、脾経の風熱です。

唇が緊張し口が小さくなるのを緊唇といいます。また、中気が虚損して、唇や口 に瘡を生じるものがいます、あるいはまた、陰虚火動して唇が燥き裂けて繭のよう になるものもあります。



唇がかわいて、唾液があるものには、下廉。

唇がかわいて、食べ物が下がらないものには、三間、少商。

唇が動き、虫が這っているようなものには水溝。

唇が腫れれば迎香。

緊唇には虎口に灸をしなさい。男は左、女は右、さらにまた、承漿に灸を三壮し なさい。






【訳者私見】

唇の病証に対して、局所や熱を泄らすところにしか経穴が提示されていないの は、唇の状態自体が病証をよくあらわすものであっても、簡単に治ることのないも のだということだと思います。病状を軽くしやすいものは、熱を引けるものだけで しょうかねえ。

虚損病の範ちゅうになるものは、まあやってみたら(;^^)といったところなので しょうか?。 曲沢、大陵という心包経、二間、商陽という大腸経、尺沢、少商という肺経の経穴 をあげています。肘関節まわりの経穴や、末端穴を使い、熱を手に引いていこうと したり、熱を漏らそうという発想ではないかと思います。







.....鍼灸重宝記の目次に戻ります........


☆☆☆☆ここをクリックすると始めのページにもどれます(⌒_⌒)☆☆☆☆◎◎◎←←←←←はじめのページへ←←←←←◎◎◎☆☆☆☆ここをクリックすると始めのページにもどれます(⌒_⌒)☆☆☆☆

メイルの宛先はこちらです→pxl02541@nifty.ne.jp.お手紙はこちらへ...メイルの宛先はこちらです→pxl02541@nifty.ne.jp.



pxl02541@nifty.ne.jp