肝疳は、頭を揺るがし、目をしぼめ、目を揉み、汗を流し、うつ伏せになり、筋が
青く、身も青く、髪が立ち、筋が痛み、痩せつかれます。
心疳は、面赤く、身熱し、咽が渇き、小便赤く、鼻の下がただれ、腹脹し、口瘡
虚し、驚く。
肺疳は、咳嗽が多く、喘き、鼻を揉み、爪を咬み、寒
熱、鼻瘡、身体が白く、腹脹。
腎疳は、身体が瘠せ、身体に瘡疥あり、寒熱し、雀目【訳注:鳥目】足が冷え、陰
嚢がしめり、水を好み、声がかれます。
脾疳は、身体が黄色くなり、腹部が大きくなり泄瀉、不食し、土をくらい、地に伏
すことを好みます。
五疳とも、肝兪、脾兪、不容、章門に灸をしなさい。疳にて、痩せ、脱肛があり、
咽が渇くものには、尾翠骨の上三寸の陥凹中に三壮、午の時刻に灸しなさい。虫が
でて、治ります。
三伏中、柳の煎湯にて浴しなさい。疳目には、合谷に7壮灸しなさい。
牙疳は、すぐに腐り落ちます。承漿に針または灸。
夏痩せするには、臍の上一寸に七壮灸をしなさい。
腹脹、手足が腫れたものには、臍の上一寸に七壮。