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リウマチの方からのご質問 診立てが大切




【ご質問の趣旨】



リウマチと診断され、西洋医学の薬を処方されました。薬が恐かったので先生に説明を求めると、リウマチというのは効く薬を探し、効かなくなったら次の薬を探すということを繰り返していくのが治療だと言われ恐くなり、漢方で治すという診療所を訪ね、いまのところ経過がよいです。

しかし、その診療所では、保険の薬のほかに保険外の入浴剤や鍼灸などもセットになっており、月の診療費が数万円にも達します。普通はこれぐらいなのでしょうか?鍼灸はどれぐらいの値段が適切なのでしょうか?

リウマチの治療には、実際のところ、西洋医学のほうがいいのでしょうか?東洋医学のほうがいいのでしょうか?選ぶ基準などありますか?



【私からのお返事】

リウマチ、悩んでしまうところですね。

ただ、発症から日が浅く、状態もいいようですから、よかったですね(^^)

ところで、その医院の値段などが適正かというのは、なかなかお話しするところが難しいですね。その先生は、それが「適正だ」と信じて出していらして、それにその価値があると認めれば、どんなに高くても、安くても適正値段だと思います。

また、保健医療としての適切さに関しては私は門外漢ですのでわかりかねます

ですので、直接的にこの医院の問題のお話というのは、申し訳ないのですが、出来かねるのですが、私が考えている一般論的な部分をお話させていただいて、ご参考にしていただければと思います。リウマチの方々が、非常に迷い、困っていらっしゃることは十分承知しています。少しでも考える一助になればと思います。


【東洋医学で観るというときに】

東洋医学の方法で治療する時に一番肝腎なのは、その人を「良く診る」ということだと、私は考えています。四診ということばが、古くからあります。口先では大切だといいつつ、実際には、ほとんど見ないで薬が出されたり、鍼灸がなされている場合がよくあるようです。本当に患者さん自身を「良く診て」いるのかは、チェックポイントだと思います。

あまり診ていない先生でしたら、短期的に薬で効果があったとしても、長期的にお付き合いするのはどうなんだろうと私は思います。リウマチは長期にわたる病気ですから、ご自身と相性の良い、よく診てくれる先生とのお付き合いが大事だと思います。


【治療費について】

漢方薬の場合、漢方薬局などで自費で買うという手段もあります。その場合、目安として一日分500-600円ぐらいと考えてもいいと思います。

鍼灸治療費は、都市部では一回4000円前後が普通ではないでしょうか。


【鍼灸治療について、一言】

自宅でするお灸、私も患者さんによくおすすめします。

これは、身体を拝見した時に鍼灸師である私がツボを選んで1,2箇所から10箇所程度毎日していただくようにしています。

決して、痛い関節や症状のあるところに、べたべたと数百箇所!も、沢山のやけどを作ってするのが、お灸だとは私は考えていません。上記のようなやりかたで充分効果があると私は考えています。




リウマチは、確かに恐い病気ですね。でも、状態を良く知り、体調をしっかり管理して、症状に振り回されずに対応していけば、惟だ闇雲に恐れるものでもないと思います。

西洋医学的にリウマチと取り組むときにも、東洋医学的にリウマチと取り組むときにも、まず第一なのは、その患者さんの状態をしっかりつかむことだと私は思います。

西洋医学のリウマチに取り組んでいらっしゃる先生の本を拝見すると、必ずその方にあった薬で、なるべく軽いものから量を加減しながらということをおっしゃっています。しかし現実には、効きがいいからという理由で、非常に強い薬から入る先生もいらっしゃいます。一時的には効果てき面であっても、長期的に考えるとご本人のためにならなくなってしまうケースもあるようですね。その先生がちゃんと見てくださっているか、その患者さんにとって、本当の意味でのベストの選択をしてくださっているのか、難しい観点ですが、患者さんご自身にとって重要なことだと思います。

また、東洋医学、漢方でリウマチの管理をするといったときに、エキス製剤でいくのは、症状が重い場合は無理があるのではないかと私は思います。エキスでやって効かないから漢方がダメというのは、結論が早すぎます。漢方薬を使うのならば、ちゃんと「効きの良い上質な漢方薬」を使うことも大事です。残念ながら、保険では無理になってくることもありますが・・・・。




このhpの症例にも乗せてある患者さんが、保険外の漢方薬、鍼灸での今の状態をこんな風に語ってくれました。

これは私が、

「せっかく高い健康保険を支払っているのに、西洋医学的な治療を拒否すると全部自費になっちゃうのって、なんか変ですよねー」

といった言葉に対してです。


「免疫抑制剤まで飲んで、痛み止めも、待ち焦がれるように飲んで、それでも、痛くて痛くて肩なんか切り落としたいぐらい痛くって。これだけ薬を飲んでもこんなに痛いなんてどうしたらいいのか、本当に不安で絶望的な気持ちに包まれていました。それがいま、漢方薬と鍼灸で、とっても安らかで、ときに自分がリウマチであることを忘れるほどです。あの時の薬を飲んでも飲んでもひどい痛みに襲われていたときの不安を思うと、本当に今は幸せなのですよ(^^)」

と、語ってくださいました。西洋医学でリウマチをコントロールするときにも先生選びは大事ですけど、漢方や鍼灸でするときも、漢方薬自体の品質、先生の診たて、鍼灸でのやり方などもなんでもいいということはありません。しっかりと選んで、ご自身のお体を大事になさってくださいね。






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