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生理、月経を学ぼう



女性の身体は、月の満ち欠けと同じように、一定の周期性をもって変化しています。この変化は月経という子宮からの出血を目立った特徴としますが、月経と月経の間にある排卵や、排卵の前後におこる体温の変化なども特徴的です。

体温の変化、排卵、月経などの変化は、子宮が中心になっておこなわれていますが、これらの変化は全身状態により影響を受けることがありますし、また逆にこれら子宮の状態の変化が全身状態へ影響をあたえることもあります。つまり子宮の状態と全身状態は深い関連があるということです。

このことにより、一元の気につかさどられている女性の体は、子宮の状態の変化につれて、身体各部分や全身状況がどのような変化をとるのかということを中心にみていくことができます。このふたつの連携をとらえることにより、その個人の体質や罹患している病の性質についてのさまざまな情報を得ることができます。

つまり、女性にとって子宮の状態の変化は全身の問題を考える糸口でもあるのです。

ここでは、生理的な月経の状態について東洋医学ではどのように考えているのかということについてをみていきましょう。




経前期:月経が始まる前の高温期をこのように呼びます。

子宮を養っている衝脉と任脉の気血が盛んになり充実し、溢れそうな状態になっている ときです。




行経期:月経の時期をこのように呼びます。

経前期に充分充実した子宮から経血として血液が溢れてきます。正常な状態では、指を 切ったときよりも やや濃い血液が、塊をともなわずに降りてきます。最初の三日ほど は濃くて量も豊富です。五日から七日で終わります。




経後期:月経が始まったときから数えて7日目から14日目の排卵までの期間をこのように呼びます。

月経によって、子宮から気血があふれ出たために、子宮を養う衝脉任脉も空虚になりま す。この空っぽの状態から新たに女性の身体は気血を充実させて排卵に備えるのだと古 人は考えたわけです。

虚すことによって満ちることが再びはじまる時期を迎えたわけです。




経間期:排卵期のことをこのように呼びます。

月経によって気血ともに虚した子宮がその力を回復し、ようやく気血が盛んになり、陰 (卵子)を生じて排卵し、取り残された陽気が全身 に散じて高温期へと変化します。

一年で言えば梅雨の時期、万物が生い茂る時期にあたります。この気血の充実した時期 に、女性の体は排卵し、もし男性と交わっていれば、外部から来た陽気である精子と合 体し、新しい生命が誕生するわけです。

古人は妊娠という事を、このような陰陽のダイナミックなドラマとして考えたのですね。




一元の気でくくられた存在である女性が、陰を生じ陽を動じるという陰陽の大きな傾きをもつことにより、種としてより完全なる存在に立ち向かう。この時期はそんな時期であると考えられるのかもしれません。

こういった大きな陰陽の冒険を自己の内側にもつという女性のからだのダイナミックなあり方は神秘的でかつ、頼もしいものだと私は感じます。

陰を生じたために(排卵)置いてきぼりをくってしまった陽が、全身をめぐり高温期を作り出します。

受精した生命のお布団である子宮は、この後衝脉、任脉に養われふっくらと厚さを増していき、経前期へとつながります。

この後、妊娠しなければ、月経がおこり、一連の周期が繰り返されることになります。






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