流産を繰り返す人に

初期の流産は、自然の淘汰の流れの中にあることが大半です。

流産は赤ちゃんを待ち望む人にとっては「耐えられない」できごとであると思います。

しかしながら、人間の生殖には、初めの段階から数多く淘汰のステップが用意されています。大きな自然の流れの中にある私たちもその流れにさからうことはできません。

基本的に淘汰の流れの中に流産はありますが、お母さん側の腎気の土台が弱いために、赤ちゃんと一つの生命になってしっかりと生命をはぐくむことが出来ないケースもあります。こんな場合には、妊娠前の段階から、しっかりと身体作りをし、腎気の底上げをしていきます。

妊娠が成立したら、臍を中心に下腹に力がでるように。そして胎をおとさないようにしっかりと受け止め守ることが出来るような身体作りをします。これで赤ちゃん側にしっかりとした胎盤が出来る時期まで乗り越えられるよう努力していきます。

赤ちゃんを望み、妊娠反応がでたのに、残念ながら胎嚢がみえなかったり、心拍が途中で消えてしまったり。

妊娠は、ある程度の継続があるまでは、淘汰の流れの中にあります。
これは私達人類の当然の生命の流れなのです。
淘汰の流れにあるとき、何が悪かったということはなく、
自然の選別なのです。

不妊治療を受けてがんばって、一生懸命努力して、やっと妊娠反応が出た、
胎嚢がみえた、心拍がみえた。

やっと授かった命なのに。
なぜ？なぜ？というお声が聞こえてくるようです。
それでも、やはり自然の淘汰。受け入れざるをえないことなんですね。

流産は、いろいろな形ちでおきます。自然と生理がきて流産となるケースもありますし、繋留流産となり処置が必要なケースもあります。

こういった流産のあとは、からだをきちんとリセットしておく必要があります。また、処置が終わったあとでも、基礎体温がなんとなく高かったり、全部が出切れていないのか、身体がすっきりとしなかったりするケースがあります。このリセットは本当に大事です。私が特に皆さんに力を入れてお勧めする点です。

このリセットが上手く行かないため、次の妊娠が遠ざかることもあります。
女性のからだは、自らが、新しい生命のために次なる準備をする力があります。

しかしながら、身体の力が不足していたり、排出する力が弱いために、完全なリセットが出来ないことがあるのです。リセットをしっかりすることで、新しい生命のための積極的な準備ともなります。

リセットする力を応援し、排出力が弱いがためにすっきりと出来れていないものを出す治療を是非うけていただきたいなと思います。

また、流産といったからだが大きく動く状態のときこそ、治療も効果的に入ります。流産をしたあと、流産の処置を受けたあとなどは、なるべく早く、しっかりとした鍼灸治療を受けていただきたいと強く思います。