通常の人であれば、食事をしても、生理になっても、子供の世話をしても、それほど疲労感を
感じるものではありません。生理的なブレの範囲として受け止められるはずです。
そういった日常の生活動作である、食事も、子供の世話も、排卵も、高温期の維持も、すべてが、
『何かあったとき』になってしまっていることが、今のご本人の辛さとなっています。そして
これは、素体の力が非常に弱り、身体の余力がほとんどなくなってしまっているからだと
思います。これでは、本当に大変で、おつらいでしょう。
このためには、身体の底力(東洋医学で曰う腎気)を少しづつでも、建て直していく必要があります。
もともと、やる気がある、なにか行動したいタイプの方です。
しかしながら、これほどまでに器が虚損していると、ちょっと何かをすることが、すぐに、
器まで小さくしてしまうという悪循環になってしまうのです。何かしたい、もっと
やりたいというのは、器が、日常生活が普通におくれるようになったときに、考えるべきで、
それまでは、まず器(腎気、根本の生命力)を高めることが第一です。
それには、睡眠をよくとること、器以上の行動をとらないこと、脾胃(胃腸の状態)を守り、
食事を節制して取る事が肝要です。胃腸の状態をしっかりさせることで、体力もついてきますし、精
神的にもより安定すると思います。
産後の不調ということは、若い方の不調ということです。若いということは、それだけ
生命力に勢いがあるということです。養生に勤めることで、必ず回復していけるはずです。
ご自身の身体を大事にいたわり、器を育てていきましょう。