地鎮祭が終わり、基礎工事がまだという時点で、庭の造作になってしまいました。
私は、半年ほど前に父を亡くしました。父は三島に家をもっていましたが、具合が
悪くなって、二年ほど前に単身赴任をやめ、母のいる四国の高松に戻っていまし
た。この三島の家の売却話は父が存命中の1年ほど前からでていたのですが、父の
病状悪化などで、うやむやになり、そのままになっていました。
この家は、父が8年ほど前に買ったもので、約50坪の敷地に車が3台ほどとまる
スペースと家がたっていました。父はこの駐車スペースを半分つぶして、念願の
樹々のある庭をつくりました。そして樹々は狭い庭ながらも健やかに育っていまし
た。
私の今回建てる家は、敷地の関係で南側に約40坪ほどの庭があります。古屋を撤去
するときまでは庭ができるという感覚よりも、無駄なスペースができちゃうなあと
いう感覚でいました。そして先月、古屋が解体により全部どいてみると、あらあ
ら、なんて日当たりのよい庭がということになりました。夫とふたりで、芝
生でも植えたいなあなんていう話をしていました。
そんなおり、売りに出してから1年ほど音沙汰のなかった、不動産やさんから、父
の家の売却話がふってわきおこり(まあ、あまりにも進展がなかったので、他の不
動産やさんにも出しますよと話をしたんです)、たまたま近くにいる私たち夫婦が
不動産やさんの窓口となりました。(母は四国の高松、妹は韓国なんです)
そして、三島の家の買い手の方にお願いされてしまったのが、今回の庭木の撤去で
す。一年前、父が存命中に、売りに出したときの計画では、父は数本を四国に移設
し、あとの庭木は処分することにしていました。
父が亡くなった今、あれやこれや好きで植えた庭木が残りました。
新しい家の買い主さんからは、庭木は撤去して欲しいという希望が出されました
そして私の家には、なぜだか広々とした南向きの40坪ほどの庭ができました。
結局、この父の庭木達は私たちの家に庭ができるのをまっていたかのように、本日
三島から植木屋さんのトラックに乗って引っ越してきました。
今日の朝、7時半、突然電話。
私(ほとんど寝ぼけ眼)『はい、○○です』
電話の主『三島の植木屋です。小田原につきました』
私(えー9時の予定ジャン)『わーちょっと待ってて下さい。すぐいきます』
あわてて、出掛けていくと、ゆさゆさと樹々を載せた2トントラックが家の前に止
まっていました。
えーーーー、たった車1.5台分のスペースに生えていた庭木なのに!!。
こんなにあるなんて、
おどろき、もものき、さんしょのき。
そして奥まで車をいれてもらって(敷地が縦長で、一番奥のところが庭なんです)
木をおろして作業してもらいました。
そうこうしていると、空梅雨で前の現場が早く終わったので、今日から作業を始め
るというヘーベルさんがやってきました。
先に、植木屋さんがきてくれたお陰で、奥までトラックをいれて運ぶことができま
した。ヘーベルさんはすぐに木枠を組み立ててしまいましたので、これが少しのタ
イミングでずれても、トラックが奥まで入らないことになってしまっていました。
うーん、なんという絶妙な
たった一本の金柑の木がたっていて(あのテレビコマーシャルのこの木何の木のような感
じだったんです)広々とした庭には、父の柿2本、梅2本、かりん、山桃、なつめが
うわり、また同じ敷地内から、移設してもらった夏みかんも一緒にならび、なんだ
か急に樹々の多い庭という雰囲気になってしまいました。
なんだか、天国の父にしてやられたような。ここが空くのをこの庭木達は
待っていたのかしらんなんて思うほど、植木屋さんに丁寧に養生された庭木達は、
当たり前のように立っています。植木屋さんは、三島の家の庭に植えられていた下
草などもあれこれもってきてくれて、一緒に植えてくれました。
おとうさん、やるねえ。
まあ、大切にしますわ>庭木達。
でも、ガーデンパンの計画位置に柿の木が~。あーあ。
そして、その手前では、ヘーベルさんがもう基礎工事の大きな穴をほっています。
ほんとに、数時間でもずれたら、大変な騒ぎだったわ。
うーん。