3:血は栄養、滋潤、精神活動の物質的基礎。シンプルだねえ〜

さて、気のつぎは血。

やはり忘れてならないのは、一つの命を気血という二つの概念で分けてみようとしているだけと言うこと。気と血2つのものがあって一つの人間になっているのではなく、一つのものを二つの観点からみているっていうことです。ここくどいけど重要(^^ゞ。

この東洋医学の概念の血は、いわゆる血(ち)と似ているような違うような。
基本的に、脈管内の赤い液体で主として食べ物(水穀の精微)からでき外に泄れ出ないようにする作用があると。

作用2つ!
1)栄養滋潤する作用
2)精神活動の物質的な基礎。

そうかってな感じですよね。東洋医学の概念、ちゃーんと色々なことを網羅してあります。精神的な様々な活動を支えるのが血。納得ですねえ。気だけでは動けない空回りしちゃう、その支えとなる血がいるんです。

血の生成にはざくっと大きく二つのルートが設定されています。

1)食べ物を食べて、それが胃腸によって消化吸収され、脈管内に入り生成されるルート。
2)腎精からの相互転化によって生成されるルート。

つまり、食べ物を食べて血になる。もともとのストックである生命力から血になるという概念ですね。

このあたりで難しい言葉が一杯入ってくるのですが、ざくっと考えると、食べ物があって、そこから栄養を取りこんで、体の中では『血』に転換し、脈管を通じて全身に配布。また、生命のストックから『血』に転化ということです。いやゆる血(ち)とはこのあたりが少し違いますよね。