徒然日記」カテゴリーアーカイブ

伊藤病院だより WINTER

伊藤病院だよりをいただきました。

伊藤病院に通院している患者さんが案外大勢いらっしゃいます。
そこで配られている小雑誌をもってきてくださいました。

今回はとても綺麗なクリスマスらしい写真が表紙です。
さすが場所が原宿。ステキですねえ

伊藤病院は医療の国際化にかなり取り組んでいるようで
その記事も多いですし、また通院されている方も外国の方をよく
みますよ〜とのお話し。専門病院として確固たる地位を確立している
病院らしい感じですね。

小雑誌を持ってきて下さった方は
不妊治療のために受診。甲状腺の機能が低下気味ということで
通院をスタートしています。
また、家族歴からもフォローした方がよいという
点の指摘を受けているそうで、今後も通院は続きそうですが
ご本人も非常に納得されているので、ちょっと遠いということを
別にすれば、良い病院にめぐりあったということですね。

この小雑誌には、表参道のグルメスポットや寄り道スポットも
紹介されています。クロワッサンフレンチトースト1400円に
15時までだから注意してねの但し書きつき。わーん食べたいよお。

また分子標的薬についてのコラムが興味深かったです。
大将となる人、メリットとデメリットが明確にされ、
この病院でなされるフォローが細かく説明されています。
デメリットや大変さの説明のあと『例え治療の適応がある場合となっても
このような治療を希望しないという考え方も尊重されます』という
きちんとした表記は有難いなあと思いました。

その他、アイソトープ検査、多発性内分泌腫瘍症についての
説明があります。

表紙の写真は、南青山ルアンジェ教会


お二人と家族が帰ってこられる教会と紹介。
ステキな教会ですねえ。

日本初、体外受精の話から。自然と淘汰とリスクを感じて:3

:前回のお話し:

日本初の体外受精の話からの続きです。

ただ、『生殖』というものは、大きな意味で色々なことがおこります。
個人的には不都合なことであっても、大きな種の一員としては自然な
ありようであることもあります。この自然なありようや淘汰の中にある生殖に
手を入れるという畏れ。忘れていけないですね。

『いきなり顕微』という言葉がありました。

聞いたことがあるかたもいらっしゃるかと思います。

私はいままで大きな言葉で体外受精と書いてしまっていますが、
本来は受精方法で表記は違いますね。

採卵して卵子をとったあと、受精方法には振りかけて自然な受精を待つ方法と、技術を使い一つの精子を卵子と受精させる
顕微授精という方法があります。

先日、採卵出来るものの受精せずが何度も続いている方に、
『どうして顕微を選ばないのですか?』と伺ったところ、
『色々検索すると恐いので・・・』と仰っていました。

私はふたつのことを思いました。
それはやはりせっかく採れている卵がもったいないということと、生殖医療に対する畏れです。

ある時期までは、精子に問題を感じても、自然な受精が出来る可能性があれば、まず振りかけによる受精をこころみて、
ダメな場合は次回から顕微授精を選択という流れがありました。

それが、あるときから、最初の採卵から顕微授精を選んでいるカップルが増えてきて、
どうして?と伺うと、せっかく採卵した卵を無駄にしたくないのでというお返事がかえってきて驚きました。
生殖にある、淘汰のプロセスを始めから外してしまっていいのだろうか・・・という畏れです。

しかしながら、私自身、だんだん顕微授精ということになれてしまっているのも事実です。
顕微と体外、なにがちがうんだろう。
結果として生まれた人間は、大きな意味で授かった存在であることには
かわらないのではという思いと、人間の介入はどこあで許されるのだろうかという畏れです。

こちらのサイトで顕微授精のリスクについて丁寧に説明されていました。

そのなかで、

近年の報告では体外受精・胚移植の手技によって赤ちゃんに異常がでるというよりは、体外受精にいたった不妊症カップルのなかにそのような要因があるのではないかと考えられております。しかし、現時点では明確な結論は出ていませんので、今後さらなる検証が必要と思われます。

これはその通りなのかなと感じます。
また、『生殖』そのものが、まったくの自然な経緯であっても、
色々なお子さんが誕生するという幅を持っているという認識は必要だと思います。

商品を買ってくるのとは違います。子供を持つことを『授かる』という言葉で表現する意味は、
私たちがよりよい商品を選ぶのではなく、授けられた子供を預かり成長のプロセスを寄り添うということが子育てなのかなと感じます。

そして、私たちは、親になる覚悟をもって過ごすべきなのだなとも改めて感じました。
私は20代にあれよあれよと妊娠し、出産しました。
ですので、こんなことを考えたことは正直ありませんでした。
そしていま、静かに考えてみれば、子供を授かって成長させるとうことはこんなことなんだなあと思います。
そう考えることで、ストンと納得できることも出来てくるように
思います。

私たちは生きる使命をもって日々を生きているのでしょう。
その使命には子供を預かり成長のお手伝いをするという使命もあるかもしれませんし、
また別の使命もあるかもしれません。
生かされているんだなと思いました。

生殖について考えていると、
だんだん自分がちっぽけな存在で
大きな種としての役割を、小さな小さな私が受け取って
私に出来ることをしているんだなと感じます。

サフラン 西洋茉莉花 トウガラシ

台風が大きな爪痕を残して去って行きました。

実はこの週末、四国高松の実家に帰省しようと思っておりましたが、
ガチの台風激突で中止になりました。
実はこれは先月の9月に続いて2ヶ月連続。
そしてその前の8月は、「この台風の中を来るの?」と言われつつ
強行突破で帰省。

3ヶ月連続で台風の直撃を受け、
四国って遠いなあというのと、
まあ、神様が行かなくても今は大丈夫って行ってくれているんだなと
解釈して、実家にいる母が平穏に暮らしていることを願っています。

さて、
台風が過ぎると空気が澄んでいる感じがします。
庭も洗われたようです。
西洋茉莉花の実がぐっと赤くなりました。

少し前にはトウガラシも収穫。
今年は庭には野菜を!と思って植えたものです。
野菜の方が水やりが少なくて済むんですよね。
来年もガッツリ植えようと思います。

そしてこれはサフラン。
漢方でも使いますね。
球根から芽が出てきました。

今日は思いがけず出来た時間で、春の庭の仕込み買い物に行こうと思っています。
春のために今頃ごそごそするのが庭作り
がんばりましょっと。

尾花沢のスイカ。夏も終わりですねえ。

昨日の夜、いつものセブンでスイカをみつけ、ワクワクとのぞき込むと衝撃的な事が待っていました。 なーーーんと産地が尾花沢。
私はスイカを買うときは必ず産地をチェックします。
熊本から始まり、だんだん北上、渥美半島に行き、三浦のものが出回り、
そして8月も後半に尾花沢が出るともうすいかシーズンの終わりなのです。 ああ、食べ物の中で一番大好きなスイカ。
毎年、あっという間に終わってしまうスイカシーズン。 今年も、尾花沢スイカが私に引導を渡します。
また来年も私の夏の喜びとなってくれますように。 すいか、すいか。
夏のちょっと胸キュンです。

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症例:本気出して行きましょう!(0145)

32歳の時が初めての当院受診でした。

仕事が忙しくて、とても養生の自宅施灸もできないし、鍼灸に通院することも出来ませんということでの治療中断。残念ですが、この方にとってこのときは人生の中で『時期ではなかった』と言うことだと思います。

彼女がラッキーなのは、人生の中での『時期ではなかった』と言うときが32歳と若く、本気だそうと思ったのが36歳という不妊治療で大きく成績の下がる37.5歳よりも手前だったことです。神様が背中を押して下さったのでしょう。

妊娠には、ちょっとしたことが障害になっている場合もあります。少し糸の絡みを解けばするすると行くケースも多く経験していますが、身体の底力が弱っている場合には、なかなか前に進まないのが現実だと思います。

36歳で2回目においでになったときには、仕事もやめた、体外受精だって2回もやったという状況で、ご本人から覚悟が感じられました。あ、本気モード全開だなと。

この本気モードの方のポイントは、身体そのものの弱さが明瞭で風邪の内陥という冷えの入り込みがあるため、今の状態で体外受精を繰り返してはいけないということ。そしてもう一つもともと線の細い彼女には、身体に負担を掛けるタイプの体外受精は不向きだと言うこと。妊娠を現実の物にするために、この二つがとても重要だと提案させていただきました。クリニックの転院は想定外だったようで乗り気ではなかったようです。慣れたところがよいということも理解できますし、転院すると経済的にも負担が大きいとは思います。

しかしながら、結果的にはよかったようで、転院をお勧めした私としてはホット胸をなで下ろしました。

治療経過としては、28歳からの妊娠希望。当院受診前にタイミング、人工授精などを複数回行っていらっしゃいます。32歳で当院受診。このときの私のアドバイスは、

1)体調の悪さから、身体の状態を整えて妊娠を考えよう。
2) 1年以内に体外受精へのステップアップを考慮しよう

上記2点でしたが、結局 仕事が忙しく2ヶ月(7診で脱落)で鍼灸治療中断という経過です。

その後、 新規のAクリニックにて たいみんぐ人工授精を行うい、仕事をやめ体外受精を2回おこうも妊娠せず、36歳にて再度当院受診という経過です。

当院受診半年後の胚移植にて妊娠、無事に3000㌘オーバーの赤ちゃんを出産されました。おめでとうございます、よかったね。

「本気出していきましょう! 36歳 中背 痩せ ’13/06/30 6 」