鍼灸・東洋医学と健康」カテゴリーアーカイブ

眠る、目覚める。気の升降出入のベクトル再び

気の升降は、東洋医学を考えるときのポイントです。

五臓をバラバラに考えずに、関係性のあるものとしてとらえるときのキモ。

以前に気の升降出入をまとめました。
もう少し説明してほしいとのリクエストを頂きましたので、
再度。

ちょっと図をシンプルにしてわかりやすくしますね。

胃袋を中心とした気の升降出入と、生きる意旨である肝、そして心を臓腑との関係性で考えてあります。

睡眠を例にとってみました。
睡眠は目覚めと収まりです。目覚めは肝。覚醒です。そして眠りは腎。おさまりです。

気になること、心配事があると寝付けませんね、ストレスも同様です。これは肝気がたっている状態。
そして疲れているのに眠りが浅くて眠れないということもありますね。これは生命の土台である腎が弱っている状態です。眠るのにも力がいるわけですねえ。

14-1 病因、病の原因となるモノ 七情内傷(メンタル)はガチきつい!

14:病因:病の原因となるモノ、内因(七情内傷)、外因、不内外因

東洋医学では、すこやかに日々を生きる私たちの身体に負担となり病のもととなってしまうものを、3つの要因からかんがえています。

14−1 私たちの内なる感情の課題:内因(七情内傷)

病がおこる大きな原因として、私たちの感情をとらえています(内因)

感情は、私たちが人として生きる日々を彩ってくれる豊かでありがたい存在です。しかしながら
過度な暴発や感情に支配されるような状況は、私たちの臓腑を直接劫かす病因となります。

七情内傷は
→直接的に臓腑に影響する
→直接的に気に影響する

五志は火化しやすいということばは、過度な精神的な刺激から火を生じるという言葉です。
人生を豊かにしてくれるはずの感情に支配されてしまっては本末転倒。

七情   関係する臓腑    気のベクトル    

怒   肝         上         肝気がかどに上り気が逆す
喜  心          緩         血脉が弛緩し、心気がゆるみます
思  脾          結         脾の運化機能が無力となり、気の流れが停滞
悲憂 肺          消         肺気が弱ると意気消沈す
恐  腎          下         腎気が弱り、気が下陥する
驚  腎          乱       腎に蔵している志を見失い、神のよりどころが弱くなる

13-4 腎 骨がしっかりってことは脳もしっかり!

13−4 腎の五行属性

腎:精を蔵し、精は髓を生じ、髓は骨の中にあり骨格を滋養する→上部で脳とつながる
脳:髓海 髓(腎が生じた精から生まれる)があつまるところ。
精と血は相互に天火

腎は骨を主り、その華は髪にある
 歯は骨余
 爪は筋余(筋は肝)
 髪は血余

恐は腎の志
唾は腎の液
耳および前後二陰に開竅する

あれこれと細かいですが、つまり腎は髓を産み、それは骨髄とか脳髄とかにつながる言葉だと。だから東洋医学でいう腎がしっかりしていれば骨もしっかり脳もしっかりということになります。

腎は先天から生じます。つまり元々の強さ優秀さはあるわけです。その上で脾気から腎気が補われていきますので人生の長い航路を支え続けることができるし、元々の弱さもカバーできるわけです。

腎気をしっかり、骨をしっかり、脳もしっかり生きたいもんです。

13-3 腎の3つの役割から ③納気を主る

13−3 気の納まり所、精神の納まり所。腎、臍下丹田。

先日、仕事で忙しくしていると呼吸が浅くなってという相談をいただきました。

ここでポイントは、仕事というストレスフルで疲れるという状況。
上向きベクトルの気が強くなる上に、身体の余力を蓄える腎の力も弱まります。

人間は生きています
生きているということは、全身をゆったり気血が流れめぐり、隅々までやしなっているということです。
そのなかで上向きのベクトルだけが強くなり、全体の循環が悪くなること。そして下向きベクトルである
腎が弱まると、より循環が悪くなり、上向きベクトルに引っ張られ、呼吸という外気から取り入れ、身体の奥深くまで納めるということが出来なくなるのです。

これが、今日のポイント、「腎は納気を主る」というところにつながります。

腎は気の納まり所です。肺が主導となる呼吸も、腎に納まることによって(摂納)下におり全身の空気の出入りがスムーズとなります。中心に納まる力は睡眠のときにも発揮されるというわけです。

肩の力をぬいて、上向きベクトルをゆるめてみましょう。
そして下腹に手を当て意識をもっていきます。

息を吸うというのは上向きベクトルの意識となります。ですのでそこには意識をおかず
息を吐くことに意識をあて、下向きベクトルの力をアップさせます。

13-2 腎の3つの役割から ② 水を主る

13−2:腎は水を主る

水の代謝に関わる三つの臓腑
肺:通調水道
脾:水液の運化
腎:水を主る

水液の代謝には腎の気化作用がいつも働いています。

水液は胃に受納され、脾によって運化され、肺から通調水道の作用によって三焦をとおり全身にいきわたります。そののち、精濁がわけられ不要なモノ(濁なるモノ)は汗や尿に変化して体外に排出されます。この一連の水の代謝にすべて腎の気化作用がかかわっています。

腎は水を主るのところで、腎の気か作用が正常であれば開合も順調であると。この言葉って、開闔枢理論の枢が中心となっていくつまり、少陽、少陰がこの考えの中心(つまり枢中心)ってことになるのかな。少陽少陰でいくこと多いなと