ギックリ腰の治療について:最近多い“急な腰の痛み”に思うこと
最近、ギックリ腰や急な不調で来院される方が増えているように感じます。
季節の変わり目だからなのか、気温差なのか…理由はさまざまですが、今回はそんなギックリ腰のお話です。
■ 私がギックリ腰の治療で大切にしている考え方
ギックリ腰は、急な「弱り」を体が守ろうとして、気血がグッと集まることで痛みが出ている状態だと考えています。
そのため、痛みだけを無理に取ってしまうと、守っている力が外れて弱りが前面に出てしまうこともあります。
ですので私は、
「痛みをとにかくゼロにする」ことを目的にはしない
という方針で治療を行っています。
この考えは、免許取り立ての頃に先生から
「ギックリ腰は、やりすぎると歩けなくなることがある。とにかく無事に帰ってもらうことが大事」
と言われたことが深く残っているからかもしれません。治療院に救急車…は避けたいですからね。
■ まずは病院での対応を
動けないほどの強い痛みの場合は、まず整形外科などの医療機関で診てもらいましょう。
また、動ける場合でも、急性期は安静+湿布が基本だと思っています。
その上で、
「ちょっと受けてみようかな」
くらいの気持ちで鍼灸を取り入れていただくのが良いのでは、と考えています。
■ 来院された方のケースから
定期的に通ってくださっている方から、
「ギックリ腰がつらくて…」
とご連絡があり、予約を早めて来院されました。
私のギックリ腰への基本方針は先ほど書いた通りですので、特別なことはしません。
いつも通り、その方の生命力を整えることを中心とした治療です。
今回少し違ったのは、お腹を拝見した際に
「おへそ周りが舟形に抜けているな」
と感じた点で、そこに対して箱灸をプラスしたくらいです。
■ 治療後のユニークな変化
治療後、その方から
「今まで受けたギックリ腰の治療で、こんなに効いたのは初めて!」
という嬉しい感想をいただきました。
…とはいえ私は
「たまたまじゃない?」
「気をつかって言ってくれてる?」
と疑い深く思いつつも(笑)、ありがたく受け取りました。
その後、便通が良くなり体が軽くなるにつれて、腰の痛みも自然と和らいだとのこと。
下焦(からだの下部)の気の滞りが流れたことで、便通も整い、痛みも軽減したのかもしれません。
■ ギックリ腰は“焦らず・無理せず”
ギックリ腰の治療は、時に「よく効いた」という結果が出ることもあります。が、
正直なところ、治療効果が“バクチ”に感じられる側面もあります。
いろいろな先生方が「ギックリ腰が即座に改善した」という情報を発信されていますが、
一方で改善しなかったケースも多く存在するのが実際のところではないでしょうか。
そのため私はやっぱり、
・「まずは安静が一番」
・「急性期に無理して来院しなくてもよいのでは?」
と基本的には考えています。
無理のない範囲で、回復のお手伝いができたら嬉しいです。
ご自身のお身体を大切にメンテして、日々を気持ちよく生きていけるといいですね。



