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41才 繋留流産3回 不妊 不育 咳 肩こり 体外受精のあとの自然妊娠 出産(0192)

41才 繋留流産3回 不妊 不育 咳 肩こり 体外受精するものの自然妊娠 出産(0192)

流産、とっても辛いことですね。
その流産が何度もおきてしまう。

また流産のあとは自然な生理となリセットとなることがご本人にも、子宮内膜にもとても大事ですが、それが出来ないで留まってしまう(繋留流産)となった場合には、手術もしなければなりません。

本当に、辛い事だと思います。

また、年齢があがってくると妊娠そのものもなかなか出来なくなってしまいます。妊娠できないという不妊の要因、そして妊娠しても流産してしまうという不育の要因。赤ちゃんと巡り会うためにはどうしたらいいのかと悩んでしまう方も多いと思います。

今回は、繰り返す流産に悩む41才のIさんの症例を通じてお話しをさせていただきますね。

オリジナル弁証論治

web版症例、アンケート

 

 

☆繋留流産3回 病院では不育症の検査では問題なし、体外へステップアップをという提案

Iさんは、病院での不育症の検査には引っかかっていないと言うことでしたが、8週での3回にわたる繋留流産は妊娠初期を鍼灸でしっかりと乗り越えることを提案させて頂き無事に妊娠初期を乗り切られました。

また、妊娠の継続が難しいという不育症でのご相談ですが、41才をこえ、妊娠もしにくくもなってしまったため、体外受精を病院から提案されていらっしゃります。

 

☆凍結という技術で時間を買うという発想

 

年齢要因が不妊治療の大きな課題になるため、時間を買うことが出来るという凍結を伴う高度生殖医療は取り入れる価値があります。とくに不育症などの流産があると、流産後の体調回復のための時間も必要となり、3ヶ月、半年という時間はすぐにたってしまいます。このため凍結技術を伴った体外受精を組み合わせることは、出産への可能性をあげる選択であると、私も思います。

しかしながら、不育症、流産は高度生殖医療である体外受精・顕微授精・胚移植が救ってくれる要因ではありません。結局、体外受精を取り入れたIさんも、体外受精胚移植では妊娠できず、その後の体調をよくしていくなかで自然妊娠をなさり、鍼灸の治療頻度を週に4−5回にしたことで妊娠初期を乗り越え無事の出産までたどり着かれました。

年齢要因の絡んだ不妊不育治療は本当に迷うことも多いのですが、あせらず、するべきことをして、壁となっているところを突破し、前に進んで頂きたいと願っています。

それでは、具体的な症例からお話しさせていただきますね。

☆ご相談 妊娠しても流産ばかり。最近は妊娠そのものも出来ません。どうしたらいいでしょうか?

あれこれ悩みます

Iさんからのご相談
41才です、39歳で妊娠を希望してすぐに自然妊娠するも7週で流産、手術となってしまいました。その後も自然妊娠するも8週で流産、子宮内に留まってしまい病院で手術をしました。

2回の流産のあと、体重が増えて、生理周期も長くなってきてしまいました。

2回目までの妊娠はすんなりと自然妊娠しましたが、なかなか妊娠しないので、人工授精をしてみたところ、妊娠。しかしながらやはり8週で赤ちゃんが育たず繋留流産となり手術をしました。

病院ですすめられ不育症の検査をしました。しかしながら特に不妊要因、不育要因は無いと言われました。いっそのことこの検査でなにか見つかれば対策が取れるのにと思うのに、病院の先生は『不育症ではありませんね、次の妊娠に期待しましょう』というばかりです。

なかなか妊娠もできなくなってきてしまっているので、体外受精を提案されています。とても迷っていますが、年も41才となり、高度生殖医療に挑戦も考えなくてはならないとは思っています。

☆普段の体調についてのご相談 夜中の咳と肩こり。

普段の体調ですが、夜中に咳が出るのが気になります。

特に花粉症のシーズンには寝つきに咳がでて、時には咳喘息にまでなってしまいます。

肩こりもひどく、肩こりから頭痛になることも多いです。寒いところに長時間いたり、目の使いすぎで肩こりが起きます。頭痛は締め付けられるように痛くてズキズキします。時にひどいときには吐き気がするほどです。

早く妊娠したい。妊娠してちゃんと流産をせずに出産したいです。また全体の体調の悪さをなんとかしたいと思います。

私はどうしたらいいのでしょうか?

 

☆ビッグママからのお返事
流産、大変でしたね。何度も繰り返しているとのこと本当にお辛かったですね。

病院での不育症の検査の結果が問題ないということですので、西洋医学的に決定的となる不育症の要因はないと思われます。しかしながら8週での流産が続くこと、また自然なリセットとならずに手術になってしまっているということは、子宮周辺の血流になんらかの課題があるのかなと思われます。

花粉症という外的な要因に誘発されている咳ですが、夜の寝つきに起こることや、ひどくなると頭痛や吐き気などに伴う肩こりという症状と東洋医学的に合わせて考えることが大事であると思います。

夜というのは、身体の中の気が納まる時間帯です。気のベクトルが内側に向かうわけです。気が内側に向きますので、表面の防衛力(肺の力)が弱まります。だからお布団をかけて肺の力を補ってねるわけです。

もともとの肺の力が弱かったため、夜という表面の防衛力が弱くなる時間になると外邪である花粉との戦いに負け、症状が出ているものと思います。

この肺の力が弱いということは、昼間であれば肺の力を補うために肝の力が立ち上がりやすくなります。このベクトルは下から上に衝き上げる方向です。このベクトルによって気の滞りが起きやすく、肩こり頭痛となっています。(肺気の弱さ、肝鬱気逆)、そして常に下から上へのベクトルが強いことで、身体の土台となる力(腎気)も負担がかかり弱ってしまいます。

お身体を拝見すると、冷えの入り込みもあるようです。この冷えの入り込み(風邪の内陥)は、気の上逆ベクトルをより強くし、土台の力をよりそこないます。

上から下へ衝き上げるベクトルが強いことと、気の巡りが悪くなり停滞しがちになること、冷えの入り込みが身体への負担となっていることよって、全身の健やかな気の昇降出入が妨げられ、肝気の上逆鬱滞を引き起こし、土台への腎気への負担となることが妊娠はするものの継続出来ないという原因にもなっているかと思われます。つまり下焦である子宮周辺に安定的な気血の流入がおこりにくくなってしまうということです。

鍼灸でお身体の手入れをし、妊娠する力を取り戻しましょう。そして妊娠が成立したら治療頻度をあげ、しっかりと胎が子宮内膜に根を下ろし、安定した胎盤ができるようにし、妊娠の継続、出産を目指しましょう。

ご自身として出来ることは

・睡眠時間の確保
現在は5時間の睡眠で翌日に疲れが残っているようです。まず睡眠時間の確保はとても大切です。

・毎日の養生お灸
養生お灸をすることで、弱りをカバーし、身体作りを一層前にすすめます。

<弁証論治>
弁証:腎陽虚、風邪の内陥
論治:温補腎陽、去風散寒

<治療指針>
まずは風邪を追い出して、肺気、腎気への負担を取りたい。それと並行して腎気を立てていき、妊娠しやすくかつ妊娠が継続するようにしたい。

肩こり頭痛も治したいとのことだが、仕事を辞めてかなり肝鬱はましなのではないかと思われるので、腎気を立てながら風邪を追い出した後にもきつい肝鬱があるようなら適宜払いたいと考える。腎気を立てることで肝鬱気逆は起こりにくくなるとは考える。また腎気を立てることで肺気へのバックアップとなるとは思うが、喉の痒みや咳があまりにひどく、悪循環を生むようなら、肺気も補っていくことも考えておく。

 

ベクトル 肺気 脾気 腎気

☆治療経過

ビッグママ治療室初診
1)左外関、左三陰交、右足三里 右臨泣。大巨関元
2)大椎 三焦兪、腎兪、次髎

1ヶ月後 体調がよくなってきたよく眠れる。
鍼灸を始めてから咳はだいぶよくなってきた。
2ヶ月後 体外受精に挑戦、採卵ー移植hCG5,妊娠出来ず。
不育症の検査はNK活性も含めなにも出ない。

3ヶ月後 人工授精ー妊娠せず。
4ヶ月後 抗核抗体の数字が下がってきた
5ヶ月後 医療介入無しで自然妊娠。(治療頻度を週に4〜5回にする)

7ヶ月後12週超え (治療頻度を週に3回程度にする)

妊娠20週すぎから 突き上げる感じがきつくなってくるー治療
妊娠28週過ぎから むくみかんが強い
妊娠34週 むくみがある。手荒れが治らない感じがする。

無事に3000㌘越えの赤ちゃんを出産
おめでとうございます。

ビッグママ治療室

不妊カウンセリング学会

不育症 反復流産、死産、着床障害 杉ウイメンズクリニック

血行の改善ー王道は軽い運動、その上での下腹に納める安静の勧め 

血行の改善ー王道は軽い運動、その上での下腹に納める安静の勧め 

血行というのは、人間の滋養強壮のもとの血液が行くということです。

とーーーっても大切ですね。

血行をどうやってよくすればいいの?という質問をよくいただきます。

これってなかなか難しいですね。

☆運動をすれば血行がよくなる?。

運動すれば血行がよくなる。

これは一義的には正解だと思います。

軽いジョギングやウオーキングなどの全身運動をすれば、おおきな筋肉をリズミカルに

動かすことになり、静止状態よりも全身の血がよりダイナミックに巡るというのは

よくわかります。

☆歩いてきた妊婦さんからわかること、血流は手足末端へ、では子宮は?

しかしながら、妊婦さんで歩いてきた方の子宮に手を当てると、大抵の方が

『硬い子宮』『温かい手足』です。

全身の血行がよくなり、手足のすみずみまでよく気血がめぐっていることが

わかります。

しかしながら身体の中心である子宮は硬く血行がよいときの柔らかい柔軟な感じがありません。

血流は運動によって、動いている手足に引っ張られ、身体の中心の子宮などへは薄くなるのです。

つまり、血流は、今動いているところ!   へむかい第一優先とされるので、手足を使って動けば、そちらにいき、欲しい子宮卵巣の血流は薄くなってしまうのです。安静にすればだんだんとおさまりますので、普通の妊婦さんであれば大きな問題ではありません。

しかしながら、もし子宮に問題があったり、妊娠が不安定だったり、いままさに子宮に血流をあつめて妊娠を考えるのならば問題ですね。

安静が病気や、流早産の対策として一番効果的なのもこういった理由ではないかと思われます。

☆血行を保つための運動と安静

運動をすれば、動かしているところに血流が集中する。子宮には足りなくなる。

では、安静にすればいいのかというと、ケースバイケースですね。

☆☆全身の状態をアップさせ、結果として子宮の状態も改善していく

人間として成長し、養うという側面であれば、ある程度の時間をとって運動し、

全身の巡りをよくしていくということは王道です。

イラスト ツボ セルフケア 応援

基本的に、軽めの有酸素運動を行いながら、セルフケアのお灸をおこない、

最後にお腹(下腹中心)のツボかお臍にお灸温灸をしておさめとします。

これが王道としての血流の改善をはかりながらの身体作りです。

この血流のコツがわかるだけで、自然妊娠をするっとなさる方も多いですし、また、体外受精の採卵、移植。また不育症の方などにも効果的です。ちょっとしたコツなんですよ。

☆☆妊娠初期、着床のころの血流改善

妊娠初期や着床の頃はとくに子宮血流をあげたいときです。

この時期は、運動をしてて足に血流がいき、相対的に子宮血流が悪いという状態は

さけたいところです。

安静が効くのがこの時期。

少し安静を心がけすごしていきましょう。

イラスト ツボ セルフケア

☆☆安静がストレスになって血流改善しないタイプの方へ

安静は、手足末端への負担をゆるめ、中心に気血を集める王道です。

しかしながら、安静をするとどうも精神的なストレスがきつく、

結果的に全身の血流が悪くなり、気血の流れが悪くなる人がいます。

基本的には安静が効くのですが、このタイプだと、『安静で効かせる』ことができにくくなります。

しにくくなります。この場合は、着床の頃に限っては、安静の手を緩めることは認めます。

しかしながら、もし妊娠がわかり、その妊娠がなかなかたどり着かなかった妊娠の

場合は、『はらをくくってしっかりと安静』が本当に効きます。

これしかないと腹を括って安静にしてみてください<(_ _)>

それが、あなたの扉を開きます!

卵子の質が悪いと言われたときに、あなたに出来ること。

肌肉の充実と、卵の質の連携。卵子の質が悪いと言われたときに出来ること。

私達は、身体と心をもった生き物です。
その生き物、生物として、ちょっと質が悪い、生命力が低下しているっていう状態の時に
よくいわれるのが、『卵の質が悪い』という言葉です。

これは卵子の状態としての言葉ですが、あなた自身の生命力の投影でもあったりするのです。
誘発のくすりや、タイミングそのほかを改善しても、『卵の質』という大きな壁に当たってしまうのであれば、ここであなたの生き物としての質や生命力を考えるときです。

そしてその質や生命力は必ず、上げることができます。

・生命力のある生き物とは(肺気について)

たとえばリンゴ。
リンゴをひとつ手に取ってみてください。

皮がしっかりと厚く、実の部分との間に一体感があって、ぐっと質量がある感じが、
『おいしそう!』と感じる充実感があるリンゴです。

そして内側から皮、表面へ生命が充実して感じられるようなリンゴがいいですよね。
生きてる!っていう感じのリンゴです。

そしてこの皮の部分が東洋医学でいうところの肺気と考えられます。
肺というと呼吸を主る肺を思い浮かべますが、それともう一つ全身をくるむ皮膚表面も東洋医学でいうところの肺の領域なのです。

命を括っている皮が肺気なのです。

 

・私達は生きる意思をもって生きている(肝気について)

 

私達は生きる意思を持って日々を生きています。東洋医学ではその生きる意思を肝が主ると考えています。そしてこの生きる意思である肝は、全身の気血の巡り(気の昇降出入)を主り、生きる意思をもった私達の生きている身体を作っているわけです。

血や水や身体をめぐらせる、そんな循環し生きている人間の身体を主っているのが肝気というわけです。

体温はなにもしなくても、自立的に一定に保たれ、血圧やいろいろなホルモン関係や神経関係も自然と自律のリズムをもち身体をいじしています。ときに意思も介入します。これが東洋医学で言うところの肝気なのです。

 

・生きる意思(肝気)と命の括り(肺気)の相互の関係

 

肺気と肝気は、ベクトル(強さと方向性)で、下向きと上向きの関係性を強くもち、命の中で大きな存在感となります。肺気の下向きベクトル粛降と肝気の上向きベクトル昇発は大きなベクトルの組み合わせです。

気の昇降出入 肝心脾肺腎 肝気 肺気 イラスト

☆肺気と肝気、東洋医学を使って整えよう!

 

この全身のリズムを主る肝気と、弾力を持って命をくくる肺気は、強さと大きさを意識したときに非常に効きやすいアイテムであり、また使い方に注意が必要です。

この二つは、ベクトル(方向と強さ)を持っています。
つまり、全体を巡るベクトル(上下左右中心と表面)と、表面でしっかりと受け止め内側に戻すというベクトルです。

 

健康な状態、病態などあわせ、どのベクトルがいまのこの身体に生じ、どのベクトル出しをすることがこの身体に必要なのかを考えることが、一つの治療の中での順番やドーゼ(刺激量)を考えやすくなります。

肺気は全体を括るゴム風船のゴムの部分表面です。下向き内向きベクトルを出しつつ、上向きベクトルを柔軟に受けとめ、内側に返すようにしていきます。また過剰な上向きベクトルを上手にヤカンの穴から水蒸気が噴き出すようにガス抜きが出来れば、健康な状態を保ちやすくなります。

肺気が十分に厚みをもって力強くあると言うことは、身体の防衛ラインが充実しているということです。

そして、肝気は生きる意思と巡りのコントローラー。人生を暴走せず、心身を穏やかにもって、気の昇降出入をリズミカルに穏やかに気持ちよく過ごせるようにしていくのが大切です。自律神経のコントロール、マインドフルネスなどといった考え方が重なってきます。

 

☆不妊治療における、卵の質と生命力をあげると言うポイントについて

不妊治療において、この肺肝のベクトルは、本当に重要です。

ただただ、何をすればよいかということではなく、
その人個人の生命力をあげるには、どの課題を中心に生命力を上げるのか。

どのフェーズを使うのが、肌肉の充実をもたらし、生命力をあげ、卵の質をあげるのかということを考えることが重要なのです。

こちらの症例が非常に顕著です、そして努力が通じ、妊娠、出産につながっています。

卵子の質:滋養が身体に届かない(37歳、39歳出産)
漢方も栄養療法も届きません

イラスト 気虚 鍼灸

いわゆる、ちょっとしたストレスや肝気の不調だけでしたら、鍼をするっとしただけで、
肝気の調整ができ、気の昇降出入が整い妊娠、出産につながります
→症例  ちょっとしたことでもつれたいとがスルスルと解け解決症例。

0007:頭痛 肩こり、妊活、周囲からのプレッシャー

こんな簡単にいかないから、大変なのです。
でも、道はあるのです。
気滞中心の不妊だったら、肺肝調整で一発結果がでましたってことにもなります(症例007)。
気が晴れたら妊娠ってやつです。
そして、いわゆる卵の質、卵子の質が悪いという壁に突き当たったとき、

肺気の充実つまり肌肉が薄っぺらいという
状況の改善が大きな道を開く

こととなります。

そしてここに長い裏ステップ、つまり、脾胃を充実させ、腎気を充実させ、肝気を上手にコントロールするという道のりの果て、身体の充実となり、それが肌肉の充実度があがったなという手応えまでくると、卵の質の改善につながり、妊娠出産へという症例が数限りなくあります。

肺気の充実が、中心の中心にある存在、女子胞(子宮)の充実につながるということは言葉ではいえますが、その道は遠いです。

けれど必ずつながっているということができます。

このときに、結果的に肌肉の充実を図るのですが、どこを中心に治療の手を、滋養養生の手を入れていくかということが弁証論治、東洋医学での診立てにつながると思います。

また肌肉の充実が十分でないときに繰り返しの高度生殖医療は無駄になるので、『待て』といいます。その辺りが治療を進めるときに大事かなって思います。

道はあります、前に向かって進みましょう。

万事灸す?そして灸すれば通ず 膝の痛みとお灸②

万事灸す?そして灸すれば通ず 

先日、急性の鵞足炎をおこしてしまい、膝が痛くてどうにもならんっていう1週間を過ごしていました。その②です。

その①はこちら→万事灸す?そして灸すれば通ず 膝の痛みとお灸①

急性の炎症だったので、あっという間にまくがおりました。
あーあの痛みはなんだったんだろうか。

さて、膝の痛みでもう少し学びを深くしていきたいと思います。
鍼灸をしている人の中では、西洋医学的なアプローチをする人と、東洋医学的なアプローチをする人にわかれます。

私はどちらかというと、東洋医学的な全体観を中心に考え、生命力の盛衰を中心に、人生を歩むときのパートナーとなるべき鍼灸、漢方、東洋医学の考え方を軸足としています。

西洋医学的なアプローチは解剖学的、筋骨格を中心として考えるアプローチが中心だと理解しています。

まあ、どちらも両者の考えが混在しどちらか一方のみと言うことはないと思います。
私自身も時に筋骨格解剖学的な考え方は取り入れています。

鍼灸学校というのは、学びそのものは西洋医学的な軸足が強いと思っています
医療従事者としてのあたりまえのレベルを獲得するのが大前提ですからね。
そんな時代の学びは基本のキ、大事です。

 

現代医学的な鍼灸アプローチの形

鍼灸学校時代、そして卒業してからもお世話になったのが、この似田先生です。
非常に聡明で、現代鍼灸的なアプロートは絶品。
今回も、先生が新版として出している現代針灸臨床論Ⅰ290620も読みました。

似田先生ブログ→

現代鍼灸、似田敦先生

似田先生の臨床は非常に論理的で解剖学的、西洋医学的に頼もしい限りです。
しかしながら、私はこの似田先生の現代鍼灸的な針は技術的に無理だと思い、同じスタイルの鍼灸はしていないのですが、非常に考え方が明確で勉強になります。

 

資料をあさっていたら、こんなレポートが。30年前の私の方がよっぽど真面目に解剖学に取り組んでいました。それにしても漢字や綴りの間違い多すぎ!!そして似田先生のコメント絶妙ですね。学ぶこと、まだまだ一杯です。

 

 

この中で、私が書いている膝はなぜ障害しやすいのだろうかというレポート

膝はなぜ障害しやすいのか?

1)外傷を受けやすい位置にある
2)脛骨と大腿骨の二つの長い骨のテコの視点となり、ストレスを受けている
3)関節自体に、脂肪ー筋肉による保護がない
4)おおきな関節であるので、靱帯などが長くなっている
5)半月板という再生力の弱い組織をショックアブソーバーとしてかなり強い果汁を引き受けている
→1度障害されると戻りにくい。

上記をあげ、似田先生がどれも正解とコメントをいれてくださっています。


今回、私は膝の痛みのせいであるけなくなって、上記実感です。
おおきな関節であり靱帯が長いこと、全体に関節がむき出しなので、腰のような保護的なやり方(たとえばサポーターやバンドなどでの固定)がしにくいこと。歩行動作には必ず屈曲伸展の動作が入るので安静にしにくいことなど実感ですねえ。

またレポートの中で鵞足考察をしているのですが、これがなかなか秀逸(って、自分で自分にいうか!)

膝の課題 ニーインツーアウト(knee-in toe-out)

膝はニーインツーアウト(knee-in toe-out)しやすく、これが課題となります。
この状態は、側副靱帯や半月板、十字靭帯にストレスを与えやすくなり、慢性的な膝痛を引き起こす可能性を高くします。

ニーインツーアウトの状態は、こちらのニーイン・トゥーアウトまたはニーアウト・トゥーインの原因とメカニズム、改善法がわかりやすいですねえ。

この状態に対して、私がレポートで大きく取り上げている鵞足炎は非常に重要です。

鵞足炎(り整形外科クリニックより)

この鵞足の部分がしっかりしていないとニーインツーアウトしてしまうわけです。

鵞足レポート
鵞足の構成筋肉:薄筋、縫工筋、半腱様筋(以上浅鵞足)、semimembranosus (muscle)《半膜様筋:深鵞足》

鵞足:ヨネ婆ちゃんレポートから

☆鵞足;力学的には歩行時に生じる大腿骨と脛骨の外反方向への外力に対して、膝の内面で抵抗する存在となる。

大腿骨自体を内側へと内転させているおおきな筋肉は、内転筋群であるが、膝関節以下はこの小さい筋がアライメント保持に重要な位置をしめている。よってストレス(外力、骨棘、変形)により、影響を受けやすい。鵞足の緊張は脛骨内側をより内側にひっぱり背反変形の増長となることが考えられる。

このため、鵞足自体の圧痛の消失と、関節裂隙の痛みの緩和が重要。
老人の内反足の原因として、鵞足、内側側副靱帯(medial ligament of ankle joint)が重要

少し改変してありますが、真面目に勉強しているねえ>30年前の自分(^_^;)

 

運動の大原則3つ

運動をするにあたって、まず大原則のコツがあります。
無理な運動やストレッチで身体を壊さないって言うのはあたりまえだけど、ちょー大事です。
そして継続は要でもあるので、モチベーションを維持するのも大事ですね。

1)負荷の軽いモノから
2)少し血流をよくする有酸素運動をしてから行う
3)関節の構造的に無理な運動はしない(身体の痛まない方向性で行うこと)

①はまずストレッチ、膝周りの筋肉、靱帯を気持ちよく伸ばします。
②は構成する筋肉をざくっとおさらい。膝の内側には内側側副靱帯や裏側には大腿二頭筋(biceps femoris muscle)、腓腹筋、ヒラメ筋などがあります。

太ももの筋肉をつけようという感じの筋トレをしていきます。
1)椅子に座って片足をあげ、足首を身体の方に曲げる、
2)座って足を伸ばし、膝の下にタオルをいれ潰す動作。
3)椅子に座って膝の間にボールを入れ、ボールを潰すようにプッシュ
4)膝関節ブラブラ運動をする。椅子に座り力を抜いて、膝を両手で抱えて膝をブラブラ。関節液を潤沢にするぞ〜というイメージ。

 

膝、いつまでも元気で私と一緒に歩いてねって思っています。

万事灸す?そして灸すれば通ず 膝の痛みとお灸①

万事灸す?そして灸すれば通ず 

先日、急性の鵞足炎をおこしてしまい、膝が痛くてどうにもならんっていう1週間を過ごしていました。

急性の炎症だったので、あっという間にまくがおりました。
あーあの痛みはなんだったんだろうか。

 

通常の私のような婆さんバージョンの膝痛は、
変形性膝関節症が絡んでいることが多いので、こんな風に劇的に悪くなり、
さくっと治ってしまうというような経過では
ないのですが、膝の痛みということであれこれ学ぶことが多かったです。

 

 

やっぱり膝は大事。
大切にしていきたいです。

 

さて、さて、自分の膝の分析。

私の膝、現状分析

1:運動によるものや、変形性膝関節症的な痛みではなかった。

2:鵞足炎としての痛みは引いても、鵞足の腫れ、脂肪の塊は存在といった状態です。

 

ここで、膝についてもう一度勉強し直してみようと

もう30年も昔になる(^_^;)、鍼灸学校時代の資料を読み返してみました。

ここで似田先生という、ちょっと太めで日産玉川病院で修行された

頼もしい先生が、整形外科の分野を担当してくれていて、そのテキストを

みなおしながら、先生が新版として出している現代針灸臨床論Ⅰ290620も読みました。

似田先生ブログ→

このテキストの中で、

似田先生ブログ→

このテキストの中で、

※膝蓋下脂肪体について 

 1)膝蓋下脂肪体が注目される理由

   これまで膝蓋下脂肪体は、単純に関節の陥凹を埋める役割だとみなされてきた。しかし近年、知覚神経が集中していることが判明した。膝蓋下脂肪体の炎症→血管新生→血管壁周囲の知覚神経組織の増殖という変 化で痛みを感じやすくなるとされている。この事実は、膝蓋下脂肪体の深部にある関節包に至るまで刺針しなくても、膝蓋下脂肪体の浅い部分まで刺激しても症状改善できる可能性があることを示唆し、浅針や施灸でも効果あることが予想される。下脂肪体の構造は、中に軟らかい脂肪が入ったゴム鞠のようにななっていて、外周は腱膜構造で膝蓋骨・膝蓋靱帯・半月板・前十字靱帯と付着し、あたかもビルの免震構造体のように、これらが動きとともに膝蓋下脂肪体は変形するとともに過剰な動きにならないように制御している。

これを読んで、私の鵞足の腫れは脂肪の塊で、この炎症が今回の激痛であり、落ちついた現在でも時限爆弾になっているのだから、お灸で対応は可能ではないだろうかと考えて、こんなベタな感じでやってみました。

毎日、毎日ベタベタベタと、脂肪の塊のまわりに施灸。

すると6日目あたりから、明らかに脂肪の塊が減ってきて、最後の違和感もとれてきました。

完全になくなったわけではありませんし、多分何かがあればまた腫れるのかなとは思うのですが、いままでも、この塊はあるけど、どう対応すべきか、いやいや触らないで全体の問題にすべきかと思っていたのですが、局所の脂肪の塊があるせいで、炎症がおきるととんでもない痛みになるということが明瞭であるようなきがするので、折を見てのこの手入れは今後も行おうと思います。

現代鍼灸、似田敦先生

さて、似田先生というのは、私の鍼灸学校時代の実技の先生であり、その後ご縁があり、治療院にて一緒に働かせて頂きました。そのなかで、私はこの似田先生の現代鍼灸的な針は技術的に無理だと思い、同じスタイルの鍼灸はしていないのですが、非常に考え方が明確で勉強になります。

 

資料をあさっていたら、こんなレポートが。30年前の私の方がよっぽど真面目に解剖学に取り組んでいました。それにしても漢字や綴りの間違い多すぎ!!そして似田先生のコメント絶妙ですね。学ぶこと、まだまだ一杯です。

 

 

ここから先、長くなってしまったのでパート2に分けますね〜

パート2はこちら→