鍼灸・東洋医学と健康」カテゴリーアーカイブ

0001 頭痛、目の奥の痛み、妊娠、出産症例

2019年にいただいた年賀状。
3人のお子さんに囲まれた賑やかな年賀状でした。

初診でいらしてくださったのはもう10年前になるのでしょうか?
流産してからの体調悪化で、「妊娠したいけれど、妊娠どころじゃない」という感じで
ご自身の、頭痛や疲労感でいっぱいでした。

治療の手を入れて、体調が回復なさり、だんだん痛み止めなどの薬の服用も減り、
徐々に体調がよくなるなかで自然と妊娠され、ひとり、ふたりとの出産。

ご自身の体調と向かい合っての長いお時間だと思います。

目の奥の痛みは、頭痛の中でも、「腎虚頭痛」と考えて良いケースが多いです。
つまり生命力そのものが弱り、目という身体の上部で気血が集まり機能を果たす場を
養い続けることが難しくなっている状況なのです。

治療の大きな山は週に二回の治療で約一ヶ月の8診ぐらいで目処がついてきました。

ちょっと書き出してみましょう
初診から週に二回で治療
…1)初診
1)関元(10)ミニ灸(右太巨、右大赫)、右外関+ミニ灸、足三里、復溜灸頭鍼+ミニ灸
2)肺兪(7)
3)(腎兪、左三焦兪)+ミニ灸、中膂兪+ミニ灸 ミニ灸(左絶骨、申脈)

…2)2診
初診治療当日とても疲れてだるかった
翌日起きたら頭が締め付けられるような頭痛がして、夕方すっとよくなった

…3)3診
2診治療後、楽に過ごせた
治療同じ

…4)4診
生理前の痛みがない、生理がきてから左目の奥、左肩の痛み

1)関元ミニ灸(右太巨、右大赫)、左(合谷ー外関)+ミニ灸、右曲池ミニ灸、中注(7)
左目窓、足三里ー左三陰交(灸頭鍼+ミニ灸)、左公孫+ミニ灸
2)肺兪(7)
3)(左胃兪、三焦兪)+ミニ灸、中膂兪+ミニ灸 天中 ミニ灸申脈

…8診ほど経過して
体調がよく、生理前の不調がない。両親も喜んでくれている
この一ヶ月痛み止めを飲んでいなかった。

特別なことはしていませんねえ。
スタンダードな感じで身体の手入れをしていき、無事な経過になった症例でした

症例:http://1gen.jp/1GEN/BENSYO/2007-B1.HTM

 

 

24:腑の病機  臓のあらわれとしての腑、ふたつあわせて臓腑だよ

24:腑の病機

いままで、肝心脾肺腎というメインの五臓の病機、そして気血津液の病機をのべてきました。

最後に簡単に腑の病機をあげておきます。

まあ、メインの五臓の帰属するので、わざわざ分ける必要もないかとは思いますが、腑って

臟にくらべて、その通過していくものという性格上、案外目立つものですね。

つまり滞ったり、行き渡らなかったりすると症状がでるわけです。

臟の状態の表れとみておくのが吉かと思いますが、一応かいておきます。

 

24−1小腸病、

24−2大腸病、

24−3膀胱病、

24−4三焦病

24−1

小腸病の病機

小腸虚寒:腸鳴、下痢、食簿の腹部膨満感など

小腸実熱(心火(心の実証)よりおこる):小便黄赤、熱感(小便が熱い)

24−2

大腸病の病機

大腸津枯:大便燥結、腹痛拒按、口渇など

湿熱:下痢、腹痛、泥状便あるいは裏急後重

便秘→津液不足、気虚、陽虚(腎陽虚弱)

腎陽虚弱には命門、腎兪、脂質、上仙、L5,S1、腰陽関の灸

24−3

膀胱病の病機(すべて腎機能がかかわっている)

腎虚ー腎気不足:膀胱の帰化機能が悪くなると、排尿振り、少尿、尿閉

ー腎気不固(気の固攝作用の低下)

:膀胱の閉臓機能が悪くなると頻尿、遺尿、尿失禁、残尿感

湿熱の邪が膀胱に停留

軽症:頻尿(残尿感など)、尿急、尿痛、尿混濁

重傷:尿結石、血尿など

24−4

三焦の病機

(実際にはないもの、他の臓腑と併せて考える)

三焦:上焦ー心肺、中焦ー脾胃、下焦ー肝腎)

肺脾腎の3つの病を考えた津液の病

津液不足(肺)、

津液異常停滞→水湿、痰、飲(内臓ー肺脾、皮膚血絡、経絡(痰)

仙腸関節の痛み

仙腸関節の痛み

腰が痛いという患者さん。

先週の整形外科での診断では仙腸関節の痛みと診断されましたとのこと。

まあ、とにかく病院での診断がついているのは安心。

難しいことは病院におまかせして(^^ゞ、のんびり、痛みを軽減するポイントを探してみました。

そして見つけたのがこのポイント。

 

なかなかグッときたようで、患者さんも「印つけといて~」とのことでした。

痛みのあるときに、痛んでいるその部位は弱っている部位でもあるので、

出来れば他の遠隔ポイントも使いたいと私は思っています。

手は、こうやって上手く見つけられれば良いポイントとなります。

面白いですよねえ(^^)

22−3 津液の病機

さて、津液の病機までやってきました。

大前提(繰り返しになります、しつこいぞー)

「気血津液をそれぞれ分けて語ろうとしているのですが、んーー違和感がでかいです。それはやはり、分けて語ることのあやうさでしょうか?各々の言葉は説得力がありますが、所詮まるごと一つの身体をよく見ようとしたときのことば。とりあえず、言葉をしっかりと押さえたうえで、全部捨て去り、その上でうかびあがるものだけをとりあげていきましょう。」

気血津液と湯液では処方する漢方薬を考えるときに重要なポイントとなりますが、

鍼灸の場合はこの概念をいれるのかどうかは微妙です。

見ている場をここまで細かくする必要があるかという課題につきあたります。

まあ、その前提を踏まえて押さえるところは押さえるって事で始めましょう。

 

津液ー正常な膵液の総称、肺、脾、腎

ん?ん?ん? 膵液だけを津液にするのか?なぞと思って読み返すとこれは

水液の間違え! 変換ミスあるあるだなあ、といういことで、書き換えました。

津液ー正常な水液の総称、肺、脾、腎

不足

1)→生成不足ー脾胃の運化失調

2)→消費、発汗、久瀉、下痢

3)停留

肺ー宣散と粛降の失調ー貯痰

脾ー運化失調ー生痰

腎ー膵液の調節排泄

 

症状について。

不足ーー乾燥、声がれ、便秘、口渇、少尿

停留

肺ー

脾胃ー食欲不振、腹部膨満、振水音、胃下垂

心腎ー動悸、胸悶、息切れ、少尿

筋肉皮膚ー浮腫

 

つまり、

津液ってのは水の総称。生成の不足と停留が問題。生成の不足ならば胃腸の問題で作れないって言うことと、汗や尿などで過剰に消費してしまってないという問題。そして停留、つまり循環しないって事ですね。蓄っちゃうことで問題になるのがむくみ。浮腫です。これは肺は貯痰の臟と言う言葉通り、肺にたまるということと、皮膚のしたにたまればいわゆるむくみっぽい感じということになりますね。

水もちゃんと流れないといけないわけだ。生きているってことは、流れて、動いて、循環代謝しているってことね!

22−2 血の病機

22−2 血の病機

大前提(繰り返しになります、しつこいぞー)

「気血津液をそれぞれ分けて語ろうとしているのですが、んーー違和感がでかいです。それはやはり、分けて語ることのあやうさでしょうか?各々の言葉は説得力がありますが、所詮まるごと一つの身体をよく見ようとしたときのことば。とりあえず、言葉をしっかりと押さえたうえで、全部捨て去り、その上でうかびあがるものだけをとりあげていきましょう。」

 

血の問題は大きく分けて4つ。血虚、血熱、血溢、オ血です。

血が足りない、熱がある、あふれる(出血)、血管外に出ていく。

気の問題に比べ症状が急性であることが多いですね。ただ、気血は分けて考えられるわけではなく、場を設定してなにをみているのかをいつも頭にいれるということがポイント。生きているをみているわけですからねえ。

 

 

1)血虚

・精血不足ーー脾胃の虚弱から

・過労(精神、肉体)ーー消費による

・失血ー脾の統血作用

ー肝の蔵血作用

症状ーめまい、顔面蒼白、萎黄、つやがあい、視力の低下、目が乾く、動悸、健忘、不眠、手足のしびれ、生理の量ダウン、月経困難

2)血熱

・温熱が血分へ

・偏食辛味による内熱が血を損す

・七情内傷による内火が血を消費

邪熱抗盛ー発熱、高熱、口渇、顔赤い、便秘、口舌、舌苔黄色

邪熱動血ー鼻出血、歯根出血、喀血、吐血、血尿、皮下出血

邪熱傷陰ー潮熱、咽が渇く、盗汗、舌紅

3)血溢(出血)

肝脾蔵血失調

熱邪ー肝ー劇しい急性出血

脾気虚弱ー脾ー慢性出血

肝の疏泄

人の精神活動、気の升降出入、脾胃の消化吸収

肝気鬱結

暴走

強い急性出血

4)血瘀

(オ血は病因であり、不内外因の一つ)、血瘀は、血管から外に出てオ血を作る課程です

原因

気虚ー推動作用の低下、血行↓

気滞ー停滞ー血行↓

血寒ー凝滞

血熱 津液の消費

外傷

症状 刺痛、固定制、夜間↑(精神関係なし)局所の腫塊、唇舌が紫暗または瘀斑