東洋医学から見た人間観察」カテゴリーアーカイブ

鬼の姑作戦:親の唾液つきおしゃぶりが、アレルギーを救う??

鬼の姑作戦、続く

さて、リアルでも仕事上でも鬼の姑のヨネ婆ちゃんです。

私には4人孫がいます。全員男子。
うふふ、
娘が二人産み、ヨメが二人産み。
0-3才の四人ですから、あと2,3年立つとケンカなんかおこると面白そう。
もうワクワクしちゃいます。
大磯ロングビーチにつれてくよん。

☆虫歯菌がうつるから、口移しはダメ!

 

さて、その娘夫婦、息子夫婦の子育て。
唾液がついちゃものダメ!は筋金入りで、なんでもいい加減な私は、
『そこまで厳しくしなくても・・』と
密かに思っておりました。

何やらイマドキの育児では、箸をわける、唾液は感染源ってな感じで厳しいのが、
あたりまえですよね。

虫歯菌が移るってのが根拠らしいですね。

まあまあ、育児も時代と共に変わるわねと、その点で闘うことはせず
そうなのねーと暖かく見守っておりました。
だってさ、婆ちゃん世代にその価値観を押しつけられても、若い人はこまっちゃうもんねえ。

☆親の唾液の接触が学童期のアレルギー発症を低下させる?

 

そして先日、面白い研究結果をみつけました。

乳児期の唾液接触と学齢期のアレルギー発症リスクとの関連性を明らかに

唾液を介して免疫がつく・・・・。

ほおほおお〜。

なにやら、歯が生える前ならば虫歯菌も移らないらしい。

ほおおおおおおお〜。

息子夫婦に授かった4人目の孫は先月生まれたばかり。

この研究結果が試せる月齢です。

思わず家族LINEに投下して、息子にメッセージ。

さすがにヨメにはダイレクトメッセージできず。

息子は『ドン引き』とはいいつつ、やってくれるかなあ〜。

こっそり婆ちゃんがチューしちゃおうかなあ〜。

この研究、どうなんでしょうかね。

興味津々です。

 

ソースはこちらです。かなりガチな研究ですよねえ。

乳児期の唾液接触と学齢期のアレルギー発症リスクとの関連性を明らかに

こんな研究を思いつくなんておもしろすぎますねえ。

このデーターの背景のところに記載があるのですが、先進国は感染症は減っているのにアレルギー系統は増え、後進国は感染症は多いけど、アレルギー系統は先進国ほど増えていない。

なぜ先進国ではアレルギー疾患が増加しているのかってのだったと思います。
こういう発想の出発点があって、探求するってものすごく面白いですよね。
私はこの発表を読んで『親の唾液によるおしゃぶりの洗浄』っていう言葉が、全く理解できず、5回ぐらい読んだところで、唾液で洗浄したってことか!と、目が覚める思いでした。
ウチのにゃんこ先生達が、『舐めなめって大事なのよん〜』と、私のほっぺたをなめてくれます。愛してる〜♪
オレを舐めてくれ〜と、アマノタレゾウ(本名ギルバルス)がいっております。はいはいはい

猫 ツキミ ギルバルス

100%野菜ジュース、果物ジュースは身体にいい??

面白いYouTubeをみました。

 

 

みきや先生のファンです。うふふ。
面白い話題を発信してくださいます。

今回は、ジュースについて。
これは、もういうまでもなくジュースは推奨できませんねえ。

とにかく、液体にすると消化がよすぎるのか、ダイレクトに血糖値などがあがってしまいますね。

佐々木敏先生のデータ栄養学でも語られていますし、WEB上ではこちら

”果物ジュースは糖尿病の予防に働いていないという研究結果が出ています。その理由として、栄養素や機能性物質が減ってしまうことと、それ以上に果物の「食べ方」の違いです。「早食い」は約2倍糖尿病にかかりやすいとした報告があり、ジュースではさらに速くなりますので、やはり果物は「食べる」もののようです”

一番の早食い、すなわち飲んじゃうのがジュースということですね。
食物繊維などの機能性物質をしっかりと撮るためにも、果物や野菜は、

   固形物で食べるのが重要!

ということですね。

 

その4~「果物の糖分を考える」~『栄養データーを正しく知ろう』から

その4~「果物の糖分を考える」~『栄養データーを正しく知ろう』から

果物は果糖があるから、体重や血糖値を気にする人は取らないようにした方がよいとも言われますが本当でしょうか?

佐々木先生がまず、糖を理解しましょうということで単糖のお話しをされました。

糖:ブドウ糖、果糖、ガラクトース この3つは単糖と言われる。

砂糖は、ブドウ糖1個と果糖1個が結びついたモノ。
糖を食べると血糖があがる。この場合の血糖をあげるものはブドウ糖に限定される。

果糖は、食べるとブドウ糖に変換されて血糖値をあげる。しかしながら、ブドウ糖そのものよりも血糖値をあげる作用は弱い。

そして、果物のなかには、果糖以外にもカリウム、食物繊維なども入っているので、果糖の性質だけで健康に対する影響をのべるには難しい。

そうか、果糖ということだけ取り出して考えることは難しいということですね。
では、研究データーから考えてみましょう。

糖尿病にかかっている患者さん60人。2つのグループに分ける。
1:果物を食べる 320㌘
2:果物食べない 135㌘

3ヶ月間摂取、ヘモグロビンA1c を調査。3ヶ月後の変化。
1:0.5%改善
2:0.3%改善

両方のグループともやや改善、二つのグループには差はない。
つまり、果糖の影響が直接的に血糖に影響するというよりも、果物は食物繊維も含まれているので直接的に影響が少ないということがいえると。ただし、ヘモグロビンA1cの影響は個人差が多いので、医者に相談してくださいねとのことです。納得。

そして、健康な人の場合は果物を1日250㌘までの摂取は糖尿病のリスクが下がるという研究データーがあるとのこと。日本人は平均的な果物摂取量は110㌘なので、いまの2倍ぐらいは食べた方がよいと思われることでした。

確かに、確かに。
果物は果糖だということだけ取り出してやめてしまうのは、あまりにも短絡的でもったいないと。

ところで、
果物というのは、食べる習慣がないかたは全く食べませんねえ。
当院では食事のことを質問なさる方には、必ず食事記録を出していただいています。
食事って、その人が気にしていることよりも、『気になっていないこと』のほうに改善ポイントが隠れているんですよ。

果物もしかりです。
食べる人は毎日食べる、でも食べない人は食べない。
話しをきいてみると、ただ単に、買う習慣がなく、買わない、買わない、食べないという
ことに気がつきました。
習慣ってなかなか怖いです。
果物は常温でも保管ができ、スーパーなどでは入り口にありますよね。
とにかくなんでもいいから買いましょう!
そして毎日手のひら2つ分はたべましょうね。

食事バランスガイド→

では、100%のジュースは果物の代わりになるのでしょうか?

100%の果物ジュースの場合は、ジュースを飲むと糖尿病が増えるという結論です。日本の場合は1杯までは増えるとも減るともいえない。他のデータでも、増えるとも減るともいえない。つまり、ジュースは食物繊維がないので、メリットを享受できていないってことですね。

果物は、そのままを食べましょう。
先ず敷居が低いバナナあたりから。
リンゴもいいし、みかんもいい。
とにかく買う習慣、食べる習慣からですね。

食べ物にはいろいろな情報がありますね。

果物は、身体を冷やすとか、果糖がよくないとか。
私は体表観察をし、いろいろな身体に対する東洋医学的なカウンセリングをしていますが、
食事バランスガイドに従ってたべていただくことが、結局一番健康度が高いと、皆さんのお身体を拝見していて思います。

そして、もし、ご自身のお考えで何かをやめるという決断をするのならば、代替はなにでするのかということも必ず考えてほしいです。

果物をやめるのもいいでしょう。でも、それによって得られたであろうビタミン、ミネラルなどを
他の手段で取ることを考えなければ、単なる欠落になっちゃいますね。このあたりまで考えると、
まあ、とりあえずミカン食べといた方がいっかとなる方が多かったです。

 

 

鍼灸の修行はなかなか大変です(^_^;)。

先日、静岡県鍼灸師会中部支部講習会に参加しました。

本当にこういった講習会に、自宅で、無料で(だって私は日本鍼灸師会の会員だもん)参加出来るってありがたいです。

独立開業している穴掘りウサギは視野が狭くなりがちですが、世間の状況、社会の状況をこういった師会が教えてくれて、ぐいっと社会が広がります。

大学病院での鍼灸事情

 

さて、先日のお話は、東海大学病院の東洋医学科で鍼灸をなさっている高士先生のお話でした。

非常に興味深く、大学病院でドクターと連携されながら東洋医学を実践なさる高士先生の日々感動!そして自分も頑張らねばと励まされました。

また、漢方は私もお勧めすることが多いです。こういった病院での処方は血液検査などの色々な要因や、より効果的であれば西洋薬も一緒に処方してくださったりと非常に有難いところですよね。
また費用も保険適応があれば安いですね(いや本当は安くないですけど本人負担という点で)

 

東海大学大磯病院での3年間の鍼灸修行

私は25年ほど前に、この東海大学病院で、鍼灸の研修生として3年間お世話になりました。
所属したのは東海大学大磯病院で、もう今月から徳洲会病院(湘南大磯病院)に変わった病院です。

この3年間の大学病院修行は私の鍼灸師としての修行として本当にありがたかったです。

私がついたドクターは

『あなたは免許をもっているのだから、
自由にやりなさい、責任は自分がとるから。』

と仰って下さり、やりたいように、自由にやらせてもらいました。

この東海大の研修生は、私が鍼灸学校を卒業した年には募集がなかったらしく、知りませんでした。そして卒後1年たったところで学校から連絡がきて、入ることになりました。学校からなぜ声がかかったかというと、鍼灸学校での成績がよかったのよ〜ん(^_^;)。

私にとってよかったのは、免許取って1年の市井での鍼灸治療をかなり見聞きしてから(面白い形の弟子入りをしていたので)の研修生でした。間中病院、日産玉川病院、筑波など、当時は東洋医学を総合的にガンガンやられるドクターがいらっしゃり、多くの鍼灸師が所属していました。

私は学校卒業後、自分ですでに弁証論治を症例で作り上げる作業をしていました。この症例書き上げはいまも続いています。そして私のベースです。また、この時期の指示させていただいた先生方は皆さん鍼灸のみのシンプルな治療だけで、鍼灸治療をガッツリと見聞きした後に、大学病院での修行をするというラッキーな状態でした。

大学病院で自分が担当した患者さんのカルテをみると、同じ弟子入りした鍼灸院で修行していたらしい方から引き継いだ方も多く、『あ、あのメソッドだ』と気がつく配穴が多かったです。

そして、私はそれをそのまま踏襲せず、今一度弁証論治から立ち返り、その治療をもとに改めて実践してみると言うことをしていました。また他科から回された主訴は右手の麻痺だったりしたのを、その麻痺の身体全体からの位置づけを考え直し、主軸としての治療はなにをもってくればいいのかということを考え、結果的に麻痺よりも、便通と血圧の改善を目標にガッツリ治療したら、結果的に患者さんから非常に喜ばれ手応えを感じたなどと、自分のやり方に自信を深めることができた3年間でした。

 

☆自由にやりたいようにさせてくれたドクターに感謝

これはもう、やりたいようにやらせてくれたドクターに感謝しかありません。

そして、今回の講習会で、このやりたい放題は、ずっと続いたものではなく、あのときのほんの数年だけだったということを知り驚きました。もう、あんな風に修行できることはないのですね。
なんというご縁だったのかと改めて思いました。

いまでは、そういった研修生が鍼灸の臨床を経験する場ではないということで、その点はちょっと寂しかったです。漢方と鍼灸をドクターや研修医の人々に知ってもらい、広めるということが主眼のようですね。これは日本の中の東洋医学のありようとしては二重丸なんだと思います。

鍼灸師にとって、とにかくガンガン針を打つ、臨床を重ねるというのは、なにものにも代えがたい勉強の場。それも他科のカルテをみながらできるというのは本当にありがたく、きっと今もそんな場が続いているのかななんて勝手に思ってました。うううーん残念。

 

小田原には間中病院という病院があります。

30年以上前になりますが、有名な、間中善雄先生というドクターが東洋医学科をなさり、多くの鍼灸師がそこで学んだと伺っております。そして私の弟子入りした先生は最後の時期の弟子だったとのことです。

病院という場で、鍼灸が自由に実践できることは、なかなかチャンスに恵まれないとないのかねえ。それとも私が知らないだけで、今はもっと他にもあるのかな?。

鍼灸が、そして東洋医学が、日本人にとっての健康法のひとつであるといいなあなんて思うのだな。

日産玉川病院東洋医学センター

わがまま、やな奴、自分勝手のススメ

     わがまま、やな奴、自分勝手
これが、なーんと
不妊治療で成功するコツなのです。
ちょっと言い方が悪いのですが、
わがまま、やな奴、自分勝手というのは、究極の
自分自身を大切にする人ということなのです。
一番はじめに気がついたのは、
お忙しい職場だと思うのに、週に2回きちんと通われる方。
さくっと余裕の表情
ふと、『職場抜け出るの大変じゃないですか?』とお伺いすると、
『グジグジ言われたら、仕事やめます。』とさっくり。
そして、きっぱりと、休むときは休む。自分の都合があるときは帰るという態度を取っていると
かえって誰もぐじぐじ言うこともないと。
あーこれは、ご自身を養うと言うときに必要な一本スジが通った行動だなと思いました。
日本人的に周りに配慮し、
お伺いをたて、
気を使い休みをもらったりする。
結局休みを取れなかったりする。
それって休みが取れたとしても疲労はどっぷり。
本末転倒です。
採卵のために、だいぶ休みをとっちゃったから、もう休めないんです。
移植のために休みをとったから、妊娠したけど休めなくて・・・・。
結局、まわりのため、他者のため、気遣いのため、そんなことで自分自身が守れなくて、
不妊治療が進まず、結局、年齢要因があがってしまい時間切れと言った方を
何人みたことでしょう。
わかるのです、仕事が大切なこと。
周りへの配慮が大切なこと。
でも、人生には必要で大切なこともある。
それも期間限定で。
だから、きっぱり心を決めることが、物事をスムーズに前に進めるコツなのだと実感しました。
妊活に一番必要なのは、自分自身の余力です。
これを育てるには、社会的には『わがまま、やな奴、自分勝手』でいくしかありません。
余力を、社会への配慮で消費していては、自分の余力はそだたず、
妊活は前に進まないのです。
これは、自分自身の余力を育てるコツで、これが妊娠のコツなのです。

☆幸福の王子が教えてくれるもの

妊活を応援していて、一番真逆の存在に思えるのは幸福の王子です。
自分自身を省みず、他者のために、社会のために生きる。
幸福の王子。

幸福の王子

幸福の王子的なやり方では、自分自身の余力をつけることはなかなか
難しい。
小田原市の図書館で借りてページをめくり、最後の2ページで唸ってしまいました。
そして、幸福の王子も、わがままやな奴自分勝手も、もしかして同じ世界を描いているのかもとも
思えてきました。わがままやな奴自分勝手で守っているのは次の世代の子を育もうとしている力です。
自分自身のためではないんですよね。
この解釈、まだまだなのかなと思います。
考え続けていこうと思います。
幸福の王子が、ここまで語り継がれるこの大切さもあるんだろうなあ。
悩ましいですねえ。