東洋医学から見た人間観察」カテゴリーアーカイブ

Tehamo11号を読みました。

Tehamo11号を読みました。

ちょいと仲間内で、膀胱の症状などが話題になり、Tehamo11号の記事がよいということで、買ってみました。

もともとは排尿関連の問題と陰部神経刺鍼などのことで、お勧めされての購入。

そして読んでて、ちょっと感動。

 

専門家鍼灸師へのインタビュー

伊東千展先生へのインタビュー記事だったのですが、この先生の専門性を持った治療院の展開や、その歩みにいいなあって思いました。

そしてインタビュアーの廣長さんが上手いですねえ。

いい味だしてる〜って感じました。

専門性のある鍼灸院を目指したこと、そしてそれへの道筋、現在の展開。

 

 

鍼灸を学ぶきっかけと、専門性の違い

 

この先生は鍼灸を学ぶきっかけはスポーツ鍼灸だったのに、ご自身の経営者としての視点からか、その後の学校での学びやご縁からか泌尿器疾患に特化した鍼灸院を、交通アクセスの良いところに開院という視点が素晴らしいと思いました。

アグレッシブな経営者の側面と、淡々と知識と経験を積み重ねる学識の深い治療者の側面。かっこよすぎます。

私は、たーまたまですが、専門性があるっていえばある領域で鍼灸をおこなっています。このことで初診の患者さんの入り口となっているのは事実かなと思います。

まあ、逆に先般いらっしゃった78才の初診の方は、初めに妊活じゃないのにとちょっとためらわれたってことで、うううむとは思いましたが、それはそれかなと。

いま、当院での初診の患者さんは、妊活とそれ以外で半々ですね。

もうちょっと読んでみます(^^)

行動が変われば、結果が変わる。そのためのCBTと鍼灸、そして食事。

行動が変われば、結果が変わる。

そのためのCBTと鍼灸、そして食事。

CBT(認知行動療法)には、長く関わってきました。
私はカウンセラーの立場でいることが多く、日々さまざまな方のワークを読ませていただき、コメントを返すという形で関わっています。

そして、私自身の鍼灸臨床においても、CBT的な視点は常に意識しています。
めざしているのは、人生の道のりを日々歩んでいただくための「お身体づくり」。
鍼灸治療もまた、目の前の症状を取るだけでなく、より長い視点から今の一点を丁寧にアプローチする方法です。

食事や生活習慣も、改善や行動変容が必要なことが多くあります。
日々の臨床にCBT的な視点を取り入れることで、行動が変わり、結果が変わり、そして人生が変わっていく。
そんな、自分自身の心や身体に自信を感じられるような治療やサポートをお届けしたいと考えています。


★CBT:自分の見方を広げるワーク

私の理解では、CBTとは「自分自身のワークを通じて、ものごとの見方に幅を持たせ、人生に対するコントロール感を得ていく」ための方法です。

このときに役に立つのが、こちらのサイトのツールです。
“コラム法”と呼ばれるワークシート(書き込み表)がいくつも用意されており、少しずつ思考を深めていくことができます。
私自身も、利用しながら日々学びを深めています。

🔗 認知行動療法マップ
https://cbtmap.ncnp.go.jp/


★食事が変わると、身体が変わる。

当院では、食事をとても大切に考えています。
その基本となるのが、「日本人のための食事摂取基準」や「食事バランスガイド」です。

このバランスガイドでは、食べたものを分類・記録・カウントしていく仕組みになっています。
ただ記録するだけでも、自分自身の“食”に対する行動が変わってくるのです。

食に関する情報は世の中にあふれていますが、私はこのバランスガイドに基づいた食事以上のものを見たことがありません。

ぜひ一度、実践してみてください。
体重を落としたい方は、毎日の食事記録に体重も一緒に記入すると、効果を実感しやすいかもしれません。

当院では、食事バランスガイドに基づいたワークシートをご用意しています。
ご希望の方は、どうぞお気軽にお申し出くださいね。

CBT、コンフォートゾーンはどこ?

CBT(認知行動療法)と長く係わっています。

私は、カウンセラーの立場でいることがおおいので、

ワークを読ませていただいて、コメントをしていくことが多いです。

認知行動療法ってどんなもの?

https://www.youtube.com/watch?v=TKo_gjJ63CY

こちらの動画が、先ず入り口としてはわかりやすいかなと思います。

★認知行動療法は、ご自身で取り組むワークです。

いま、自分自身が思い描いている世界は、
いまの自分が認知している世界です。

私達には、もっと違う認知をし、違う選択をし、
もっと自分にとって心地よい、そして前向きに人生を把えていける道があります。

その道にきがつくために、認知行動療法の型を身につけることは
非常に役立ちます。

★コンフォートゾーンとは

ちなみに、こうした変化をすすめていくとき、よく使われる言葉に「コンフォートゾーン」というものがあります。

コンフォートゾーンとは、「自分が慣れ親しんでいて安心できる思考や行動の範囲」のこと。

たとえば、「どうせ私には無理」と思って何もしないでいるのも、実はその人にとっては“慣れた思考”=コンフォートゾーンだったりします。

認知行動療法では、このコンフォートゾーンの外側にある「ストレッチゾーン(学びや挑戦のゾーン)」へ、少しずつ足を伸ばしていくことを目指します。
無理せず、一歩ずつ。「ちょっとドキドキするけど、できるかもしれない」を大切に。

 

 

 

★学びをひろげるために

このサイトも、非常に多くの情報提供をしています。
少しづつ読み解き、学び、世界をひろげていきましょう。

認知行動療法マップ
https://cbtmap.ncnp.go.jp/

 

私の受けたい治療:ビッグママ治療室でしていること。

私の鍼灸院に通う方、

確かに、いろいろな症状があって通われる方も多いです。
また、なんらかのきっかけがあって通い始め、
その後も、自分の身体の手入れにいらっしゃる方が多いです。

なんのために、私のの鍼灸院にいらしてくださるのか?

 

鍼灸師の先生から、なぜ米山先生のところには、患者さんが継続的にいらっしゃるのですか?という質問をいただきました。

この質問の背景は、以前に、副鼻腔炎の治療ならびに経過を、鍼灸師専門家向けのボードで書いたところ、「最初の主訴(副鼻腔炎)が治ったのになんで患者さんは、ビッグママ治療室に通い続けるのですか?」という質問でした。

そのとき私はびっくりしました。

だって、もし「副鼻腔炎」だけが問題だったら、
普通は耳鼻科に行くと思うんですよね。

実は私もそれがまず一番よいと思うのです。

それなのに、私のところに来てくださるということは、副鼻腔炎もあるけれど、
病気ではないけれど、どうも身体全体の問題があり、その中で副鼻腔炎の症状がでているだけだと患者さんも感じているからではないかなと思っています

症状だけを追わない鍼灸院

私のところでは「副鼻腔炎という症状を出している目の前の患者さん」をまるごと一つの存在として拝見しているからです。それが東洋医学的な診方をする、当院の特徴です。

 

つまり、症状として副鼻腔炎がある。そしてそれを踏まえて、

1:現在 今の全身状態はどうなっているのか?

2:過去 今に至る過去からの状態はどうなのか?

3:現状分析 東洋医学的なお体の見立て、主訴の位置づけ

4:どうしたらいいのか? 東洋医学、西洋医学、養生も含んで、目の前のあなたに必要なことはなに?

5:未来 どのような改善がきたいでき、これからの人生をできる限り快適に歩むことの出来る身体であるために、あらまほしき未来についてのお話。

 

こんな感じで考えていきます。

自分の身体は車と一緒、車も車検、点検、整備が大事

この流れは、西洋医学で言えば人間ドックを受けて、診断をしてもらい、今後の参考にするという感じでしょうかねえ。それの東洋医学版。

四診という体表観察を中心とする情報をあつめ、
お身体の状態を把握し、
鍼灸によるアプローチ
セルフケアの指導

こんな感じが私の鍼灸院のやり方です。

治療院として提供できるサービスは鍼灸ですが、患者さんがご自身の選択としては西洋医学も含んで幅広いものが可能です。そういったことを一緒に考えていける場でありたいと願っています。

 

当院では、主訴も含んだものとして、今のお体の情報をお伺いする問診や、体表観察などの切診をあわせた四診からその方を診立て、治療方針をたて患者さんと一緒に今後の人生を気持ちよく過ごしていくためには、どういったことをしたり、現時点での何を変えて行くことが必要なのかを一緒に考えて前に進んでいきます。

 

私の受けたい治療

私は、自分の受けたいと思う治療を、この鍼灸院でおこなっています。
つまり、ビッグママ治療室は私自身が一番通いたい治療院なのです(^^)

私自身が望むこととして、
・「身体を診てもらい」、
・その上で「いまどうなっているのか」を教えてもらい、
・「どのように気をつけるとよりあらま欲しき状態になるのか」を知りたい、
・そのために治療院に行きたい

こんな希望があります。

つまり「診てもらいたい」が主。そして自分の身体を理解したい。

診ることがなくて、何かするだけだったら、肩こりでわざわざ治療院にいかず、湿布でも貼っておくのだってOKです。なんでもあり。

それでも、私が身体の手入れをしたい、メンテナンスをしたいのは、
自分の身体をメンテナンスすることは自分の人生をあるく乗り物を手入れすることと同じ。

私の受けたい鍼灸は、この手入れを優先するのが一番なんです。
症状はあまり追いすぎない、
身体の力をあげることを主眼とする。
そして、身体の力があがっていれば、症状をとる本来の自分の力を
あげることになり、底力(腎)がついてくることになる。
これが一番の自分の味方だと思っています。

私の受けたい治療はこんなところにあります。
以前に、私の受けたい治療として、以前に①〜⑱までの
ながーい(^^ゞブログ記事を書いています。よろしかったらどうぞ。

私の受けたい治療 症例数万件の鍼灸臨床を通じて思うこと

 

夜間頻尿に対する温灸効果:セルフケアをしてみよう!

せんねん灸ラブな米山です(^^)

温故知新という、せんねん灸の読み物が届きました。

この言葉、「温故知新(おんこちしん)」なんだか、お灸にぴったりだけど、

確か、「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」だったっけなどと

心の中でブツブツ。で、この「温」は「たずねる」「復習する」という意味で、昔のことをよく学び理解することで、新たな知識や現代に活かせる知恵を得られる、という教えですねえ。

そして、その温が、そのままお灸の温につながっているなあとホカホカした

気持ちになりました。

夜間頻尿に対する温灸効果

 

さて、vol12に夜間頻尿に対する温灸効果がのっており、興味を持って

読みました。でも、婆さんには細かい字が辛い〜。

結局、低温のシャム(35度ぐらい)と、レギュラーで比較すると、レギュラーでの中極施灸は統計的有意差はないものの、「効く」と。ふむふむ。中極は膀胱の神経支配に一致し効くぞってことですね。ただ、今回の症例は男性が多く、私の臨床は男性よりも女性が多いので、どうなんだろ??と思いました。

中極が夜間排尿に効く。

ツボの位置はこちらです。↓

お臍の下のLINE、恥骨の上です。

ここにレギュラーという少し熱めのお灸をします。

効きそうですねえ。

私だとこれにくわえて、陰陵泉あたりの、膝の内側の経穴をつかいます。

灸ペットなどの温灸器が便利。

 

 

熱いお灸が効く?

この論文では、センネン灸のレギュラー使っているのですね。

うちではどうしても火傷がいやで、

レギュラーでもソフトでも、和紙付きを選んでいます。温度がどれぐらいちがうのでしょうかねえ。

今回の比較で、温度がある方が効果的(という理解で良いのかな)ということで、温度が大事かなあと思うのですが、レギュラー使う勇気出ないです。

 

身体の位置による、温感の違い、火傷の違い

 

レギュラーは、お臍から上の上背部、腕などは効果的だと思います。火傷も

出来にくい印象です。ただ。お臍からしたや、下腿には要注意ですねえ。

少し弱いものを使った方が火傷は出来にくいと思います。

「熱い方がよく効くと思い、熱を我慢した」

最後の方に、「熱い方がよく効くと思い、熱を我慢した」とあります。

これ、今回の効果測定でも、熱い方がよく効くということにつながったのかななどと思いました。そうすると、我慢したと言うことにつながるのは理解出来るので、もう一段低い、センネン灸のオフレギュラーでもいいのかなあと思いました。

これだと、我慢しても火傷ができる確率が格段に違います。

ただ、最近思うのですが、このあたりの製品によるお灸の温度。炭のお灸まで入ってくるとまったくわかりません。とにかく、メーカーによる温度設定の違い。またお灸の温度が上がりかたもかなり違います。

これはもう、「好み」を見つけていただくしかないですね。

 

セルフケアはやっぱり効く!

 

最近の初診の方で、ものすごくモチベがあり、治療効果がぐんぐん上がった方がいらっしゃいます。しかしながら、膝の内側(脾経、腎経、肝)あたりに火傷が多く、「なおるまでお灸しちゃダメ!」と禁止令を出しました(^^ゞ。

よくなってきたので、試行錯誤してお灸をセレクトしたところ、センネン灸の奇跡のソフトならばOKとなりました。やはりせんねん灸のお灸は製品に安定感があり、扱いもしやすいですね。ただ、値段が結構高いので、まあそれぞれの状況にあわせてお使いいただければと思います。

鍼灸治療、刺激の入れ方、お灸との付き合い。

面白いですねえ。

私は、お身体をみさせていただいて、お灸の印をつけています。

セルフケアをしたい方はお申し出くださいね(^^)