東洋医学から見た人間観察」カテゴリーアーカイブ

伊藤病院だより WINTER

伊藤病院だよりをいただきました。

伊藤病院に通院している患者さんが案外大勢いらっしゃいます。
そこで配られている小雑誌をもってきてくださいました。

今回はとても綺麗なクリスマスらしい写真が表紙です。
さすが場所が原宿。ステキですねえ

伊藤病院は医療の国際化にかなり取り組んでいるようで
その記事も多いですし、また通院されている方も外国の方をよく
みますよ〜とのお話し。専門病院として確固たる地位を確立している
病院らしい感じですね。

小雑誌を持ってきて下さった方は
不妊治療のために受診。甲状腺の機能が低下気味ということで
通院をスタートしています。
また、家族歴からもフォローした方がよいという
点の指摘を受けているそうで、今後も通院は続きそうですが
ご本人も非常に納得されているので、ちょっと遠いということを
別にすれば、良い病院にめぐりあったということですね。

この小雑誌には、表参道のグルメスポットや寄り道スポットも
紹介されています。クロワッサンフレンチトースト1400円に
15時までだから注意してねの但し書きつき。わーん食べたいよお。

また分子標的薬についてのコラムが興味深かったです。
大将となる人、メリットとデメリットが明確にされ、
この病院でなされるフォローが細かく説明されています。
デメリットや大変さの説明のあと『例え治療の適応がある場合となっても
このような治療を希望しないという考え方も尊重されます』という
きちんとした表記は有難いなあと思いました。

その他、アイソトープ検査、多発性内分泌腫瘍症についての
説明があります。

表紙の写真は、南青山ルアンジェ教会


お二人と家族が帰ってこられる教会と紹介。
ステキな教会ですねえ。

2017年 一年最後の一元流鍼灸術勉強会

昨日は勉強会で東京の大森までおでかけしていました。

元気な若い男の子が土曜日からお泊まりで見学にきて、一緒に勉強会にもおでかけ。
ポケモンリアル世代ということで、土曜日の夜は二人でポケスポットをガンガンと
歩き回り、夜は地理学専攻のオヤヂと3人、地図クイズで盛り上がったりと遊んじゃいました。

日本の都道府県クイズ。土地面積が大きいもの順に答えよというクイズで
二人ともガンガン正解を言っていきます。
まったく地図オタクには頭がさがります。

ちなみに、面積ベストテンに一つだけ九州の県が入っています
それはなーんだ??

答えは鹿児島県なんです。
意外ですね。大分とか熊本や宮崎が大きいかななどと
いっていたのですが、島や半島の意外な大きさでしょうかねえ。
正解は鹿児島でした。

翌日の勉強会前の大森散歩でみつけたミッキーマウス
二階のベランダから身を乗り出す巨大なミッキー
都会にはかわったものがあります。

2017年の一元流鍼灸術勉強会も無事に終了しました。
来年にむけてがんばっていきましょう(^^)

ストレスで体調を崩してからずっと不調です。

『日頃からあんまり調子が良くない感じ』という状態を訴える方、案外多いです。

また、ストレスで体調を崩してからずーっとその状態が続いてしまい、
回復できていない感じですというお話しも良く候います。

東洋医学の世界では生命の土台の力を(腎気)といいます。

この腎気は、身体のバックアップであり、ストレスなどのときに身体を守ってくれる存在でもありますが、不足気味であったり、ストレスによって消耗してしまうと、このバックアップがたりないために、新たに内湿やオ血という東洋医学でいうところの内生の邪を発生させてしまうことがあります。

この内生の邪はいったん存在をゆるすとなかなか手強く、継続的な症状へとつながってしまいます。また、そういった生命力が不足気味のお身体には、風邪の内陥(冷えの入り込み)も生じやすく、この冷えの入り込みは身体への大きな負担となり全体の症状を悪化させます。

まず風邪の内陥を取り去り、生命の土台の力(腎気)の底上げをすることがとても大切。症状に振り回されず、土台作りをして底上げしていくことがポイントなのです。お身体が少し軽快になれば次の目標も考えやすくなりますね。

この症例の方も、20代の頃に強いストレスで体調を崩してから、色々な症状や痛みなどに悩まされてきました。すっきりと体調がよいと思える日があまりないというのは、30代の若い世代ではちょっと辛いですね。素直に治療を加えられ、またご自身でも体調をよくする努力をしてくださいました。気持ちよい身体になるって自然とベビちゃんのやってきてくれて、本当によかったなと思います。

「ストレスから体調がずっとよくありません。下腹部痛 頸部痛 頭痛」

「ヘルスリテラシーを高めるために」① インフルエンザ

NHKのラジオで、「ヘルスリテラシーを高めるために」という放送を聞きました。

朝の放送で、健康ライフというコーナーがあり
私はお気に入り。1つのテーマを10分ずつに小さなテーマをもち、
5回で完結。第一線の専門ドクターも話がコンパクトに伺えてとても役に立ちます。
聞き逃しをきくというのもありお勧めです。
健康ライフ

期間限定ですが、1週間分纏めて聞けるので便利です。

さて、今回の放送は、群星沖縄臨床研修センター長 徳田安春先生。

面白いなと思ったのは、沖縄の医師養成に関する歴史です。
沖縄はもともと島が多かったということと、アメリカ占領下の時代があり
日本の医師養成システムとは一線を画していたと言うこと。
そしてそれが総合診療医をうんでいくもとになっていったのですねえ。
優秀な医師を育成し、地元にしっかりと根づいて貰いかつやくしてもらうという
コンセプトがシステムとしてできているのかなと

さて面白かったのは、インフルエンザにかかったときにどうするかという
話。キチンとしたデーターからお話しされていました。

抗インフル薬の効果は1日ぐらいしか良くなる時間は変わらないという事実!
つまり、なにもしなかったら5日で治るものが、投薬を受けると4日で治ると。

高熱が出て、節々が痛くて病院を受診し、検査を受け、投薬を受けても1日しか
変わらず、病院に行く時間、検査や費用を考え、またインフルエンザの菌をまき散らす
という社会的視点からも、若い年代で健康に問題がないケースでは病院受診は
不要ではと。

そしてもう一点、検査の精度は6−7割程度なので、逆に検査の間違いで、
インフルエンザが薪散らかされるリスクもあるから、なにもしないのもよいと。

へえーーーーーーって思いました。
高熱で苦しい中病院に苦労していって、お金を払って、投薬を受けても、
それほど意味がある行為ではないということがきちんとお医者さんから提示されるのって
すごいです。ちょっと驚き。

注意点は、ハイリスクグループはちゃんと病院を受診しましょうってところ。
高齢者や持病のあるひとは受診してねということです。

なんだか、当たり前のことですが、
お墨付きをもらうと、納得ですね。

この先生のお話、もう少しあるので、別の記事にしますね(^^)

妊娠するにはどうしたらいいでしょうか?

『妊娠するにはどうしたらいいでしょうか?』

こんなご質問をいただくと、ううむと唸ります。

世間様的には、『妊娠しないようにするには?』という
質問の方がよりリアルな具体的なお返事がきますよねえ。
ううむとなってしまうのは、その避妊に比べて、『妊娠しない』という状況の
理解が難しいのだと思います。

避妊と不妊。どちらも妊娠しないという状況ですが、捉え方で言葉も違います。
たとえば、生理3日目に大きな卵胞がみえたりすると、不妊状況であれば『残留卵胞ですねえ』と。
つまり高温期にしっかりとリセット出来ず、前周期の卵胞が見えている状態と解釈し、
その周期は『妊娠しにくい』と判断されリセット。

逆に避妊希望であれば、『すり抜け排卵』といわれ、
『生理中だって妊娠するんですよ!!』という警告になります。
残留卵胞というと、勢いがなくてなんだか取り残された卵胞によって
生理周期が乱されるっていうイメージですが、すり抜け排卵というと、
活きがよくってするっと妊娠しそうな感じがしますよね。
(すり抜け排卵という表現は、避妊用のピル服用のトラブルでよく使われる言葉です)

卵胞(そしてその中に卵)があれば、妊娠する可能性はある。
でも、確率的に難しいが、妊娠しないとは断言できない。
そんなところでしょうかねえ。

以前に、生理4日目の巨大卵胞を採卵して無事に受精凍結して移植なさった方がいらっしゃいました。
残念ながら妊娠には至りませんでしたが、妊娠を検討するには値する卵だったことは確かなのでしょう。

さて、当院では、それぞれの状況にあわせお身体を拝見し、お話しを候い東洋医学的な
診立てをしたうえでアドバイスさせていただいております。

この症例 中気下陥、不妊、妊娠の方には、以下のようにご案内いたしました。

具体的には、
1,週に1-2回の鍼灸治療
2,11時までに寝る
3,毎日の自宅施灸
4,タンパク質や脂質など、血や肉になるものをしっかりと取る
5,のんびり散歩をする。

39歳。結婚から3年タイミング人工授精を経て、
体外受精を3回するもなかなか妊娠せずという状況でしたが、
少し地道な努力を重ねた結果、無事にご出産にいたりました。
よかったですね。食事や睡眠、地味に効きますよ。