東洋医学から見た人間観察」カテゴリーアーカイブ

東洋医学の体力貯金② 貴絡ワールド

東洋医学では、身体の中の状態を独特な生命観で見ています。
五臓六腑と言う概念が基本で、肝、心、脾、肺、腎、胆、小腸、胃、大腸、膀胱 三焦、(心包)という12の臓腑で考えていきます。

そして臓腑が身体のなかの機能であれば、と経絡というその機能を運ぶ道路という概念があります。運河のようなものでしょうかね。

肝という臓腑があり、手足末端も含めて考えてく運河に足の厥陰肝経という経脉があるというイメージです。

また、12経絡のあらわす正経いがいにも、奇経という身体のネットワークを考えます。正経という十二経絡は体表に流れる概念として
考えられ、もう一つの奇経は中心軸がありバネのように軸となり、コートのように体表を覆うものと考えられます。

この正経と奇経。これもまたまた専門家の間でも議論がわかれるところで、その細かい議論はその道の達人にお任せして(^^ゞ、
私としては、普段の生活に使う生命力が流れる臓腑を正経、そして内側で貯蔵庫のように体力貯金をするところを奇経と考え、
貴重なネットワークとして貴絡ワールドとして捉えています。

私は、臓腑経絡、また正経の治療に関しては、西洋医学やその他の医療、手当てがよく効くと思います。しかしながら、生命力の貯蔵である奇経八脉の充実は、一番大切でありながら、なかなか手が届かないところです。私の治療ではこの体力貯金を目指していきたいと思っています。

アドラー心理学、勇気が出番をまっているよ。

久しぶりにアドラー心理学の学会に参加しました。

私にとってアドラーは学会や文献を研究するものではなく、日常を通して
通奏低音のようにながれ、生活の軸となっている考えです。

「嫌われる勇気」というドラマがありました。

アドラー心理学会からクレームがつき、何かと話題でしたが
私としては面白いドラマであり、アドラーに振り返るきっかけとなりました。

私とアドラー心理学のおつきあいは長く、もう20年も昔のことでしょうか。
嫌われる勇気の著者岸見一郎先生のアドラー心理学基礎講座を受けたことが始まりです。

その後、大坂まで通いスマイル、パセージなどの講座に参加し、
東京の事務所が出来てからは、そちらにも通っていました。

鍼灸の仕事に軸足の中心をおいてからは、アドラーとの時間も少なくなりましたが、
私のなかの中心としてアドレリアン(アドラーを実践する者と私は解釈しています)として
生きている時間は長く、価値の位置づけとしてアドラー的発想は多くあります。

久しぶりのご縁を感じて、一番初めのこの本を再度復習することにしました。
私が教科書としている「実践カウンセリング」は ぎゅっと詰まったアドラー心理学のエッセンスだと
思います。

勇気を持って、生きる。
さあ、勇気が出番を待っています。
一歩を踏み出していきましょう。

肩の荷を降ろしていこうよ

昨日は庭の大掃除をしました。
雨の日の翌日ですので、ガツガツと草むしり。
秋になってきましたねえ。

さてさて、仕事では
妊娠しないということでのお付き合いが多いです。
あれこれと考えて対処します。
西洋医学的にも応援をしてもらう。

それでも妊娠しないと。

この3月から生活環境ががらりと変わりましたねえ。
とくに4,5月は緊急事態宣言下にあり、戸惑うことも多かったですね。

体調も崩してしまった方も多かったのかなと思います。
生活の変化が大きく、負担も大きかったですね。

ただ、不妊治療において興味深いことを感じています。
仕事が忙しいとか、仕事で休めないなどなどは、どうしようもない要因です。
かといって仕事を辞めれば上手く行くのかというと、そうでもないと
私はこれまでの経験から思っています。
だから、やみくもに仕事を辞めたらというアドバイスはしていません。

なぜならば、一生懸命決心してなにかをするということは
結局、ぐっと意思の力を使い頑張る、東洋医学でいう肝鬱がおきてしまい。
不妊治療によかれと思ってなさった選択がかえって負担になるからです。
意思の力というのは、やはり人生を前に進めますが、
「仕事を休む」とか、「仕事を辞める」っていうことを、意思の力で決断すれば
そこには大きな葛藤とストレスがあるからです。
まあそのあたりを、大きな意味で「あきらめ」という腹をくくった状態にすると
違うのかなとも感じます。

そして、この「休まなければならない」ということが、緊急事態宣言下では
ご本人にはどうすることもできない外圧となしてあらわれました。
自分で頑張るという肝気を張ることなく、他からの外圧でどうしようもないから休むという
状況が上手い肝気のコントロールとなり、本当に身体を休めることとなった
症例がいくつもありました。

やはり自分で決めるってなかなか負担なんだなあと思いました。
鍼灸でも、結局、鍼灸そのものが効いているんじゃなくて、
信頼していただき、一緒に考えて前に進んでいく。
この要因が不妊治療においての一番効果のあるポイントかなって思います。

生かされていることに気がついて、
肩の荷を降ろして
任せるときには任せて
自然体でいること。
気の昇降出入がスムーズで、
脾胃の力が健やかにあり、
余力がストックされている身体。

これが健康にも、妊娠にも、そして明日を生きる心身にも役立ちますねえ。
あれだけ色々なことをやったのに・・・という方。
肩の荷を降ろすお手伝いが出来ればと思います。

婆さん猫にのしかかって、遊ぼーという子猫のギルバルス
ウザいんだよ!という婆さんの叫びが聞こえますが、
ギルバルスは空気を読みません。

晴れ時々占い③  芸術家の手 〜東洋医学で知る自己理解の物語

晴れ時々占い③ 東洋医学で知る自己理解の物語

芸術家の手

目は口ほどにものを言いといいますが、手も同じだと私は感じます。

手の表情はとても豊か。
そして頭の動きを如実にあらわします。

東洋医学的にも手には多くのツボがあります。
また私は特に手の甲側のツボを、身体全体をみながらその場所の滞りを取る
ポイントとして反応を見ながらつかいます。上焦つまり身体の上部の凝りや
詰まりには劇的に効くこともあり驚きます。
また全身の状態をスムーズに(気の昇降出入といいます)
する観点でも多く使うツボが存在しています。

さてさて、今日は手の形のお話しに続いて、とある芸術家の方の手の形を診たときのお話し。

少しお年を召された方。
ご自身の運命線が短いことを気になさっていました。
しかしながら拝見すると、中央は薄いもののすうっと
通っていく運命線が見通され、やはり一つの道を歩んでいる方なのだなと感じました。

そのうえに、長方形の手型に、長い指。
あー芸術家として生まれ、生きていく方だと思いました。
感覚直感の長方形の掌に
思索、揺らぎ、動きのある長い指。
芸術表現を自分の生きる道として歩んでこられた方らしい手です。

東洋医学をベースにお身体を拝見すると、「十二分の養生を」とお願いするところなのですが、
この運命線と、ご自身の芸術の道を生きているありよう、
そしてこの手型は、導かれる芸術の道の持って生まれた適性を示していますねえ。

晴れ時々占い② 論理と直感がわかる手の形

晴れ時々占い②(手の形)

東洋医学の四診をつかって、身体の物語を読み込む。
これが長年の臨床に携わる私のテーマ。

お身体を拝見して(望診)
お話しを伺って(問診、聞診)
お身体を診て(切診)

そのお身体の過去から今に至る状況を考え、未来への物語をイメージします。

さて、今日の手相
手の形のお話しです。

目は口ほどにものを言いといいますが、手も同じだと私は感じます。

手の表情はとても豊か。
そして頭の動きを如実にあらわします。

東洋医学的にも手には多くのツボがあります。
また私は特に手の甲側のツボを、身体全体をみながらその場所の滞りを取るポイントとして反応を見ながらつかいます。上焦つまり身体の上部の凝りや詰まりには劇的に効くこともあり驚きます。また全身の状態をスムーズに(気の昇降出入といいます)する観点でも多く使うツボが存在しています。

さてさて、今日は手の形のお話し。

先ず大前提に、手は表情がすごく豊かということここは押さえておきたいです。

長い手のひら:長い指(水)
長い手のひらに細長い指であれば感受性が豊かで芸術的。その繊細な動きには魅了されます。手が多くを語ってくれているようです。

長い手のひら:短い指(火)
直感力のある長い手のひらに、決断力のある短い指。感じ取ったことをそのままストレートに進めていく行動力を感じさせます。情熱のある手です。

四角い手のひら:短い指(土)
ぐっと握りしめた拳に底力を感じます。ぐっと踏ん張る力があり勤勉で堅実。実直に人生を歩む手です。そして案外と器用。実利的な動きをしっかりしてくれる手です。

四角い手のひら:長い指(風)
論理的な四角い手を土台にしながら、長い指は知的なアンテナが強く探究心が旺盛です。知的好奇心を満たしてくれる論理に敏感な手です。

手は左右で役割が違います。
左手は持って生まれた状態をあらわし、
右手はいまを生きていく状態をあらわすといわれます。


利き手が多い右手は、頭の状態そのものです。
いまを一緒に生きていく手と頭。
人間らしいですねえ。