治療費の設定が高額だったから???
いまどきは、講座をアーカイブで見ることが出来ます。
面白いなーって思い、鍼灸業界で勢いのある先生の動画を視聴
(しました、って過去形で書けないのは、流し見してて、まだ全部見終わらないの。わははは)
最近、美容針って面白いなあと思っています。
顔の鍼って、私的に敷居が高くていやだったのですが、
やっぱり効果的な部位ではあります。
そこで、顔の鍼を多く取り入れているという、某美容針の先生の
講座が安かったので視聴。
どうも、私は高い講座って、好みじゃないので、受けません。
このあたりは、安い高いよりも、学びに対する講師の姿勢かな。
★コロナで生き残った理由
それはさておき、
お話が面白くって、ちょこちょこ流し見。
そのなかで、コロナの状況で持続できた理由ことっていうお話があり、
『治療費の設定が高額だったから』とありました。
ふむふむと納得するも、これも私の考え方と違うなあと思いました。
コロナの時も変わらずいらしていた患者さんに、
『なんでコロナで中断しなかったの??』と伺うと、
『んーなんかここは違うと思ったから』と。
何が違うんやねんと思いましたが(^_^;)、
治療そのものが、健康を守れそうな感じかなーと。
換気がいっぱいあったことや、みんなも来てるからOK(^_^;)的な
雰囲気もあったのかなあ。
うんうん、うちがコロナで生き残った(というイメージは私にはなくて、コロナをやり過ごしたって感じかな)理由は、治療費の高低よりも、患者さんが求めてくださったってことかな。
確かに、ステイホームで、いらっしゃる患者さんの数は減りました。
が、実はそのちょっと前にスタッフがやめていて
こちら側の事情としても受け入れキャパが減ったタイミングだったので、ちょうどよかったってな気がします。
講座を伺っていると、某先生はちょうど出店し拡大したところだったんですよね。こういう流れのタイミングって大きいなあって感じます。
★バブル崩壊後の状況
私が免許取り立ては『バブル崩壊後』で(古い話だ(^_^;))、鍼灸師会に入ってあれこれの雑談でおしえていただいたのは、『バブルの前後で、3−5割減なんて当たり前、7割減なんて言うところもあるのよ』とのお話。その中をどう生き抜くかは結構シビアなテーマだったんだと思います。
私はひたすら、大学病院での研修生だったり、内弟子してたりで、
私はあまり実感なく聞いていました。
★経営を考える。
確かに、治療院を経営するということを考えると、
利便のいい場所で開業し、従業員をやとい、高額の治療費設定をして、広告宣伝をガッツリうつの1つのやり方。
逆に、出張で開業届を出し、治療院という箱物をもたず、自分一人で周りの人に口で宣伝して営業するのもありなんて思います。
ものすごくハイコストでやることも、ローコストでやることも、どちらも選べるのがいいんじゃないかなって感じます。
★業界に入りたい人へ
実は、案外多い相談で、鍼灸や整体などの技術を身につけて、仕事をしたいという相談です。
これ、大前提で考えなければならないのは、自分で事業をするのか、雇用されるのか。
もし、雇用されるつもりならば、雇用されるニーズのある資格、勉強をするが大前提だと思います。鍼灸には雇用のニーズは原則的にないと思った方がいいですねえ。
このあたり、しっかり見極めないと、いつまでも高額な授業料や、講習費を払う、「お客さん」止まりになっちゃうよ〜!
いまどきは副業なんてのも流行っているから、それで稼げる手応えをもってから、投資(講習会や学校へお金を払う)をするのもよいかもしれませんねえ。
講習会の先生が、「僕は講習会などに1億以上払った」と仰っていました。まあ、事実なんだろうけど、このやり方は、講習会費を投資と考えると、かなりハイリスクハイリターンだなと思います。で、他のやり方がないのかといえば、あるんじゃないのって私は思います。
私は、講習会費を払って受講して勉強するスタイルじゃなくて、
身を以て時間を使って勉強するスタイルでした。
大学病院での3年間の研修も、身を以て
大学病院の現場で鍼灸臨床を実際にさせていただき、金銭には換えがたい貴重な勉強体験でした。
また、内弟子体験も、すごくきつかったけど(^_^;)、プライスレスな勉強体験。
お金というものを仲介させないで、直接修行しちゃった方が、実になるのではないかなってのが、婆さん鍼灸師の所感です(^^)。