治療室からのお知らせ」カテゴリーアーカイブ

採卵してもよい卵が採れない状態からの妊娠出産 AMHの謎⑤

採卵してもよい卵が採れない状態からの妊娠出産

とあるかたで、30代前半ながら、1,2個しか卵胞もみえず、いつも変性卵や空砲ばかり。
上手く採卵でき受精したときでも、グレードはギリギリのものしか育たず、戻しても妊娠することもなく、
胚盤胞にも一度も育ったことのない方がいらっしゃいました。

その方の通われていたのは横浜にあるとある有名老舗クリニック。
この時点で見極めなければならないのは、その方の問題か、通われているクリニックの培養室の実力か?という
点です。これは案外大きな問題ですが、なかなかわかりにくい問題です。

この方のケースは、老舗クリニック。そして私は他の患者さんがその時点で通われている方を
多く拝見していたので、実感としてこの時点で採卵ー培養で上手く行かなかったと言うことは、
採卵方法や培養のプロセスに問題があるのではなく、
ご本人の問題であると認識できました。

こういう、採卵できない、培養しても難しいと言うときには、連続採卵はしてはならないと
思っています。とくに35才以下でしたらなおさらです。

この方には、身体がより健やかになり、血流がよくなるよう、東洋医学的な診立てを行い、
週に2度の鍼灸治療と自宅でのお灸をおこないまそた。
フルタイムで働くこの方にとって週に2回鍼灸に通い、ご自宅でも毎日身体の手入れを行うことは大変だったと思います。
「大丈夫なの?忙しすぎない?」と伺うと「病院にあれこれ通うよりも時間もスムーズだし、体調もよくなっているのが実感できるので大丈夫です」との元気なお返事。

半年後にIVF-ET(体外受精ー胚移植)に挑戦されました。
すると2個誘発でき、無事に成熟卵が採卵でき、翌周期にグレード1の初期胚を移植して妊娠、出産。
もう一つの卵も胚盤胞まで育ち凍結保存されました。
「グレードのよい卵なんてはじめて!」とおっしゃっていたのが印象的です。彼女のAMHもし変性卵ばかりのころと、
今回の採卵時、違っているのかもしれませんし、同じかもしれません。ただ、身体の状態がよくなることで、採卵できる卵の状態が変わったことは確実です。

厳しい状態の方でも、骨盤内の血流をよくして、ご自身の卵巣の残る力をしっかり発揮できるように応援しています。

のちに、残ったもう一つの凍結胚で二人目のお子さんを無事に出産なさりました。
移植前に半年ほど身体の手入れをおこない、ベストな状態でのお迎えをしての結果です。
私は彼女の根性にさすが!と思いました。

困難事例である状況を切り抜けるには、やはり地道な努力が必要な場合があるという
ことも実感させた症例です。

一緒にチャンスをものにするために出来ることはなんなのか、
かんがえていきましょう。

治療室には換気扇がいっぱい、そして床暖房であったか

治療室には換気扇がいっぱい、そして床暖房であったか。

治療院は二つの部屋にわかれています。その二つの部屋の換気扇が合計8つ。

なーんでこんなに換気扇が多いかと言えば、お灸の煙対策です。
お灸をすると言うことは煙がでるので、その煙対策としての
換気扇は一つのベッドごとにもありますし、天井扇と窓用の換気扇が
ダブルであったりと、とにかく換気、換気、換気です。

そしてこのコロナご時世。
まさか換気扇がこんなに社会に注目されるなんて(^_^;)と
驚いています。

お灸をメインに取り組んでいる鍼灸院にとって、換気設備は必須設備。
フル稼働して対応しています。

ところで、この換気をフル稼働すると、やっぱり寒いです。
暖かい空気がするする〜と外に行っちゃうのです。
当院では、床暖房を採用しています。これが換気フル稼働に対して
力強いサポートとなります。

エアコンだけだと空気を暖めるという感じで、
換気をすると暖かさが根こそぎ持って行かれちゃいますが
床暖房は床、壁を暖めるという感じで、いくら空気を入れ換えても
暖かさがなくなって困ると言うことを感じません。

お灸の煙対策のためですが、いまの換気奨励にピッタリ対応している
感じです。

世の中、なにが助けになることやらって感じですねえ。
しっかり換気して、元気にすごしていきたいなって思っています。

妊娠も、避妊も思い道理にはならない?? AMHの謎④

さて、色々話が飛びましたが、考え方が難しいAMHですが、
浅田レディースクリニックの説明がわかりやすかったです。

引用ーー浅田レディースクリニック
AMHが低い事に関するよくある誤解

『AMH=妊娠率』ではない。
よく誤解されるのが、AMH値が低い=(イコール)妊娠率も低くなると思われがちなことです。たとえばAMH値を測っていないから知らないだけで、実はほとんどゼロに近い数値でも自然に妊娠・出産している人はたくさんいます。当院へ受診されている患者さんのなかにも、AMH値がゼロでも、治療して妊娠・出産されている人も多くいます。
受精卵さえできれば、その人の年齢なりの妊娠率はきちんと出ます。重要なのは、その受精するまでの利用できる卵が残っているかどうかが問題で、その卵が残っているかどうかを判断するのがAMHの測定なのです。

要するに、AMHは妊娠率を語りません。卵の数が少ないということは妊娠率が低くなるということではなく、不妊治療をできる期間が限られてくる、ということを示すのであって、「AMHが低いからほとんど妊娠できない」ということではありません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

これはわかりやすいですよね。

妊娠というのは、想像し思っているほど簡単ではないと思います。
しなしながら逆に避妊も案外難しいですよね。

うっかり妊娠なんていう言葉がありますし、
以前に、生理直前しかタイミングをとってないのになんで??などと
おっしゃっていた方がいらっしゃりました。

生理直前のこの時期は妊娠しないはずということで、避妊無しのセックスをされて
妊娠したと言うことです。不妊治療で言うところの遺残卵胞や前周期の卵などがあり、
それが排卵、妊娠したということでしょう。避妊のところでいうすり抜け排卵ということ
なのでしょうかねえ。

まあ、妊娠はつくづく、思い道理にはならないなあと感じます。

以前に、47歳で妊娠、出産された方がいらっしゃいました。
この方は30代のなかばからずっと不妊治療をされ、
37歳からは何度も、何度も体外受精をし、それでも
妊娠できずに当院へ来院されました。

当院にいらしてからも、簡単には問題が解決できませんでしたが、
ひとつづつ、一緒に寄り添いながら解決し、43歳で第一子をご出産。
子宮の手術歴もあったので、子供は一人だけと思いつつ、
残った凍結胚をどうしようかと迷い、移植してみようと言うことで
挑戦したところ、無事の妊娠出産につながりました。

あれだけ努力した30代がうそのようと笑っていらっしゃりました。

妊娠への努力というのは、的外れになると、お金と時間を無駄にしてしまいます。
とくに貴重な時間の無駄は出来れば避けたいところです。
なかなか相談できる人もいないと思いますが、迷っていらっしゃるようでしたら
是非ご相談頂ければと思います。一緒に考え悩んでみましょう。
少しでも解決策がみつかるとと祈るように願っています。

「決定版 妊娠レッスン」 放生勲著 ①

”自然な妊娠をしたい” これは誰もが思い描く妊娠へのイメージではないでしょうか?

この本は、そんな方へ、内科医の立場から長年不妊治療に携わっていらっしゃった放生先生からの大きなプレゼントです。

放生先生とは、山下湘南夢クリニックの講演会にてご一緒させていただきました。それ以前より、webさいとを通じ放生先生のお考えは存じておりましたが、直接お話しを伺い、自然妊娠のヒントなどを頂き、大きな妊娠率の向上などにつながったこともあり、非常に尊敬できる先生という強い気持ちを私は持っています。

今回、この文庫化された「決定版 妊娠レッスン 赤ちゃんが欲しい全てのカップルへ」新潮文庫 放生勲 著を私に贈呈して下さるにあたり、放生先生は

「決定版妊娠レッスンは文庫本ですので、お守りになることも愛しました。なりは小さいですが、著者と編集者の高い熱量が籠もった本です。多くの読者の心に響き妊活のバイブルになるものと信じております。」

というお言葉をそえて貴重な本をくださいました。

当院では、そのお気持ちをひとりでも多くの方におわけしたいと思っております。ご希望の方は受け付けまでご連絡くださいね。

また、放生先生が描かれる「不妊治療」の世界をご紹介していきたいと思います。
私が長年の不妊カウンセラーとしての活動を通じ非常に参考にさせていただいている本です。

2017 あけましておめでとうございます

皆さん、あけましておめでとうございます。
ビッグママ治療室 院長の米山です。

今年からブログをこのワードプレスにお引っ越ししました。
こちらでもよろしくお願いいたします。

本年も、私自身のテーマである、『東洋医学で人を診る』ことを深め、
一生懸命目の前の患者さんを診て、寄り添って歩んでいきたいと思っております。

また、今年の3月には、富山の鍼灸学会からのお招きで

テーマ「東洋医学的不妊カウンセリングによる女性のための鍼灸治療」

ということで、2時間半のお時間を頂いて、お話しさせていただきます。
不妊、不育、そして妊娠中・産後のための鍼灸、カウンセリング、そして養生生活指導などを臨床例を通じ、具体的に実技と共にお話しさせていただこうと思っております。

一人でも多くの方のお役に立てるよう一生懸命頑張ろうと思っております。

人生を生きていくのは患者さん自身
選択するのは患者さん自身。

その選択を、よりあらまほしき方向へと少しでも正確にアドバイスできるよう、人間理解をより深め、道を提示できるように、
本年も精進を重ね研鑽を深めてゆきたいと思っております。

また、頑張っている老犬カービイ、ますます元気なちょっと太めのニャンコツキミヒメ、小田原メダカの軍団と一緒に庭作りも張り切ってやっていきたいと思います。庭で四季を感じ、生き物の時間を一緒に楽しんで行きたいなあって思います。去年の秋には沢山の球根を仕込んであります。春が楽しみ!!。早く来い来い春よ来いと願っております。