不妊・妊娠と鍼灸」カテゴリーアーカイブ

ストレスで体調を崩してからずっと不調です。

『日頃からあんまり調子が良くない感じ』という状態を訴える方、案外多いです。

また、ストレスで体調を崩してからずーっとその状態が続いてしまい、
回復できていない感じですというお話しも良く候います。

東洋医学の世界では生命の土台の力を(腎気)といいます。

この腎気は、身体のバックアップであり、ストレスなどのときに身体を守ってくれる存在でもありますが、不足気味であったり、ストレスによって消耗してしまうと、このバックアップがたりないために、新たに内湿やオ血という東洋医学でいうところの内生の邪を発生させてしまうことがあります。

この内生の邪はいったん存在をゆるすとなかなか手強く、継続的な症状へとつながってしまいます。また、そういった生命力が不足気味のお身体には、風邪の内陥(冷えの入り込み)も生じやすく、この冷えの入り込みは身体への大きな負担となり全体の症状を悪化させます。

まず風邪の内陥を取り去り、生命の土台の力(腎気)の底上げをすることがとても大切。症状に振り回されず、土台作りをして底上げしていくことがポイントなのです。お身体が少し軽快になれば次の目標も考えやすくなりますね。

この症例の方も、20代の頃に強いストレスで体調を崩してから、色々な症状や痛みなどに悩まされてきました。すっきりと体調がよいと思える日があまりないというのは、30代の若い世代ではちょっと辛いですね。素直に治療を加えられ、またご自身でも体調をよくする努力をしてくださいました。気持ちよい身体になるって自然とベビちゃんのやってきてくれて、本当によかったなと思います。

「ストレスから体調がずっとよくありません。下腹部痛 頸部痛 頭痛」

妊娠するにはどうしたらいいでしょうか?

『妊娠するにはどうしたらいいでしょうか?』

こんなご質問をいただくと、ううむと唸ります。

世間様的には、『妊娠しないようにするには?』という
質問の方がよりリアルな具体的なお返事がきますよねえ。
ううむとなってしまうのは、その避妊に比べて、『妊娠しない』という状況の
理解が難しいのだと思います。

避妊と不妊。どちらも妊娠しないという状況ですが、捉え方で言葉も違います。
たとえば、生理3日目に大きな卵胞がみえたりすると、不妊状況であれば『残留卵胞ですねえ』と。
つまり高温期にしっかりとリセット出来ず、前周期の卵胞が見えている状態と解釈し、
その周期は『妊娠しにくい』と判断されリセット。

逆に避妊希望であれば、『すり抜け排卵』といわれ、
『生理中だって妊娠するんですよ!!』という警告になります。
残留卵胞というと、勢いがなくてなんだか取り残された卵胞によって
生理周期が乱されるっていうイメージですが、すり抜け排卵というと、
活きがよくってするっと妊娠しそうな感じがしますよね。
(すり抜け排卵という表現は、避妊用のピル服用のトラブルでよく使われる言葉です)

卵胞(そしてその中に卵)があれば、妊娠する可能性はある。
でも、確率的に難しいが、妊娠しないとは断言できない。
そんなところでしょうかねえ。

以前に、生理4日目の巨大卵胞を採卵して無事に受精凍結して移植なさった方がいらっしゃいました。
残念ながら妊娠には至りませんでしたが、妊娠を検討するには値する卵だったことは確かなのでしょう。

さて、当院では、それぞれの状況にあわせお身体を拝見し、お話しを候い東洋医学的な
診立てをしたうえでアドバイスさせていただいております。

この症例 中気下陥、不妊、妊娠の方には、以下のようにご案内いたしました。

具体的には、
1,週に1-2回の鍼灸治療
2,11時までに寝る
3,毎日の自宅施灸
4,タンパク質や脂質など、血や肉になるものをしっかりと取る
5,のんびり散歩をする。

39歳。結婚から3年タイミング人工授精を経て、
体外受精を3回するもなかなか妊娠せずという状況でしたが、
少し地道な努力を重ねた結果、無事にご出産にいたりました。
よかったですね。食事や睡眠、地味に効きますよ。

二人目不妊、「この子がいるから兄弟が欲しいんです」(0155)

子供が欲しいというシンプルな希望。

二人目不妊の方の場合は、「この子がいるから兄弟が欲しいんです」というご希望をおっしゃる方が多いです。

不妊治療をなさる方に候うと、ご自身も兄弟が少なかったり、またそのご兄弟にもお子さんがいらっしゃらない。つまり、第一子には周りに同年代の親戚がいないという状況の方が多いように思います。

また、親となるご自身が40歳前後であれば、その子供が成人し、子供を授かる年齢になるころには自分は70歳を越えます。成人してからの問題を相談し合える兄弟が欲しいというのは、親として当たり前の望みなのでしょう。

この症例の方は、一人目を30代後半で授かり、その後二人目への挑戦をなさっています。しかしながら、子育ての疲労や年齢要因などが重なりなかなか前に進まないという状況。二人目不妊ならではの課題に直面されていました。

この困難な状況の中、丁寧で地道な努力のおかげで、無事に妊娠、出産されました。兄弟二人、本当によかったなあと思います。

人は社会の中で育ちますね、兄弟姉妹。子供ならではの楽しい関係が生まれそうですね。

↓ビッグママ治療室の症例集で見る
20回以上の採卵周期、二人目出産(44歳出産)

ネットの弊害?不妊相談、カウンセリング。

ネット検索の弊害? 不妊相談、カウンセリング

ながらく不妊治療について、あれこれの相談にのっています。
そのなかで、やはりポイントとなるのは、一般論としての不妊治療についてではなく
『目の前のこの人にとって何が必要であるか』ということだと思います。

身体は人によって違います。
経済状況も
家族関係も、
考え方も違います。

インターネットがあり、ご自身の状況の気になるところを
ネット検索することが出来ます。
このネット検索は、非常に助けになる情報提供となる場合も
多くあると思います。それは事実でしょう。

ただ、自分自身にとっては何かをひとつ選ばなくてはならないわけです。
人生はこっちとそっち。平行に進めるわけにはいきません。
どうしても、何かをするという決断が必要で、前にコマを進めなければ
ならないわけです。

この選択の時に、データーは役に立つでしょう。
成功率はやはり成功率として実績を物語ります。

ただ、ここが本当にマジックだなと思うこともあるのです。
一般論として、25%と、40%の成功率の差があると明示されていたら
当然40%の方を選択するでしょう。
でも、妊娠は0か100しかありません。成立するかしないか。
40%の妊娠なんてないわけです。

ここで考えなければならないのは、一般論としてはそうだ。
そしてそれを踏まえて自分は何を選択するのかというポイントなのです。

10日程前、今のこの方にとってベストな病院に通院中だなと思われる方が
『もっと、いわゆる不妊治療で有名なところに通うべきでしょうか』と
相談されました。

この方がネット検索し、あれこれ考えればもっと有名で、高い成功率を
謳うクリニックも見つかるでしょう。でも、それがこの方にとってベストなのかと
思うと疑問を私はもつのです。

現時点で、
自然妊娠の希望
年齢が比較的若い
精子の問題が少しある
基礎体温表で高温期の不安定さや、排卵の波がある。

このような状況では、比較的通いやすく、自然妊娠を中心にする人工授精までの治療も積極的に受け入れ、体外受精もしているので培養室もある(人工授精の時に精子の処置が上手)という今の病院はベストであると思えます。

そして鍼灸で手を入れてきて、だいぶ高温期などがしっかりしてきて、
『もしかして妊娠?』などという兆候も見えるようになってきました。
この時期に、極早期の妊娠検査薬を使い、うっすらでも妊娠反応が出ていれば
精子と卵子は出会い、着床までは進んでいるということが確認でき、
体外受精をいそぐ必要はない(つまり体外受精が一番力となるキャッチアップ障害はない)ということがわかります。このうっすら化学流産がもし何度も続くようならば
体外受精などを考えるのではなく不育系を考えるべきかなと思いますし、
鍼灸治療の軸足をこの着床から妊娠処置のゾーンに少し変えておくことも考えます。

しかしながら、年齢要因もあります。
体外受精への挑戦も年齢が若い方が有利なことは間違いありません。
ある程度の状況までやってみて、手応えがなければ
時期を逸しないように注意しながら(ココがポイント)、
病院選びをさらに考えた上で(それまで使った排卵誘発剤の反応や精子の状況、
ご自身の経済状況などなど)、どこのクリニックで体外受精の治療を進めるのかを
考えるべきだと思っています。

この方へは、ざっくりと一連のこの方にとって、もし現時点での
治療で妊娠に至らなかったらどうすれば良いのかということを提示させて
いただきました。

高度生殖医療には非常に高額のお金がかかります。
そして考えなければならないのは、助成金は6回出るという意味です。
つまり、1度や2度の体外受精では結果がでにくいという事実が
あるのです。治療の目安を6回ぐらいは持つべきだという意味だと
考える方が、不妊治療としては自然です。

助成金が6回出てもかなり高額です。
どうしたら年齢要因を踏まえた、なるべくスピーディーで効果的な
不妊治療ができるのか、ぜひご相談頂けたらと思います。

また、ある方が
『漢方が毎月5万円を越していて、ときに7万円ぐらいになるのです。
続けないと妊娠出来ない気がするけど、この金額にもう恐くて・・・』と。
私は漢方そのものはこの方にあっているなと思いましたが、
漢方処方の方針が明確ではなく、一つ一つの症状や状況に
製品を足している状況は、あまりよい選択ではないし、他の選択もできるなと
思ったので、とあるアドバイスをいたしました(アドバイスの詳細はまた
別記しますね。気になる方は(^^ゞ、直接私に聞いてください)。その方は
ほっとなさっていました。

当事者であるご自身には、ご自身の現況、そして今後に対する必要なモノに対して
優先順位がつけにくいと思います。
少しでもお力になれればって思うのです。

患者さんの声

私は昔からネットおたくで、ウィンドウズ95が出て、インターネットというものが世の中に出始めたころに、『HPが持ちたい!』と思い鍼灸院のサイトを作りました。当時は全国で鍼灸院のサイトは3軒しかなく、周りの鍼灸師の人に『何のためにそんなもん作るの???』と何度も、何度も言われました。

時が流れて平成に
いまでは、WEBのない鍼灸院の方が珍しいでしょう。
そして昨今は、WEBでの集客っていう言葉もあるぐらい、ネットの活用は
盛んで、ウチの治療院の電話もそれらの会社からガンガン『ネット集客しませんか?』と
かかってきます。はあ、仕事中の営業電話は勘弁して欲しいですねえ。

そんな世の中でも、WEBは『自分の書きたいことを書く』をずっと貫いてきました。
とくに、治療院やサロンでよくある『患者さんの声』ってのは、患者さんを広告に使っているようで、なんだかイヤの筆頭でした。でも、そういったことをシェアすることで逆に選びやすくなるんだよと言われ、ちょっと考えを改めました。

実は患者さんの声、アンケートは出産間際の方にはお願いしていました。いままでの鍼灸治療を振り返っての感想や思いを書いていただいて、それを私は私一人の楽しみにして拝見していたのです。

今回、そのアンケートを外に出した方がよいと言われ、書いて下さった方にメールをいれました。内心、こんなお願いするなんて・・・と思う気持ちもありました。でも、皆さんのお返事にもの凄く勇気づけられたのです。写真を入れて下さったり、最近の近況を教えて下さり、今後に続く方のためにどうぞと皆さん快諾して下さるメールを下さいました。
本当に、本当に感謝です

そして
私には、
出来ることがある、
伝えたいことがある。
それは明らかにメリットのあること。
ぜひ、時間(年齢要因)とお金(不妊治療の費用)を
充分生かすにはどうしたらよいのかというアドバイスを
私にさせてください。
私には、多くの経験があります。それは
今回お返事を下さった方々始め、多くの患者さんが歩いて
こられた道なのです。皆さんの経験を少しでも
シェアできたらって思います。
同じ悩みで苦しむ方へと、多くの先行く人々が
コメントを残して下さっています。
貴方に少しでもお役に立てればと思います。

WEBサイトの方にアップしていきたいと思います。
また、症例とリンクできるものはわかりやすくたどり着けるように
しようと思います。

頑張ります(^^)