不妊・妊娠と鍼灸」カテゴリーアーカイブ

ご相談にお答えして:生殖医療の選択の仕方。排卵障害、子宮内膜症 0020

赤ちゃんが欲しいといいうときに、生殖医療はいまとても力強い助っ人です。
しかしながら、生殖というのは、『なるべく自然な状態を大切にする』という
あたりまえの側面ももっています。

病院での診断が”体外受精しか選択肢がない” というときに、
どのように考えるのかは、人それぞれの道があります。

今日は、そんなSさんの、お子さんが二人無事に授かるまでの物語です。

相談:子供が欲しいととても強く願っています。
病院では、黄体機能不全、排卵障害、高プロラクチン血症、子宮内膜症の4期であるという診断を受けています。

超音波の専門家でもあるドクターから、この子宮内膜症の4期であることから自然妊娠は難しいと言われ、体外受精を進められています。

しかしながら、私達夫婦は、できるだけ自然の妊娠をとのぞんでいますという相談をしたところ、
ドクターから、『腹腔鏡で状態をよくしてから自然妊娠に挑戦してみるのもよいかもしれませんね』
という提案を受けました。

基礎体温表も排卵障害のためガタガタしていて二相性にはなりません。

私としては、出来れば自然妊娠をしたいです。
ただ、今の私は全体に体調も悪く、特に肩こりがとても強い状態なのが気になります。
妊娠しても、そのあと無事に出産までたどりつける気がしないのです。

どうしたらいいでしょうか?

状況:
排卵誘発剤などの薬を使わないと無排卵の月経周期になっている。
基礎体温表では高温期も短めで途中でぐっと下がり安定感がない。

ご相談にお答えして。

早く妊娠したいものの、黄体機能不全や排卵障害があるうえ、子宮内膜症の状態が悪いということですね。診断して下さったドクターは超音波の名手とも言われる方です。
その方がおっしゃるこの診断は確かに厳しい状況をはっきりと示していますね。
やはり、体外受精が適応であると言うことだと思います。

ただし、生殖に関しては、いろいろな観点から考えることも必要です。
お子さんと長い人生を一緒に歩んでいくわけですから、
医療介入をどのように考えるのかは、
結局、ご夫婦のお考えをしっかりと整理して、決断していくのがよいかなと
私も思います。そして不妊治療には『年齢要因』という大きな課題もあります。
現時点で32才であるので、選択の幅はあると思いますが、
35才が見えてきたところで妊娠が成立していなかったら、
体外受精に踏み切る覚悟もしておいた方が良いかと思います。

東洋医学的な観点からお身体を拝見していきますと、
首や骨盤部の血管の浮き(細絡)舌周辺の瘀斑と呼ばれる状態、
舌裏の怒脹、三陰交から復溜という下肢の部位に詰まった感じがあるということからも、
オケツと呼ばれる、気血の巡りが悪く古血がたまったような状態が継続しているのがわかります。
子宮内膜症が重度と言われるのも納得の出来るところです。

病院で指摘される子宮内膜症は骨盤内臓器の部分だけですが、東洋医学的にみていくと
巡りの悪さは全身の問題との関連が考えられます。

また、体の冷えの入り込み(風邪の内陥)や生命の土台の力(腎気)の不足も感じられます。

体外受精を視野に入れながらも、まずカラダ作りをして素体の底上げをおこないながら自然妊娠の可能性を伺い、
ある程度のところで体外受精に舵を切り替えていきましょう

全身の生命力不足のある中、身体の中に要らない気血の滞り(東洋医学ではオケツと言います)があるために子宮内膜症はひどくなり、肩こりや頭痛となっていると思われる。

方針:

気血の滞り(オケツ)の状況がひどいので、西洋医学的な不妊治療と並行し、妊娠に向けてとりくんでいきましょう。具体的には、全身の生命力の底上げ(気虚への対応)、冷えの入り込みの取り去り(風邪の内陥)、気血の滞り(オケツ)を取り除き疏通させる。

 

治療経過:

初診後8ヶ月、基礎体温表がきれいな二層制なってきた。
10ヶ月、高温期が安定し肩こりがなくなってきた。
34才 腹腔鏡の手術ー半年間の人工授精
35才 体外受精をはじめるー妊娠
36才 出産
38歳 第二子への挑戦のため体調を整え始める
39歳 第二子出産

結果:第一子、第二子と無事に出産。

無事にご出産となりました。また、2年半後に再度鍼灸治療開始。
半年後、残してあった凍結胚を移植しすぐに妊娠。無事に第二子のご出産となりました。

 

不妊治療を振り返ってみて

ご本人の希望が自然妊娠をということ。年齢が32歳とわかかったことで、腹腔鏡手術をし自然妊娠への挑戦をしましたが、今振り返ると、初診後10ヶ月ぐらいで基礎体温の状況がよくなり体調がよくなった時点で体外受精を一度挑戦してもよかったかなと思いました。

ただ、生殖医療はどのような選択をするのかということはご夫婦の課題です。お二人の考えと、そのときの状況で、納得できる選択をなさるのがベストだと私は思います。この症例の方は、年齢が若かったので、”選択する時間”もあったのかなと思います。もしこの方がスタート時点で38歳であったのならば、腹腔鏡の選択よりも体外受精を先にするべきだと思います。なかなか難しい選択ではありますが。

 

体外受精では複数の卵がとれ、凍結胚が残る場合があります。
この方には、残った凍結胚を移植したければ半年ぐらい前から体調を整えに
来てねとお願いしてありました。キチンと守っていただき、無事に1度の移植で
妊娠。無事な第二子への出産につながりました。第一子までが時間がかかりましたが
第二子へはとてもスムーズにすすみました。

ご主人と一緒に二人のお子さんをつれ、治療室にご挨拶にいらしてくださいました。
実はご主人の方がお子さんが欲しいと強く願っていたとのこと。
仲良し夫婦の二人三脚でしたねえ。ちょっと長くなってしまった不妊治療でしたが
がんばられたなあと思いました。

体外受精について

子宮内膜症4期、黄体機能不全、排卵障害を越えて(36歳出産)

ビッグママ治療室

質問にお答えして:生理痛とピル、不妊。子宮内膜症からの妊娠出産。0120 不妊講義

生理痛とピルと不妊、妊娠についてご質問を頂きました。

私は鍼灸師さん向けに講義などをおこなっています。
不妊治療や女性の鍼灸治療は、西洋医学的な不妊治療の知識が必須です。
その上で、私は鍼灸師のみなさんに、
『東洋医学的な知識と患者さんのお身体をしっかりと観察する目』
もっていただき、目の前の患者さんにとって、必要なことを一緒に考えられるような鍼灸師で
あって欲しいと思っていますし、私自身もそう願い研究研鑽を重ねています。

さて、講義を終えてからの質問をいただきました。

質問:

月経不順やPMSの軽減などを目的とした10代~30代の低容量ピルによる月経のコ ントロールは、その後に妊娠や婦人科系疾患に影響を与えていると言う実感があったりし ますか?

質問の理由:
このサイトをみて、生理痛の軽減にピルの服用は有効でアルトカンゲテいました。
しかしながら、無月経を放置してはいけないというお話しを聞き、ピルの服用はいいのかしら?と
疑問に思うようになりました。

鍼灸で楽になるならばそれが一番ですが、どう考えたらいいでしょうか?

参考サイト:

 

質問にお答えして:

私がお話しした、月経が2年以上ないことが問題というのは、無月経の放置を2年以上しているという意味です。ピルのコントロール下にある場合ではありません。ピルのコントロール下で あれば長期服用でも排卵が起こり妊娠は可能ですね。これは参考サイトの中の、

5回目 低用量ピルを使っても妊娠はできる? 太る?などの”都市伝説”に回答
こちらが答えになるのかなと思います(^^)

現代女性に月経の数が多いのは、ライフスタイルの変化からです。昔の女性は10代の後半から妊娠して月経が止まり、授乳して月経が止まり、またまた次のお子さんを妊娠して・・・と繰り返していますね。
その間、排卵が抑制され、月経が止まっているわけです。

現代の女性は、妊娠の数が非常に少ないわけですから、月経が多く、そのため、子宮内膜症や卵巣嚢腫など排卵にまつわるエストロゲン依存性疾患のリスクが高まるわけです。

”妊娠を望んでいない”女性がピルで月経のコントロール”をするというのは、メリットのあることだと思います。

さて、では、不妊の女性についてはどの様に考えたら良いのでしょうか?

不妊とピルと生理痛

ピルを服用していると、ご自身の身体の変化に気がつかない

ピルを使っていると、ご自身にもともとの排卵障害があったり、妊娠しにくい状態であるのか妊娠しやすい状態であるのかはなかなかわかりません。気がつかずに年齢が高くなると、不妊のリスクは高くなります。

つまり、ピルを飲んでいるから不妊になるではなく、年齢が高くなる、不妊の原因になり得る状態に気がつかないということがあります。

これはピルの問題ではなく、不妊のあたりまえの課題です。

生理痛がひどくてピルが手放せません

子宮内膜症や子宮腺筋症などで生理痛がひどく、ピルが手放せないという方がいらっしゃります。
妊娠はしたいのだけど、ピルをやめると生理痛がひどすぎて生活に支障が出るということです。

私はこういうときには、一気に不妊治療を進めることを提案しています
通常であれば、半年から1年程度は自然な形での妊娠、つまりタイミングや人工授精などを
提案しますが、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精を行い、1度の月経周期で多めに
卵胞を育て、受精卵を作り凍結します。そして月経そのものはピルでコントロールしながら、
移植周期を調整し、不妊治療を進めていくのです。

排卵があるから、生理痛がある。だから排卵を止める、だから妊娠できないというループから
高度生殖医療を使って、一気に進めます。凍結という技術も使ってみる価値があるのかなと思います。

子宮内膜症、排卵痛35才出産の弁証論治

この方も非常に重い生理痛がありました。妊娠したいという希望が明確であったので、
鍼灸治療で体調をあげたのちに、一気に不妊治療を進めました。

卵子の状態が悪く、採卵は複数回になりましたが、無事に妊娠出産につなげることができ、
よかったなあと思っています。

まとめ:

現代女性は排卵回数が多すぎるために病気になってしまっている側面もあります。
妊娠を望んでいないのならばピルにてコントロールするのは非常に良いと思います。

ただし、妊娠の希望がある場合は、ご自身の状態を良く把握し、前に進むことも必要ではないかと思います。

海外妊婦健診事情 帰国しての出産報告⑩

さて、シリーズもラストとなりました。
今回は⑩:海外妊婦健診事情 出産報告です。

妊娠糖尿病は昨今注目されていますね。血糖値については妊婦さんにとって重要な指標となります。ただ、血糖値と赤ちゃんの大きさの問題も大事ですよね。『巨大児を産まないために食事をコントロールして、赤ちゃんが小さかった』というのは、わらえない話です。

ちなみに、『赤ちゃんが小さい』問題の解決は、妊娠初期にしっかりと血流をよくして十分な大きさの胎盤を作ることがベストです。妊娠の後期になってからではなかなか難しいですね。ときに『小さく産んで大きく育てる』と言う言葉も聞きますが、この小さく産むはリスクのあるほど小さく産むという意味ではありませんね。十分な大きさ(3000㌘50㎝)は一つの目標だと思います。

さてシリーズ最後です、はじめましょう!

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ビッグママからのメール:妊娠糖尿病は日本でも厳しいですよ

こんにちは
>前回のエコー検査の時には、カフェイン入りのドリンクを2杯飲んでくるよう指示がでました

すごいですねえ!!棒灸しっかりするとよく動くのに。指導に行きたいぐらいです(^^ゞ

>こちらでは糖尿病患者が多いせいか、妊娠糖尿病にとても厳しいらしく、
>友人も何人かすごい食事制限をさせられたと言っていました。

いま、日本でも、基準が変わって結構厳しいです。でも、まあ、ほどほどにって思いますけどねえ。巨大児が産まれるなんて言われながら、厳しい食事制限で2,500㌘ぎりぎりなんてケースもありました。

>私はPCOSなので、糖尿病の傾向がありそうな気がして心配です。今から糖質を減らすようにしています。

糖質を減らすことですが、まあ、ほどほどに。たぶん、肥満ではない日本人は、いわゆる糖尿病よりも、血糖値の乱高下があるような気がします。まあ、これがあると糖尿病の予備群ですが(^^ゞ。欧米よりも肥満タイプの糖尿病が少ないのもこのあたりが理由かもしれませんねえ。単純に糖質を減らすと痩せ気味の人の場合は体重まで減ってしまい体力を落としかねないので、会席料理の様な食事順序を守ると、血糖値の乱高下が少ないと思います。糖質は食事の最後にってことです。

それでは!!

Nさんからのお返事メール:29週になりました。

年賀状ありがとうございました。
無事29週を迎えました。

実は、あと2週間で日本へ帰り、出産します。こちらの出産も体験してみたかったのですが、3人のひいおばあちゃんたちがひ孫の顔を一日も早く見たいということで、日本での出産となりました。日本の方が手厚い看護で快適ですしね。Sが日本の寒さに耐えられるかいまいち不安ですが・・・。

さて、こちらは19週にエコーをして以来、次のエコーは36週と言われ、もう10週間もわが子を見ていません。(笑)そんなもんですかね~。胎動もあるので無事だとは思いますが、大きすぎるとか、小さすぎるとかそういうことはあまり気にしないのでしょうか。

さて、クリスマスに1時間の妊娠糖尿病検査を受け、見事に落ち、年明けに3時間の検査を受けましたが、再び落ちました。予想はしていましたが・・・。でも妊娠以来、炭水化物の量や順番にも気を付けていたのですけれどね。体質でしょうか。

本当なら、指に針さして血糖値を毎日測らないといけないのですが、帰国まで2週間ということで、日本のドクターの指示に従うようにと言われました(ラッキー)。

日本のドクターは厳しい人もいると思いますが、どうかなあ~?いっそ検査結果を隠してしまいたい。体重増加も6キロで正常だし!

ところで、前回、足が恐ろしいほど浮腫んでいましたが、今回はその浮腫みが全くないのです。なぜだか全くわかりません。性別の違いなのかなあ?個体差なのでしょうか?

それとも私の体質が変わった?でもよい変化なので喜んでいます。私の足、覚えていらっしゃいますか?写真を添付しました(笑)。

以前お知らせした私の友達は先生のところへ伺いましたか?
12月に体外受精をすると言っていましたが。
また行った際にはよろしくお願いします。
では、風邪などひかないようお気を付けください。
Sはこんなに暖かいのに、風邪ばかりで困っています(汗)。

ビッグママからのお返事メール:日本で出産なのですね。

まあ、出産そのものは、アメリカなんだから医療に対して不安はないのでしょうけど、一度産んでいるのだから勝手知ったる日本の病院の方が気楽でしょう。

もうすぐ帰国で忙しそうですね、子連れだと、荷物も多いしねえ。まあ、無理せず、適当にがんばってくださいねえ。

子供にとっても、環境はかわるし、お母さんはなんだか取られちゃいそうだし、いろいろ激変ですが、そうやって子供は成長するのよね~。きっと頼もしいお兄ちゃんになるんでしょう。頑張れ!!糖尿の件は、厳しいですよね。とにかく、体重増加よりも、数値できますから。何を食べても上がる人はあがりますねえ。そしてあまりに厳格にやって、2500㌘ギリギリ出産なんて方がいらっしゃいました。巨大児のリスクじゃなかったっけなどと。まあ、それだけではないんでしょうけどねえ。コツの基本は糖質制限。それと、食べ物が入った15分後ぐらいに、手足バタバタでいいですから少し動くと結構下がります。これでコントロールできるといいんですけどねえ。

Nさんの足、おぼえてますよ~。見事でしたねえ。あれは何月ぐらいだったでしょうかねえ。湿気に反応していたのかも知れませんし(外側の湿気があると、内側の湿気も出やすい)お腹の形は男女差がありますから、その関係で、静脈の圧迫具合も違うのかも知れません。

子供が風邪を引くのはトレーニングみたいなもんだからしょうがないですね。自分がもらわないようにね~。

それでは気をつけてご帰国くださいね(^^)。
それでは!また。
がんばってねえーーー。

Nさんからのメール:しっかり食べて運動を心がけます。

いよいよ帰国も近づいてきました。いざ帰るとなると、息子がどう出るかかなり不安になってきました。気候も違うし、家の環境も違うし、お父さんもいないし、おもちゃの勝手も違うし。

何かと慣れるまで大変そうです。
自分の出産より、息子の方がかなり心配。
入院中とかパニックになりそうです(笑)。
では、またご連絡さしあげます。
N

出産報告:生まれました!

無事に女の子が生まれました\(^o^)/
名前はAです。病院着いて1時間のスピード出産でした(笑)(^○^)
Sはお兄ちゃんになり、なんとかいい子にしているみたいです。なんだか、息子の成長に涙が出てしまいました。産後で涙もろくなってるのかな。二人目でも全く慣れない育児ですが、なんとかやってます(笑)

またお会いしたいです(*^^*)

ビッグママからのお返事:無事の出産おめでとうございます

こんばんは!無事の出産、おめでとうございます。
早生まれの女の子ですね!!
きっとNさんのよい相棒になってくれるんじゃないかなって
思います。

これからの子育て楽しみですね(*^_^*)。
お兄ちゃんもきっと頼もしくなってくれると思います。
いつ頃アメリカに帰るのですか?
小さい子供たちとの生活を通じた異文化交流、楽しそうですね。

出産、育児レポート楽しみにしてます。
ぜひ、シェアしてくださいね(*^_^*)
それでは!

 

あとがき:

このシリーズは第一子、第二子の妊娠で終了です。
ただ、実はこの方はしっかりと第三子までお産みになりました。
たのもしい母!

人生、色々と選択しなければならないことが一杯です。
どうしても、昨今は医療介入を早めに早めにという流れのようです。
それで解決が早くなればいうことはなし!なのですが、時に混迷し悩みを深くしてしまうこともあります。そんなときに、このサイトでの情報が少しでもお役に立てれば私としては本望です。

多くのお子さんをのぞむ方に、ちびちゃんが舞い降りてきてくれますように

最後に、このシリーズの目次を出しておきますね
不妊:排卵障害でもステップアップしない 自然妊娠 出産
①:不妊:排卵障害でもステップアップしない。自然妊娠プロローグ
②:ステップアップは了解しない夫との不妊治療
③:不妊:薬をやめて不妊カウンセリング鍼灸治療での自然妊娠
④:第二子への挑戦 メールでの不妊大作戦!
⑤:海外での不妊治療事情 PCOS  クロミッド
⑥:不妊:相談 海外での不妊治療、どの様に進めたらよいでしょうか?
⑦:不妊:相談 基礎体温表の手がかり 排卵検査薬の難しさ
⑧:不妊:相談 妊娠しました! 800ドルの超音波エコー
⑨:日米カナダの妊婦健診事情 出生前診断
⑩:海外妊婦健診事情 出産報告

仲良く楽しい日々を

海外での不妊治療事情 PCOS  クロミッド⑤

⑤:海外での不妊治療事情 PCOS  クロミッド

こんなメールが飛び込んできました。

ご無沙汰しております。3年ほど前にビッグママでお世話になり出産したNです。
通院中は大変お世話になり、ありがとうございました。息子はもうすぐ2歳になるところで、わんぱく盛り、毎日毎日公園で、だいぶ私も日焼けしてしまいました。

以前、お葉書でもお知らせいたしましたが、昨年の11月より主人の仕事でアメリカのサンフランシスコ近郊に住んでおります。今は生活にも慣れ、友達もでき、(日本にいたころよりも?)生活を楽しんでいます(笑)。

この度は、第二子の妊活についてご相談させていただきたく、メールさせていただきました。もちろん、現在の患者ではないので、お答えできないということでしたら、その旨お伝えください。本当なら先生の治療室に通いたいところですが、そうもいかず・・・。

わがままなお願いですが、どうぞよろしくおねがいいたします。

私は昔からPCOSと診断され、クロミッドを服用していました。
(息子を妊娠したサイクルは飲んでいなかったのですが)
一度妊娠すると改善することもあると希望を持っていたのですが、改善されず、
今年の1月よりアメリカの産婦人科へかかることにしました。

こちらでは今までの経緯を話した後、内診もなにもないまま生理を起こすためのプロゲステロンとクロミッドを処方され、生理21日目に血液検査(プロゲステロン値)を受けるよう指示されました。その後、プロゲステロン値は低く、排卵しなかっただろうと伝えられ、また内診もないまま同じ薬を処方されました。

こちらでは、「妊娠するための治療」は全て不妊治療となってしまい、保険が全くきかないそうです(涙)この薬の処方と血液検査に毎月180ドル(19800円)もかかってしまうなんて、日本では考えられません(笑)。

今度はクロミッド3錠も飲んだのですが、血液検査の結果は同じ。排卵していませんでした。もうここの病院ではお手上げだということで、不妊治療専門の病院へ行くよう指示されました。

口コミをたよりに、わりと近くにいい病院を探すことができました。先生(台湾人)はとてもハキハキしていて感じのいい先生で、病院の雰囲気も気に入ったので、そこに決めました。ところで、病院を探している間に、プロゲステロンの薬を飲まずに、45日目に生理がやってきました。つまり、時間はかかったけれど、排卵はしていたようです。

専門院では卵胞の大きさもチェックでき、クロミッドを飲んで卵胞がどうなるか見るということで、再びクロミッド(2錠)を服用しました。今回はエコーで排卵を21日目くらいに確認できました。と言っても、妊娠はしませんでしたが(笑)。今月もエコー2回と血液検査で300ドル(33000円)もかかってしまいました!

鍼治療も5月中旬から週1ペースで通っています。こちらも口コミで不妊治療に精通している先生(中国人)ということで決めました。

その先生が漢方も処方してくれるのですが、市販の漢方ではなく、先生のオリジナルブレンドで、いまいち何の薬なのかはわかりません。

そして、息子を連れての治療なので、1時間弱、全くリラックスできないままベッドに横たわり、息子の機嫌をとりながら、鍼を抜きに来てくれる先生をひたすら待っています(笑)。

基礎体温は、昔からガタガタでしたが、大きく変わったことは、体温が全体的に高くなったことです。以前、低温期は36.3前後、高温期も36.7行かないこともたくさんありました。しかし、今は低温期で36・5~6、高温期は36.9くらいあります。

低温期が高すぎるような気がして気になります。しかし、そのおかげか、出産してから全く風邪をひかなくなりました。息子がどんなにひどい風邪をひいて、それが主人に移っても、私には移ったことがありません。そのせいなのかはわからないのですが。

体温表を添付しましたので、ご覧下さい。
二人目不妊体温表

食事は、幸運なことに、日本食材もほとんど手に入れることができ、日本にいたころと変わらない食事をすることができます。病院の先生に、PCOSの患者には肥満の人が多く、炭水化物を制限すると改善することがあるので、やってみるよう指示されました。5月下旬くらいから野菜、タンパク質、豆類中心の食事を心がけています。空腹感もなく、健康的な食事なので、とても気に入って続けています。
さて、続きはこちらです。
⑥:不妊:相談 海外での不妊治療、どの様に進めたらよいでしょうか?

 

さて、このシリーズの目次を出しておきますね
不妊:排卵障害でもステップアップしない 自然妊娠 出産
①:不妊:排卵障害でもステップアップしない。自然妊娠プロローグ
②:ステップアップは了解しない夫との不妊治療
③:不妊:薬をやめて不妊カウンセリング鍼灸治療での自然妊娠
④:第二子への挑戦 メールでの不妊大作戦!
⑤:海外での不妊治療事情 PCOS  クロミッド
⑥:不妊:相談 海外での不妊治療、どの様に進めたらよいでしょうか?
⑦:不妊:相談 基礎体温表の手がかり 排卵検査薬の難しさ
⑧:不妊:相談 妊娠しました! 800ドルの超音波エコー
⑨:日米カナダの妊婦健診事情 出生前診断
⑩:海外妊婦健診事情 出産報告

 

日米カナダの妊婦健診事情:出生前診断はほぼ全員ー⑨

不妊という状態。いろいろな選択肢があります。

今回は、『不妊、排卵障害でもステップアップしない』というテーマで、Nさんと一緒の旅です。第一子の不妊カウンセリング+鍼灸での旅につづき、第二子のメールでの不妊カウンセリング+アメリカでの不妊治療をへて、無事に妊娠!

 

ここからはアメリカの不妊治療事情です。このシリーズの目次を出しておきますね。
不妊:排卵障害でもステップアップしない 自然妊娠 出産
①:不妊:排卵障害でもステップアップしない。自然妊娠プロローグ
②:ステップアップは了解しない夫との不妊治療
③:不妊:薬をやめて不妊カウンセリング鍼灸治療での自然妊娠
④:第二子への挑戦 メールでの不妊大作戦!
⑤:海外での不妊治療事情 PCOS  クロミッド
⑥:不妊:相談 海外での不妊治療、どの様に進めたらよいでしょうか?
⑦:不妊:相談 基礎体温表の手がかり 排卵検査薬の難しさ
⑧:不妊:相談 妊娠しました! 800ドルの超音波エコー
⑨:日米カナダの妊婦健診事情 出生前診断
⑩:海外妊婦健診事情 出産報告

さて、スタートしましょう。
今回は⑨:日米カナダの妊婦健診事情 出生前診断

Nさんから;出生前診断はほぼ全員受けさせられます

今は無事、18週になりました。第二子なのに胎動はまだ感じていません。大丈夫かなあ。

さて、こちらの産婦人科事情は本当に日本と違ってびっくりです。

まず初診が9週ということ。それまでは予約を入れてくれません。
その時も内診のエコーはなく、血液検査で妊娠判定します。
それからエコーは、14週、22週、30週前後にあるのみで、あとは心音を聞くだけ。
そして、出生前診断(胎児ドッグ?)はほぼ全員受けさせられます
11週に血液検査、14週にエコー、16週に血液検査で総合的に判断されます。
まだ請求が来ていないので、いくらかわかりませんが・・・・。
でも14週のエコーは179ドルだったので、2万円くらいですね。
(これは保険適応での金額です)
日本では保険がきかないと文句を言っていたのですが、日本の方がずっと安いですね。

そして、エコーも35歳以上ということで、高齢出産扱い
胎児診断センターというところまでわざわざ行かなくてはなりません。
そもそも、ドクターの診察室にエコーはなく、エコー技師?のいる部屋に
診察とは別枠で予約をとって行く必要があります。運よく同じ日に取れればいいのですけどね。私の行っているのはこの辺りでは一番大きな総合病院ですが、医療機器は全く充実していません。

お腹の上からのエコー機材はあるけれど、内診のエコー機材は持っていないと言っていました。友達の行っていた個人の婦人科は、エコーの機材を持っていないため、エコー技師が月に一度出張してくるそうです。それに合わせてみなエコーの予約をとるのだとか。

日本の産婦人科は今はホテルのように施設が充実して、何台もエコー機材があり。
それが当たり前だと思っていたら、びっくりでした。
でも第二子なので、日本との違いを楽しむ余裕もあり、
「へ~アメリカってこうなのね。」って思いながら過ごしています。
ちなみに、11週の血液検査で遺伝子レベルで性別を判定でき、お腹の子は女の子でした。嬉しい~!ここは日本より進んでいますね。

もうすぐエコー診断があるので、どれくらい大きくなっているのか楽しみです。
日本はもうすっかり秋ですね。こちらはまだ30度くらいあり、過ごしやすいです。

先生のお庭にはどんな花が咲いていますか?
風邪などひかないようお気をつけください。
PS こちらはどこもかしこもパンプキンカラーです。
N

 

私からのお返事:胎児診断の日米違いに驚きます!


非常に興味をもってメール読ませていただきました!!
アメリカなのねえ~。
>第二子なのに胎動はまだ感じていません。大丈夫かなあ。
まあ、大丈夫(^^)とは思いますが、少しお腹が硬くて感じにくいのかも知れません。
それに確かNさんの子宮の位置って少し低めだったような気がします。
それもあって、感じにくいのでは(?_?)。しっかりと棒灸をいれて、血流をよくすると
赤ちゃんがよく動くケースが多いですよ。ご参考まで。

>ちなみに、11週の血液検査で遺伝子レベルで性別を判定でき、お腹の子は女の子でした。嬉しい~!

うふふ、それはよかったですねえ。

それにしても、さすがアメリカ。いまカナダ在住の方と情報交換していますが、カナダも同じみたいです。日本でやれば胎児ドックに6-7万円、出生前診断の血液検査は20万円ぐらいでしょうかねえ。たーいへん。うちの患者さんは40歳以上が半数95%ぐらは35歳以上という現状ですが、胎児ドッグは30%ぐらい、出生前は3-5パーセントぐらいという程度の受診率です。これが無料だったらほぼ全員受けるのかなあという感じですね。ただどう選択していくのかは、なかなか難しい問題ですけどねえ。

>もうすぐエコー診断があるので、どれくらい大きくなっているのか楽しみです。

背中のお灸、骨盤のお灸ができるようだったらしっかりとやってみてください。
ご自身によいですし、赤ちゃんにもよいですよ(^^)。充分大きな赤ちゃんを産みましょうね。

我が家の庭は、明日植え替えです。夏から一気に次のシーズンの準備に入ります。日曜日は、高校時代の同級生と女子会でディズニーシーに行ってきました。ハロインで楽しかったですよ。

以下は、12週まで日本にいらして、13週からカナダに帰国なさった方のカナダレポートです。アメリカと似ていますね(^^)。面白かったので

Nさんにも送りますね~。ご参考まで。

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