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不妊:相談 体外受精が答えではなかった、39才自然妊娠での出産0198

『妊娠できない』というときに、病院へ行けばステップアップで治療は進んでいきますね。そして高度生殖医療の体外受精、良好胚での凍結胚盤胞移植を何度もくりかえすものの妊娠できないと言うときに、『同じ事を繰り返してもダメだ』と思う方も多いと思います。

今回は、そんなケース。『このままでは何度やっても同じ結果になりそうだ』という思いからビッグママ治療室を受診され、思わぬ自然妊娠、無事の出山にたどり着いた方の体験です。

ご相談:
38歳です。36歳で結婚しすでに人工授精を七回、体外受精も採卵を三回行い良好胚での胚移植を5回もしていますが妊娠していません。

採卵すれば卵はとれ、よい受精卵もできるのですが、妊娠しません。
自分なりに食生活や運動にも気をつけたうえで不妊治療をしていますがまったく結果が出ていません。

いま、体外受精で採卵してあった凍結胚を全部使い果たしてしまいました。
このままでは、何度やっても同じ結果になりそうだと思います。
私は手足がとても冷えるタイプなのもとても気になります。
どうしたらいいでしょうか?

 

ビッグママからのお返事:
いままで多くのことに挑戦し、食生活や運動も取り入れがんばってこられましたね。また体外受精でも良好胚が出来ているのに妊娠そのものが成立しないということは、息詰まった感がありますよね。少し不妊を考える観点を整理してみたいと思います。

お食事、睡眠について:
食事生活記録を拝見しました。お食事、睡眠共に大きな問題はないと思います。今の状態で充分です。サプリや漢方、健康的な食品など足し算をしたくなるところだと思いますが、現状の食生活をみると不必要だと思います。もし、栄養的な観点で不足するモノがあるとすれば、モノが足りていないのではなく、取り込み能力の不足からの観点を考えるべきかと思います。

お身体を拝見して:
東洋医学的な観点からお身体を拝見しました。

気の滞りがつよく、それにともない血の滞りもおこしやすくなっているということがわかります。これはお腹の右側にある肝の相火のつっぱり、足の臨泣(経穴)の詰まり、舌でみられる舌裏の怒張、身体各所にみられる細絡といった所見から考えられます。

また、身体の底力の不足も感じます。これは体幹の経穴からみていきます。左の胆兪から胃兪の陥凹、右の三焦兪の陥凹と、胃腸の経穴を中心に弱さがみられます。

食生活睡眠という基本的な生活に問題がなく、二便睡眠に問題がなく、翌日に疲れが残らないという状況は、それなりに現時点で大きな不都合はないと言うことだと思います。つまり、日常がそれなりにちゃんと保たれているということです。

妊娠は、身体の余力から生まれということ

日常生活を送るという観点からは十分な身体作りはされていると思います。
しかしながら、妊娠というのは、『身体の余力』から生まれます。今の状況は、今の生活を維持するには充分なのだと思いますが、妊娠を考えたときには『もう一段の身体の力の底上げ』が必要かと思います。

この観点から考えていくと、冷えの状況が深いですね。もともとしもやけができやすい素体は足という身体の末端にあり外部からの影響を受けやすい場処です。そういった場処でしもやけという血の流れが滞りト多ぶるをおこす状態というお身体は、身体を温めて養う力の不足が感じられます。

妊娠のためには、この身体を温め養う力をつけるため生命の土台の力(腎気)を底上げし、胃腸の力をバックアップしていきます。このことにより気の滞りをとりさり、血の阻滞を作りやすい状況を改善していきます。つまり、子宮を中心とする女子胞の力をupさせてを生命力を賦活化させることが妊娠のために必要かと思われます。

良好胚が出来ているということは、それなりに妊娠への身体作りは整っているということです。あと一歩、一緒にがんばっていきましょう

東洋医学的な見たて:
弁証:腎虚 気滞血瘀
論治:益気補腎、活血化瘀
治療方針 腎気のそこあげによって脾気をバックアップし、全身の気滞をとりさり活血化瘀をしていく。

治療の経過
ビッグママ治療室初診
初診時:左外関、右臨泣、三陰交、大巨(温灸)左脾兪、左腎兪、右三焦兪、次髎
施灸指示 大巨、関元、左外関陽池、曲泉、陰陵泉
以降、週に1、2回の鍼灸治療、自宅施灸

2ヶ月後:無事に6個採卵出来、2つ三日目胚で凍結、1つ拡張期にて凍結
4ヶ月後:年齢要因も気になるので再度採卵→凍結胚を作ろうとするもインフルエンザで中断
6ヶ月後:自然妊娠成立、鍼灸治療を週に3~4回にする(12週まで)その後週に2回程度で出産まで継続

無事に39才にて出産 おめでとうございます。
残った凍結胚で、少し落ち着いたら第二子に挑戦したい。

 

出産を終えての患者さんからのメール
「・・・・中略・・・・この出産まで、本当にいろいろありがとうございました。この1年、私たち夫婦にとって、子供を授かるに当たり、思い出深い一年となりました。またよろしくお願いします」

患者さんからのアンケート

あとがき
初診の時には、何度も良好胚を戻しているのに着床がまったくしないこと、年齢的にも高齢になってきてということでとてもあせっていらっしゃりました。

確かに、『ここまでやっているのに、どうしたらいいんだろう』という思いはよくわかります。

妊娠しないという状況は、何をしたら良いのか全く分からないと言う状況に見えてしまいますよね。そしてその方にとって、『不妊の原因』がどこにあるのかということは、案外難しい課題です。

妊娠しないという結果から、体外受精という手段しかないのだと考えてしまい、同じ状況で繰り返してしまい困難事例になってしまうことがよくあります。『自分では自分が見えない』ということから、他者の視点をいれられると、新しい道が開けることもあるのかなと私は思っています。

また不妊治療では、足し算治療になってしまいがちです。そのお気持ちはよくわかります。不足しているから結果が出ないと思いますよね。ただその
   『足し算』でがんじがらめになって、疲れ果てちゃう
                          こともあるのかなと思います。

ご自身の身体を温め養う力をつけていきながら、高度生殖医療を進める中で、自然妊娠をなさり39才での出産となることができたのは、本当によかったなと思います。そしてご自身の『妊娠』には、多くの医療介入ではない答えがあったのだなと言うことも、妊娠してわかることですね。

なかなか答えにたどり着かない不妊治療。少しでも解決できる道に寄り添えたこととても嬉しく思います。本当によかったね(^^)。

この症例の弁証論治、経過→強い冷え、体外受精でも妊娠しない。自然妊娠

逆子ちゃんのお灸 回ってくれますように。

さて逆子ちゃんの治療をしました。

鍼灸で有名ですが、先ず逆子ちゃんはなにもしなくても案外治ります(^_^;)
ただし、逆子ちゃんになれば、帝王切開というのが今時の決まりですから
逆子をどうにかしたいというのもよくわかります。

逆子ちゃんが回るポイントは、お腹が柔らかいことです。

十分に余裕があって、お腹が柔らかい。緊張感がなくてゆったりしている。

この状態にない場合は、あせりは禁物。まず身体に余裕をもたせ、
お腹が柔らかくなることが大切です。

☆熱いお灸で爪痕が。それでも回らないときは回らない。

以前に、逆子のお灸をしてもらったけど回らないという方がいらっしゃりました。
別の鍼灸院でやってもらったというすごく熱いお灸のせいで、握りこぶしを作った爪が手の平に食い込み爪痕が傷になって出血の後が!。そんな傷が出来るほどと驚きました。
そんな辛さを我慢しても回らないものはまわらないのです。

この方のお腹をみたら、非常に羊水が少ない様子でパツパツの上に硬い状態。
これじゃあ、いくら「逆子のお灸」をしてもダメじゃんと正直思いました。
そして、

「いまは身体に余裕がなくて、赤ちゃんを包むお腹も余裕がないですよ。まず身体に余裕をつけて回らなかったら、それは赤ちゃんがそう望んでいるんだ!っていうぐらいに思ったら如何でしょうか?」

とお伝えしました。

その方は納得して下さり、以降はお体の手入れにを中心に施術させて頂きました。

結果的には逆子ちゃんは回ることはなかったのですが、お体に余裕ができ、
ご本人も「いままでとっても身体に無理をしていたんだなってわかりました」とのこと。
臍帯がちょっと短かったようです。回りたくない理由があったんだなと思います。

逆子ちゃん、あせる気持ちはよくわかります。

ただ、ゆったりすることを気に掛けて頂き、その上で今回ご紹介するお灸を組み込んで頂くと、するすると回ってくれることもありますね。

☆逆子ちゃん 症例から

さて、あと1ヶ月ちょっとで出産予定の方。

検診にいったら逆子っていわれたとのこと。

えー今更の34週。
実は逆子治療で回りやすいのは、29週から32週ぐらいまでです。
それ以降ですと、微妙ですねえ(^_^;)回るときは回る。
ちなみに、39週で逆子と言われた方。
ダメ元でという感じで治療をしましたら、無事に回ってくれて経膣分娩出来ました。
回るときは回るですねえ。

さて、
どこを蹴るの?と候うと、お腹の下の方と。
ふむふむ、お腹の下の方を蹴っている場合は逆子ちゃんの可能性大です。

お腹をみると、柔らかい。
おおいい感じだなー。回るかなーと思いながらも、
この週数だから回らなくてもしょうがないねとお話。

ちなみに病院の先生は気にするな(^_^;)と。
帝王切開の予定日だけお知らせしてくれたとのことでした。
まあ、これがスタンダードですね。

☆逆子ちゃんのお灸

1)背部兪穴のお灸
2)三陰交、至陰のお灸

まず、
1)背部兪穴のお灸。
背部兪穴のお灸

実はこの背部兪穴のお灸は、12週ぐらいに
「トイレが近くてしょーがない」というあたりからずっと
やっています。このお灸をいれたら調子がよいので継続と。

妊婦さんは、身体に余裕をつけること。これが第1ポイントです。
背中のお灸は効きますよ(^^)

 

2)三陰交、至陰のお灸。

逆子のお灸

この至陰は有名ですね。

私は左右差をみて、冷えのきついほうに、やります。

今回はセンネン灸のちょいと強いタイプで。
至陰だけ感じにくかったので3回
しっかりと染みるまでやります。
三陰交はあつさをほんのり感じる程度でOKです。

治療直後、なんとなく動いた感じがすると。

翌日には、真ん中当たりを蹴ってるっていうので、
まあ、下じゃなければいいかと思い、それ以降は背部兪穴のお灸だけにしました。

次の検診で、ちゃんと回っていてくれて帝王切開予定日は取り消しに。
無事に出産を迎えられますように。

44歳 不妊治療の舵取り相談⑤ 生殖医療の基本と、不安に対応

不妊治療では、どのように治療を進めていくかを考えることがとても大切です。

ある44歳の女性の不妊カウンセリングをおこない、無事に45歳にて妊娠出産された方がいらっしゃります。

そのときの不妊カウンセリングから、私が印象に残っていることをお話ししますね。
ひとりでも多くの方にご参考となりますように、
そして一人でも多くの方が赤ちゃんとめぐりあえますように

不妊治療の舵取り相談、1,2回目はこちらです。
1)44歳 不妊治療の舵取り相談 ①確率の説明だけで選択しない

2)44歳 不妊治療の舵取り相談 ②今の状態で出来ることをしっかりとやっておく

3)44歳 不妊治療の舵取り相談 ③採卵につながる卵胞成長のコツ

4)44歳 不妊治療の舵取り相談 ④空砲が多い、卵胞が出てこない

☆44歳 不妊治療の舵取り相談

相談:44歳女性 42歳で結婚後、自然に妊娠するのかと思いそのまま経過。
43歳の時にAクリニックにて体外受精。3個受精胚盤胞にならず終了。
転院Bクリニック、1回目、2回目空砲のみ、3回目排卵済みで採卵できず。
現在の生理三日目fshは15-20ぐらいで定期的に月経があります。

どうしたらいいでしょうか?

 

1)44歳 不妊治療の舵取り相談⑤生殖医療の基本と、不安に対応

→生殖医療の基本は介入が少ないこと

生殖医療には自然の淘汰があります。
また医療介入が少ないことも大切です。
つまり、なるべく自然な形に近くということが、生殖医療の基本になるかと思います。

1度は凍結などの医療介入をしない、フレッシュの胚移植の選択もよいでしょう。
つまり、採卵して同じ周期に移植ということです。

このときに、複数胚採れれば、残った胚は培養し、胚盤胞にして凍結。
このように1度の採卵でそのまま移植した卵で妊娠、出産。
2年後に残った凍結胚盤砲を移植し妊娠、出産。

こんなスムーズな流れになると本当にいいなあと願っています。

→着床前診断、どのように取り入れるのか。

着床前診断が多くなされるようになり、不育症で悩む人の朗報だなと思います。
ある方が、3回移植しても1度も着床すらしないということで転院し、
着床前診断をしているクリニックを受診されました。

そこで、少し誘発方法を変え、多めの卵が採卵出来るような方法をとり、9個採卵でき、
6個の胚盤胞ができました。金銭的に迷ったようですが2個を着床前診断に出し、2個ともOKが
でたとのこと。

移植の時に、この方とお話ししました。
いろいろな考え方があるとは思いますが、

6個取れた胚盤胞のうち、2個を診断してもらい2個ともOK。
ということは、遺伝子的な問題が多いタイプではないのかなと考え、
1度も着床しなかったのは、移植時の子宮内膜、子宮血流の問題が多いのかも。
着床前診断をしていない方の卵を先に、しっかりと着床するための身体作りをして移植。
これで上手く行けば、数年後に二人目のお子さんを考えたときの移植は、
しっかりと着床前診断がついている卵を自信を持って移植すればいいわけだから
だいぶ気が楽じゃない?

と、話しました。この考え方の底辺には、1度も着床しないのは
1)着床するご本人の身体の状態
2)胚の遺伝的な問題
がごっちゃになって考えられているので、1)の状態で着床しないのかどうかを見極めた方が
よいのではと私が考えたからです。お体を拝見して、1)の課題はあるタイプだなと思いました。
1)のタイプの方が2)の対策だけおこなっても結果が出ません。
このあたりが不妊治療を難しくしているポイントですね。

このあと、クリニックの方とも話し合い、着床前診断をしていない胚盤胞を移植。
無事に妊娠されました。やはり、今まで一度も着床しなかったのは胚のせいというよりも、
ご本人の着床する力の問題出会った可能性が高いのかなと感じました。

ご本人としては、残った4個の胚を数年後というご自身の年齢が高くなったときの移植になるので、しっかりと選んだ、若いときの卵を移植出来ることにとても喜んでいらっしゃりました。

しかしながら、年齢の高めの人の治療の場合、胚盤胞まで到達した卵が1個だったらどう考えたらいいのでしょうか?。

→着床前診断は胚盤胞まで育つことが前提。胚盤胞にならない場合は?

合理的に考えれば、着床前診断をするべきだと思います。

しかしながら、せっかくできたたった1つの胚盤胞や、そもそも胚盤胞にならない場合はどうしたらいいのでしょうかねえ。

不妊治療は移植しないで終了ということがしにくいのなかとも思います。
つまり、培養途中で終わりとか、胚盤胞になったもののそのまま廃棄ということでは、
納得して終わることが出来ない方がおおいのかなと感じます。

私がお勧めしているのは、なるべく初期胚で凍結してしまい、複数胚移植にすることです。移植も出来るし、複数胚で着床もしやすくなるというメリットがあります。
また、妊娠しなくても、卵をお迎えすることができたということで、納得して
治療終了になさった方もいます。

また、この方法で、胚盤胞にならなくなっている方が妊娠しているのを何例も経験しています。

つまり、培養によってでは胚盤胞にならない卵でも、移植してお腹の中ならば育つ可能性があるということ。そして、いままで胚盤胞にならないという理由で廃棄されていた卵に、良好卵であった可能性があるのではという事も感じます。

これは、着床前診断を受けた方が、スピードが速い良好な胚盤胞が、着床前診断においてもOKがでるのではなく、案外、真ん中やよくないレベルのものが着床前診断でOKがでたというお話を伺うことをあわせ、納得ができるところです。

いままでも、グレードの高いものから順に移植して、1,2番目の卵はだめで、4番目、5番目の卵で妊娠、出産したという事例も多かったことからもわかります。

このあたりが、生殖の不思議なところですね。

→年齢高めの治療で妊娠、不安を感じるのならば

 

高齢出産の方は、自分が高齢だから赤ちゃんにいろいろなトラブルがあっても育てられるか不安とおっしゃる方がいらしゃります。

これは高齢であってもなくても、同じような悩みや不安はありますね。

私はそういった方には、妊娠してから胎児ドックやその他の検査をしっかり受けてみることで対応してみてはとお勧めしています。

まあ、それぞれに迷うことは多くありますが、ご参考まで。

→凍結という技術は時間を買うこと。

 

不妊治療において、一番の課題は年齢要因です。この年齢要因に唯一効果的な手段は凍結です。凍結は時間を助けてくれるもの。上手に活用することが大事です。

→いま、やるべき事の優先順位をはっきりさせましょう。

ご自身がやるべきこと、できることをしっかりと整理しておく。

妊娠は生命の余力で営まれます。妊娠しなくてもしても、日常には差し障りがない。
しかしながら、日常で精一杯だと生殖にまわる余力が生まれない
生殖優先と腹をくくっての1年でよいかと思います。3年後に同じ事は出来ないと思います。

仕事も大事で、なかなかどちらかを選ぶことも出来ないのもよくわかります。

私がその立場でも迷うと思います。

ただ、腹を括って取り組み、前に進む方々を多く見る中で、

やっぱり心を決める必要なこともあるんだなと思っています。

→クリニックの転院について

クリニック選びもやはりとても重要です。

クリニックの転院は、よく考えて。そのクリニックの特徴をいかすことが大事です。クリニックによって違う制限や特性を知ることも大事だと思います。

複数胚移植、初期胚凍結、二段階移植。やってみたいと思うことが出来るのかどうかもポイントですね。

気になるクリニックがあれば初診を受けてみるのも大事です。

初診さえうけておけば、転院も時間のロスがない場合が多いですね。

→この1年が不妊治療のラストチャンス。

何度もくどく申し上げましたが(^_^;)、いま、卵胞が出来てきて、採卵できていること。FSHも15−20の数字である今の状態がいつまでも続くとは限りません。

とにかく、このチャンスをしっかりといかして、ご自身の人生の選択に悔いが残らないようにと思います。ことから、しっかりと採卵し、移植できる状態(凍結)にする。

不妊カウンセリングのお申し込みはビッグ治療室までお問い合わせください

44歳 不妊治療の舵取り相談 ④空砲が多い、卵胞が出てこない

不妊治療では、どのように治療を進めていくかを考えることがとても大切です。

ある44歳の女性の不妊カウンセリングをおこない、無事に45歳にて妊娠出産された方がいらっしゃります。

そのときの不妊カウンセリングから、私が印象に残っていることをお話ししますね。
ひとりでも多くの方にご参考となりますように、
そして一人でも多くの方が赤ちゃんとめぐりあえますように

不妊治療の舵取り相談、1,2回目はこちらです。
1)44歳 不妊治療の舵取り相談 ①確率の説明だけで選択しない

2)44歳 不妊治療の舵取り相談 ②今の状態で出来ることをしっかりとやっておく

3)44歳 不妊治療の舵取り相談 ③採卵につながる卵胞成長のコツ

☆44歳 不妊治療の舵取り相談

相談:44歳女性 42歳で結婚後、自然に妊娠するのかと思いそのまま経過。
43歳の時にAクリニックにて体外受精。3個受精胚盤胞にならず終了。
転院Bクリニック、1回目、2回目空砲のみ、3回目排卵済みで採卵できず。
現在の生理三日目fshは15-20ぐらいで定期的に月経があります。

どうしたらいいでしょうか?

 

1)44歳 不妊治療の舵取り相談 ④空砲が多い、卵胞が出てこない

→卵胞の成長は粒ぞろいがよいのです

生理三日目に見えている卵胞が消えないように、なるべく数が多く成熟までたどりついてくれるのがよい誘発周期ですね。

そのなかで育ってくる卵胞は、成長が粒ぞろいであることがよいです。

大きな卵胞と小さな卵胞が混じる場合、大抵一番大きい卵胞が空砲で、Eの値があがり、結局2番目、3番目の卵胞の成長がおいつかず、空砲と未成熟の卵だったということが多いかなと感じます。

→空砲が出来てしまう、数多くの空砲の中でたった一つの卵で妊娠ー出産

空砲が混じる人はおおくいらっしゃります。これは採卵してみないとわからないのでとても大変ですね。

ときに、もともと空砲が非常に多く、10個以上卵胞が出来ても、すべて空砲という方がいらっしゃりました。

この方は、鍼灸治療も並行してしっかりとやっていきましたが、頭が下がるような努力が不妊治療クリニックで行われ、1年以上何度も何度も採卵されました。1度に5個、10個、12個ととれてもすべて空砲。誘発方法、排卵確定方法などその都度検討を重ね、やっと1個入っていた卵を胚盤胞にし移植。無事に出産までたどり着かれました。

クリニックと、ご本人の頭の下がるような努力。

そして

空砲が多い=全部が空砲ではない

空砲が多い=出産出来ないということではない

ことを知りました。

→空砲が多い人のクリニック選び

空砲のみが多い人の場合は、クリニックによる価格設定にたいしても検討の余地があるかと思います。

1個とってそれが空砲ならば数万円で済むこともありますね。

(ただし、保険適応の関係で今後は改定の余地があるのかもしれませんね)

→空砲が多ければ妊娠出来ないのか

多くの方が空砲が混じりながらも、出てきた卵で妊娠し、出産しています。

空砲がほとんどというケースでも、入っていた卵で妊娠、出産というケースは多く経験しています。

クリニックをしっかり選び、入っている卵胞を探してもらうのがよいかなと思います。

空砲に邪魔されて採卵数が減ってしまうので、とにかく回数が大事です。

→年齢が高ければ、毎月の採卵をしっかり確保

年齢的に、毎月の採卵をしっかりと確保していくことが大事です。移植すると2,3ヶ月は採卵できないから、時期などを考える。順番を考える。(採卵は、採卵そのものが出来なくなる日が早晩来る、移植は閉経していても成り立つ)

着床し、妊娠が成立しても出産までたどり着くまでに、化学流産、流産など多くのことが待ち構えています。その山、谷を乗り越えての出産です。

着床しなければ、はじまりません。

しかしながら、着床し妊娠初期での流産となるとそこで数ヶ月。また流産確定後に排卵が再開するまでに日数がかかるケースがよくあります。年齢要因が厳しい方にとってこの時間は非常に勿体ない時間となります。

→月経が不安定、閉経していても、卵があれば移植は可能

閉経が気になる、AMHが悪いのでもう卵胞は出てこないかもという不安はあるかと思います。

とにかく、採卵を急ぎましょう。採卵そのものが出来なくなる日が早晩来るのはあたりまえです。

移植に関しては、月経が不安定だったり、排卵がなくても、ホルモン補充周期という自分の排卵を使わない周期での移植で無事に妊娠ー出産しているケースがあります。

以前に、代理母を取り入れているクリニックのドクターが(現在は代理母による生殖医療は中止中です。)、閉経している実母によっての代理母による出産を後押しなさっていました。50代前半の実母による出産です。母体側の高齢というリスクはありますが、出産例があるようですね。

諏訪マタニティークリニックでの代理母出産の取り組み

子宮欠損症への代理出産

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44歳 不妊治療の舵取り相談 ③採卵につながる卵胞成長のコツ

不妊治療では、どのように治療を進めていくかを考えることがとても大切です。

ある44歳の女性の不妊カウンセリングをおこない、無事に45歳にて妊娠出産された方がいらっしゃります。

そのときの不妊カウンセリングから、私が印象に残っていることをお話ししますね。
ひとりでも多くの方にご参考となりますように、
そして一人でも多くの方が赤ちゃんとめぐりあえますように

不妊治療の舵取り相談、1,2回目はこちらです。
1)44歳 不妊治療の舵取り相談 ①確率の説明だけで選択しない

2)44歳 不妊治療の舵取り相談 ②今の状態で出来ることをしっかりとやっておく

☆44歳 不妊治療の舵取り相談

相談:44歳女性 42歳で結婚後、自然に妊娠するのかと思いそのまま経過。
43歳の時にAクリニックにて体外受精。3個受精胚盤胞にならず終了。
転院Bクリニック、1回目、2回目空砲のみ、3回目排卵済みで採卵できず。
現在の生理三日目fshは15-20ぐらいで定期的に月経があります。

どうしたらいいでしょうか?

☆卵胞の成長に出来ること。

→鍼灸治療の頻度は週に2回が基本

基本的に40才以上の方は週に2回以上の頻度にします。

この頻度によって、FSHが下がり、採卵が可能になった、採卵数が増えたという方が多くいらっしゃります。どうしても無理という場合は
1)必ず週に1度は治療を入れ、可能であるときは治療を足す。
2)ご自宅でのセルフケアはしっかりと行う

上記2点を前提にします。本当にこの頻度によってものすごく効きが違います。週に2回にすると3倍効くという感じがしています。

☆採卵、移植周期に入ったときのコツ。

採卵周期に入った場合は、スプレキュアやhcgの注射で排卵確定をするまで、集中的に頻度を増やします。卵胞の成長によっては直前まで鍼灸治療介入をします。

LHをあげず、粒ぞろいの卵胞にしていくことがとても大切です。

→治療頻度の増やし方のコツ

治療頻度の増やし方のコツは、採卵周期に入ったときだけ増やすのではなく、淡々と血流をよくし、状態をよくするために毎日のセルフケアと週に2回の鍼灸治療を入れていくことです。つまり、その時期だけ手入れをすればいいということではないというのが、年齢高めの人の成功の鍵です。

治療頻度が倍になると、効果は3倍という感じです。時間が一番大切な要因と感じている方は。思い切って集中することで切り抜けた方が多いです。

→卵胞の成長を粒ぞろいにするコツ

FSHが暴走しそうなとき、なかなか卵胞が出てこないときは、100ccぐらいの豆乳を飲むと効果的な方がいらっしゃります。多く飲めばいいって言うものでもないのがコツ。またお酢のドリンクを100cc程度も効果がある方がいらっしゃります。ただし、豆乳は普段から多く飲むのはいざというときの効きを悪くしたり、婦人科疾患に負担になったりするので使い方を気をつけた方がよいかと思います。

☆生理三日目に卵胞が見えていれば

生理三日目に卵胞がでているようでしたら、その卵胞がそのまま成長してくれるように、しっかりと子宮や卵巣血流がでるようにしていきます。排卵誘発というのは、この生理三日目に見えている卵胞をしっかりと成長させていくことです。

鍼灸のたびに、セルフケアの印をつけていきます

ご自宅では、セルフケアのお灸の前に、足の交代温冷浴にお臍の棒灸を加えるとより効果的です。

また、規則正しい生活が基本。イベントなどを入れない生活ができるとより効果的です。夕方の疲れている時間になにかを無理にしないことが大切です。疲れている時に何かするのは生命の余力を使ってしまい、妊娠力の不足に直結してしまいます。

採卵確定のhcg(注射)やスプレキュア(点鼻)をする前まではしっかりと治療をしていきます。(場合によってはスプレキュアやhcgでも治療をいれます)

ひとつでも多くの卵胞がそだってくれますように!

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