お臍、神闕は温灸でよく使います。
とくに、妊娠初期には必須の経穴という感じで、患者さんにも棒灸を指導しています。
きっかけは、ずーっと昔(^^ゞ
7月頃に、「地元のクリニックで卵管閉塞だから体外受精しかないと言われて・・・」と、県をまたいでうちの近所にあるクリニックでの体外受精をするということで、当院にも通院されました。
卵管閉塞は2箇所での確定診断。
腎虚肝鬱気味で、臍の棒灸を指導させていただきながら、体外受精に向けてのフォローをしていました。
そして7月は日程があわずに断念。8月は夏休みが入り断念。9月、10月、11月と祝日がらみに採卵日がぶつかり断念(当時はこういった日曜祝日休みのクリニックも多かったです)。そして12月!なーんとご主人が出張で断念。
そんなこんなでの、6ヶ月。体外受精は進まないものの、ご本人はせっせと鍼灸治療に来院されました。
そして1月。なんと生理がこない。え?え?え??の自然妊娠。
卵管閉塞は、緊張感の強い腎虚肝鬱サンだと閉塞に画像では写るのかな?まあとにかく自然妊娠。
しかしながら、不安定な妊娠、妊娠初期もPが安定せず不安定。それを非常に上手な臍の棒灸で乗り切りました。棒灸ってこんなに効くんだがこの方から学んだ私の実感です。
それ以来、妊娠希望の方、妊娠のごく初期の方から臍の棒灸は必須科目にしています。
写真。
そして患者さんに説明するときのお臍のイメージはこんな形で語っています。
「ディズニーランドで売ってる大きな風船。膨らんだ風船の縛ってあるゴムのところをイメージしてね。縛りがゆるいとそこから空気がスースー抜けちゃうでしょ、しっかりとしばってあると大きな風船全体の括りができる、そんなイメージがお臍です。しっかりと括ろうね。」
と。
このイメージ、自分でもどっからもってきたんだろうって思っちゃうのですが、どこからきたんだろう(^^ゞ?。臍に手をかざしたときに、スースーと抜けていく感じや引く感じを受ける人がいて、そこをしっかりと括るイメージが風船の括りとイメージが嵩舏ている感じです。
臍の棒灸→効果
・補気、括りがアップ
・妊娠初期の安定、子宮血流のアップ、
こんなところでしょうか。
ところで、神闕についてもうちょっと学んでみました。
神闕:穴名の由来
計り知れないところの変化を「神」といい、「闕」は、もん、宮殿の門。転じて、天子の居る所の意味、第2の意味は欠ける、欠損。
このツボは臍の穴であり、胎生期には臍帯を通して栄養が胎児に強急される命蒂(神闕の別名、めいてい)。神闕と名付けられたのは、胎児期に栄養を運ぶと同時に、神気(精気の働きをすべる動力源)の行き交う門戸であり、不思議な変化は計り知れないので神闕と名付けられたのかな、そしてその穴、腹部の欠けたところと。
臍について、他にも色々な知見存りましたら、ぜひ教えてくださいませ<(_ _)>

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