投稿者「ビッグママ治療室」のアーカイブ

妊活禁忌のツボが、妊活に効くとき 合谷、三陰交

鍼灸ではツボ(経穴)を使ってアプローチします。

ツボには色々な作用があります。

たとえば合谷 昇清降濁、理気、疏風、解表・・・・・などなど。

結局、そのツボの特性は、

1) 使おうとしている身体の状態
2) 使おうとしている道具
3) 使おうとしている経穴の組み合わせ

などなどによって、大きく変わってくるのです。

☆安産で使っているツボで早産になってしまうこともある

妊活で、早く妊娠したいと思っている人が、
一つの特性を 信じて使うと、他の特性がでてしまい、
効き方が真逆となってしまうことも あります。

実は第二子妊娠中に逆子で来院されたとある患者さん。
経過を伺うと、第一子は少し早産をされていました。

その方は、第一子の時に安産のためにと鍼灸を受け、治療後に
陣痛がきてしまい、出産になってしまったとのことでした。

私はその患者さんがどのような治療を受けたのかを伺いました。
この方のお腹をぱっとみると、明らかに重心が下。
そして、ご自身を引き上げる力、子宮を持ち上げる力が弱いタイプの方でした。
(中気下陥、全体も下陥タイプ)

あれこれ伺っていると、安産と信じて使った経穴がどうも真逆の作用を
だしてしまったので、安産という上向きベクトルを出したいところが、
逆の下向きベクトルになってしまい(ご本人が下陥タイプだから)早産に
つながったのかなと思われました。

まあ、真実は、他の要因もたくさん入っているので、それだけがとはいえませんし
なんら関係無いことかも知れません。

 

☆効きが良い経穴は、よくも、わるくも、効いてしまう。

ただ、やはり、効き方が問題だったのではないかと思いました。

包丁だって、上手に使えば美味しい料理を作ることが出来ます。
でも、ミスをして指を切ってしまうこともあります。

その人の身体をしっかり診て使う。 本当に大事です。

オバマさんのスピーチに続く世界、広島:Hiroshima Peace Memorial Hiroshima, Japan

私はオタクなので、一つの事をはじめると、ぐだぐだと長いです。
オンライン英会話ももう10年、あーだこーだとたのしんでいます。

 

☆スピーチの素晴らしさ:キング牧師 I have a dreem

このところ、スピーチにこっていて、

キング牧師のこのスピーチはたぶん100回ぐらいは読みました。

私には夢がある

https://americancenterjapan.com/aboutusa/translations/2368/#enlist

読むというのは、音読するのです。

声に出して読む。

先生と1行ずつ、あるいは一緒に。

とにかく、何度も、何度もよむ。

そのなかで、伝わってくる情熱、リズム、文化、主張にぐっとくるのです。

 

☆広島平和記念公園におけるバラク・オバマ大統領の演説

 

その後に挑戦していたのは、オバマさん。

広島平和記念公園におけるバラク・オバマ大統領の演説

就任演説が有名で何度かやっているのですが、これが長い、長い、長い。

それでも、文化が伝わってきてぐっときます。

そして、この広島平和記念講演(Hiroshima Peace Memorial Hiroshima, Japan)これは長さもちょうど良いし、その物語性がぐっときて、

何度も、何度も、何度も読んでいました。

もう、それこそ暗記するぐらい。learn by heartです!

 

オバマ大統領 広島の地へ 〜歴史的訪問の舞台裏〜

そのなか、ある方がこのテレビ番組を紹介してくださいました。

NHKのアナザストーリーという番組です、その中に

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オバマ大統領 広島の地へ 〜歴史的訪問の舞台裏〜

初回放送日: 2023年5月19日

2016年5月27日、バラク・オバマが、現職のアメリカ大統領として初めて広島を訪れ、被爆者と抱擁を交わした。あの歴史的訪問はいかにして実現したのか?その裏には、高いハードルを越えようと懸命に努力した日米両国の物語があった。思いをホワイトハウスに伝え続けた広島の人々。核兵器を使った唯一の国として“道義的責任”に向き合おうとしたアメリカ。大統領のスピーチライターらが明かす、アナザーストーリー。

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これは、本当に私にはぐぐぐいいいいいい〜と迫るものがあり、

あのスピーチはこうして生まれたのかと感動。

暗記するほど読んでいたあのスピーチに描かれた言葉が

どの様に選ばれ、紡がれ、語られたのが心にぐっと染みこみました。

 

☆ゼレンスキー大統領の広島訪問

そして、今回の広島G7サミット!

あのHiroshima Peace Memorial Hiroshima, Japanで

行われたこの会合に、ゼレンスキー大統領も参加し、核の脅威、そして広島の町の風景を

ウクライナの街に重ねた語りは、この地、広島だからこそ出てきたスピーチだと思いました。

オバマさんの広島訪問も、2週間前に決まったそうですが、このゼレンスキー大統領の訪問も

急きょ決まったようですね。

この広島、この地、この日本での会合が、世界の平和的解決に一歩でも近づくことができますように。

あのオバマさんが2016年におこなったスピーチでの信念が、広がりますようにと

願わずにはおれません。

それにしても、英語を学ぶこと、スピーチを何度も読むこと、オバマさんを選んだこと、

それがこのような、『いま、ここ』の歴史の点につながるということに驚きです。

学びがある喜びをふかく、ふかく感じました。

血圧、便通、身体の軽さ

大学病院での鍼灸臨床

もう、25年ぐらい前の大学病院研修時代。
うーん、なつかしい。東海大の東洋医学科に3年在籍してました。

そして血圧が乱高下する入院患者さんを担当。

70代前半男性、主訴は右の麻痺。脳梗塞後の症状でした。右の麻痺脱力と、若い頃からの便秘と血圧の問題。

この方を、8週間16診ほど鍼灸。

☆東洋医学的な見たてでの血圧、便通

弁証は中経絡、気血両虚、腎虚で、益補脾腎、疎通経絡。

リハビリからのオーダーは手の課題。ただ、私としては手の局所の問題よりも、全身の虚損(気血両虚)とくに中心の軸の弱さ(腎虚)をしっかりさせるほうが大事ではないかと思いました。そして、手の鍼をしながらも、大巨(ST27)、点数、脾兪、腎兪(BL23)、気海などを使って、軸足は補脾補腎でいってみました。

入院患者さんだったので、この治療で、手もリハから軽快しているとのコメントをいただき、まずまずだねなんて思いながら、カルテの血圧、便通のデーターにちょっと驚きました。

血圧をグラフにしてみると、乱高下していた血圧が、なだらかになっていき、それと同時に、頑固な便秘も解消していったのです。無口な方でしたが、後半には笑顔が増え、身体を立て直すってこういうことなんだと実感しました。

大学病院であったので、この配穴には、んーーーという冷たい視線も多少感じながらも、
(オーダーのあった手の経穴中心ではなかったので)ついていたドクターが、『自由にやってよし、責任はオレが取る』と仰っていて下さり、古典的な配穴を押して使いました。

このときの、自分で作った血圧グラフは、それからの私の臨床の中で、何を大事にすればいいのかということを教えてくれたような気がします。

 

☆血圧、便通、健康に貢献するということ

 

開業して鍼灸していると、こういった血圧など測定は難しいので、血圧に関してのデーターがとれるような臨床はできずにいます。でも、ご自身のお身体がしっかりとしてくることで、結果的に血圧などの全身状態が好転してくるということは多く経験しています。

東洋医学で出来る貢献をしっかりとつづけていきたいなと思います。

 

かかと落としは、地面にしてね

かかと落とし

踵っていうのは、東洋医学で言うところの腎、生命力の土台の力です。

その踵に刺激をいれることは、東洋医学的に非常によいことですし、

昨今は、『カカト落とし』などという言葉で、健康作りの体操として

紹介されることもありますねえ。

かかと落とし→

鎌田式スクワットかかと落とし

「介護の日」鎌田實先生「スクワット・コグニサイズ・かかと落とし」

フレイル予防や、骨密度をあげるっていう事に効果ありという話しが多くでていますね。

また昨今では、糖尿病対策にもよいっていうことでも紹介されています。

 

☆東洋医学で考える、かかとと腎

時々、患者さんとお話ししていて踵(かかと)落としをお勧めすることがあります。

足をみていて、背屈状態が常で、アキレス腱がちじこんだ印象があったり、

踵ちいさくね?って思うような人には特にお勧め。
(かかとが小さい人は靴がぬげやすいですよ〜)

東洋医学で言うところの腎と肝の関係をただし、腎気を養い肝気を納めることを目標とします。

イメージは、”腎気を整え、肝気を整え、身体の軸を出していく” ということです。

すうっと立った姿勢がよくなり、食事バランスガイドで使われているコマの図の

軸の棒がしっかりしているイメージです。

☆なぜかプロレス技に聞こえるかかと落とし

さて、この踵落とし、

いままで、上記の様に健康作りの文脈の中で、

さほど違和感なく使っていた言葉なのですが、

先週の土曜日に使ったところ、

『で、先生、誰に踵落としすればいいでしょうか?』と。

えーーーー!

他にも5人ぐらい、踵落としは誰に?とか、どこに?とか。

つまり、この踵落としを、プロレス技や空手技の踵落としのイメージを

持つ人の方が圧倒的に多かったのです。

驚きました。

誰に?と質問してくれた人は、『夫にやればいいんですよねえ〜』と。

いやいや、ダンナさんに踵落とし攻撃しないでよお〜。

これって、だいぶ自分が年をとってきて、

患者さんとの年齢ギャップが開いてきているってことかなと

感じます。

もう、私はお婆ちゃんエイジですから。

まあ、なにはともあれ、かかと落としは地面にしていただいて、

健やかなる腎気を手に入れましょう!

決してダンナさんに食らわせてはいけませんよおおお~

自重デットリフト  婆ちゃんの筋トレ

筋トレをするようになってほぼ1年

というか、筋トレのジムに通い出して1ねんです。

24時間タイプの自分でやるジムなので、ボチボチと始めたのですが、

よくわからず、端っこのマシンから順番に適当に(^^ゞ筋トレしてました。

半年後から、トレーナーの先生につくようになり、マシンの使い方と、自重トレーニングを

指導され、ちょっとばっかり自重トレーニングに目覚めました。

自重トレーニングってのは自分の体重を負荷としてするトレーニングです。

つまり、マシンや重りを使ったものではなく、自分の身体だけを使うわけです。

それで筋トレになるの?と思いますよね、なるんです(^^ゞ。

マシントレーニングは確かに、”その特定した筋肉”を鍛えるにはとてもよい環境です。

内転筋群、ハムストリングなど、通常の動作では意識しにくい筋肉をぐっと意識してトレーニングできます。

でも、婆ちゃんには、身体全体での動きの中での筋トレのほうが無理なく、自然に、そして日常を力をupするものではないかなあというのが、現時点での結論です。

当分は、この自重トレーニングをしっかりとやりながら、ときにマシンも使って、

筋肉貯金をしたいと思います。

楽しんで、継続して、がんばっちゃうもんね。

今回のデットリフトは、股関節の運動だけではなく、腕を広げ回外することで、
胸側をぐっとひらきます。猫背の人にもばっちりだよ〜

自重筋トレ デットリフト