人間をみるためのシンプルなツール

太極から、両儀、四象、八卦の図。

この八卦がいろいろな解釈を生み、鍼灸でも多くの方が語っていらっしゃります。

この図がスタンダードな太極から八卦です。

そして、小田原で有名な間中善雄先生が易と鍼灸という小雑誌の中では、この四象の解釈が違う図が展開されていました。
私の管理しているFBのグループで質問させていただいたところ、結局は間中先生がもとの参考となさった本から考えを広められており、意図的にその(間違った)解釈を使っているのではという結論を得ました。

うーーーーーーーんとうなってしまいますね。
そのあと、色々なところで易の論をみましたが、この八卦を独自に当てはめているものも見受けられました。
こうなってくると、易の八卦について、書かれた成書をそのまま鵜呑みにすることはできず原点に戻れということになります。しかしながら、易を読み込むということはそれだけで大きなテーマですし易そのものに興味がなければ意味がないですね。
ということで、私は東洋医学の基本としての八卦を押さえるという程度にしておきたいと思います。振り回されてもしょうがないのでねえ。
東洋医学は、人を見るツールを色々用意されています。そのツールがあまりにも複雑であれば、ツールの解釈に精魂が傾けられることになります。
私は目の前の人間を見るためにツールを使いたいので、シンプルなツールがよいなあと思います。
八卦そのものはシンプルなツールです。

易の繋辞伝に、
「易に太極あり、これ両儀を生じ、両儀は四象を生じ、四象は八卦を生ず(易有太極、是生兩儀、兩儀生四象、四象生八卦)」とあります。ゆっくりとかみしめたいですね。
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