帰脾湯を飲んでいます。

帰脾湯  

帰脾湯を飲んでいます、この漢方はどうでしょうか?というご質問を頂きました。

漢方は、出していらっしゃる先生の意図によって、目的がかわります。
ですので、なかなかその真意は難しいところですが、少し一緒に考えてみましょうねえ。

帰脾湯の帰るというのは、気血生化の源である脾に帰って気血を補うという意味です。そのために使われる処方ですね。

帰脾湯《薛氏医案》:人参2−4;白朮2−4(蒼朮も可);茯苓2−4;酸棗仁2−4;
竜眼肉2−4;黄耆2−4;当帰2;遠志1−2;甘草1;木香1;大棗1−2;生姜1−1.5

上記が成分です。
四君子湯にオウギがはいり、脾気をあげます。
これに、当帰や龍眼肉、酸棗仁で血を補い、
木香、生姜、大棗などで、脾胃の気を整えて食欲を増進させて、
益気補血の効能を発揮させていきます。

体質が虚弱で顔色が悪い人。貧血気味で精神不安や心悸亢進。
不眠などの精神症状を訴える場合に用いると漢方ノートにはあります。

しかしながら、ご質問を下さった方はとてもそんな感じの方ではありません(^^)。
つまり、帰脾湯の教科書的な答えは上記のようになるのですが、実際にはこの処方を用いて、
全体のバランスを取ろうとしていたり、何らかの目的を有している場合もあるということです。

漢方の処方って面白くて勉強になりますねえ。

お刺身を前に悩む月見姫。刺身は栄養があるねえ。とくに加熱していない油が摂取できるのが嬉しいっす。