漢方のご相談について 婦宝当帰膠 当帰芍薬散

漢方について

漢方薬についてご相談を受けることが多いです。

私自身も補剤(身体の力を補うタイプの漢方薬)を、20年以上飲んでいます。

ベースを補いながら、状態に合わせて漢方を使うことは非常に役に立つと

思っています。

しかしながら、口から摂取し、胃袋から吸収のルートを取る漢方を考える場合には、

その大前提として食事が大事なことはいうまでもありません。

まず、質の良いタンパク質を!

具体的に言うのならば、しっかりと滋養栄養のある卵を食べることからはじめて見ませんか?

お高い卵は高いです(^^;)

でも、10個で100円で変えることもある卵ですが、6個で500円以上するものは

それだけの価値を有しています。そして逆に考えれば、卵が1個100円であっても、

高い!漢方薬に比べれば非常にお安く、かつ卵はプロテインスコアがほぼ100です。

こんなに、安くて栄養豊富な卵をさしおいて、他に走るのなんぞ〜と言いたくなります。

必須アミノ酸がほとんど全て網羅されている質の高タンパク質の摂取源になるわけです。

ちなみに、タンパク質卵黄には脂溶性ビタミンであるビタミンA、ビタミンE、ビタミンD、ビタミンK水溶性ビタミンのビタミンB1、ミネラルの鉄が多く含まれ、卵白にはビタミンB2やカルシウムを多く含みます。

もう、とにかく食べましょう。

ということはさておき、

よくご質問のでる漢方薬について少しまとめておきました。

ご参考まで。

婦宝当帰膠・当帰養血精

婦人科疾患では当帰芍薬散が有名です。

当帰芍薬散は、東洋医学で言うところの血を補います。また血行をよくし利尿作用によって余分な水分を排泄させ冷え性や生理不順の改善に役立ちます。

この当帰芍薬散の成分のうち、当帰の量をぐーーーっと多くしたものが、婦宝当帰膠や当帰養血精です当帰芍薬散が1−2割の当帰を含むとされていますが、婦宝当帰膠や当帰養血精は7割以上。かなり当帰中心に補血に力を注いだ漢方ですね。

当帰というのは、子宝をもたらす血や産後の失われた血を子宮に返し子宝に恵まれ産後の不調を回復させるという意味を持つ言葉でもあるように、女性の中心である子宮をやしなってくれる漢方成分です。この当帰をぐーっと増やしたものがこの漢方ですので人気があるのもよくわかります。

いらない水は貯まっていれば冷えにも繋がりますので、その解消も有り難い点ですね。

冠元顆粒

血液サラサラで有名な漢方です。東洋医学で言うところの瘀血(固定制のふる血が貯まりやすい状態)を解消し、血流を予防し血栓を防ぎます。心筋梗塞や脳梗塞の予防として飲まれる方も多いようですね。着床障害、不育症は血液凝固系亢進タイプではおこりやすくもあります。必要な方もいらっしゃるかと思います。ただし、出血に対してリスクがある場合は慎重にしなければなりませんね。

参茸補血丸

気血の補いに身体を底から温める腎陽を補う薬です。鹿鹿の角のことです。強壮、強精、鎮痛などに効果があります。動物生薬の漢方ですね。

効果効能だけを読んでいると、ぜーんぶ飲みたくなってしまうと思います。

ただ、ご自身には何が必要で、どのようにとればいいのか。またリスク回避(私は同一の製品を長期にわたって飲み続けることにはリスクがあると思っていますので、その回避のために少し気を使っています)をしながら、上手につかっていきたいですね(^^)。