妊娠前から始める妊娠のための食生活指針:低出生体重児のリスクについて

私は妊娠希望の方、そして妊娠中の方に、『体重はちゃんと充分あるのが大切だよ』と何度も言い続けています。

☆食事の大切さ、食事バランスガイドをみよう

 

タイトルを、妊娠前から始める妊娠のための食生活指針としましたが、本来は、
『妊娠前から始める妊産婦のための食生活指針』です。
不妊状態を経験しない方々にとって、妊娠が成立したときから食生活について意識が始まるということになります。これを妊娠の可能性のある多くの人に、妊娠前から食生活を意識しましょうというのがこのタイトルになっていると思います。

食事って言うのは、妊娠の成立そのものにも、そして妊娠して赤ちゃんをお腹で育てているときにも、また出産後にもとても胎児です。いえいえ人の一生を通じてこれほど大切な項目はありませんね。

食事バランスガイド

体重は太っていても、痩せていても、妊娠に課題となりますし、出産に対しても大きなリスクになります。

今回、特に取り上げたいと思うのは、瘠せです。
妊娠が第一の希望であるのはわかります。
でも、『瘠せ』の人には、とにかく理解していただいて、体重アップを目指します。
そしてこのことが、急がば回れで一番早い不妊治療になることが多くあるのです。
もう少し具体的にお話ししますね。

☆BMIが19.5以下の不妊の方へ

BMIが19.5以下の人は、是非体重を増やすことをお勧めします。

そしてこの数字を越してくると、自然と妊娠する例は私の治療院で数限りがありません。
いろんなことをしていても妊娠出来なかったのに・・・という方がおおくいらっしゃります。
結局、瘠せが含まれる人の不妊の場合、体重が増えると言うことは体力の余力ができたということなのかなと理解しています。

つまり、とにかく体重という目に見える数値を増やす。この努力が大事ということです。

☆食べても太らない、返って痩せる!?

そして瘠せの人の場合は、『食べれば太る』という単純な構図にはなりません。
食べるとよけい痩せるなんていう文脈になることの方が多いぐらいですね。

とにかく、太った人を痩せさせるよりも、何杯も難しいのが『痩せた人を太らせる』ことであり、体力アップや、妊娠という成果に直結しやすいのがここです。

食べても太れない人には、

『しっかり食べて、食べたものを栄養として取りこむための胃袋能力up』  

これが一番大事なんです。多く食べるために、多く食べられる身体作りをするっていうことなんです。東洋医学では脾胃の器っていいます。この器ができると、食べ物も食べられるし、漢方薬なども飲めるようになり、体力作りが加速度的に進みます。

また妊娠初期は、胎盤形成期となります。この時期にしっかりと子宮血流をあげることは、赤ちゃんを充分大きく産むことにつながり、最近話題となるD0HaD説を踏まえて、非常に大きなメリットとなると思います。

☆妊娠に向けてのケア、不妊、着床障害、不育の壁を乗り越えて!

なかなか妊娠しない『不妊』、着床しても継続しない『着床障害』、心拍が確認出来ても止まってしまう『不育』。これらにはさまざまな原因が考えられますが、その中の1つに子宮血流があります。

この子宮血流をあげるための工夫が、妊娠初期の鍼灸治療となります。

治療院での施術に加えて、セルフケアもしっかりと組み合わせていただき、

妊娠初期の壁を越え、前に進んでいっていただきたいと願っています。
また、充分な体重は、赤ちゃんへの大きな贈り物になります。

厚生労働省ホームページ:

イラスト 妊娠 食事

 

「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針~妊娠前から、健康なからだづくりを~」

 

 

 

 

以下のサイトも参考になると思います、ご覧になってみてくださいね。

杉ウイメンズクリニック、低体重児 胎盤

DOHaD説 昭和大学