インフルエンザのシーズンと麻黄湯

インフルエンザのシーズンと麻黄湯

今年はインフルエンザが大流行でしたねえ。
大変だった方も多かったと思います。学校も、学級閉鎖なども頻繁だったようで、元気なお子さんが体力を持て余していたり。

さて、以前、「インフルエンザになっちゃったんだけど、保険証がないから、鍼灸でなんとかならないでしょうか?」という問い合わせをいただきました。

これは鍼灸よりも、漢方が効果的では?と思い、漢方薬局を訪ねてみることをお薦めし、
麻黄湯を購入。非常に素早く治ったと感謝されました(^^ゞ。

まあ、鍼灸でも対応することは可能だったんでしょうけど、妊婦さんや妊娠希望の方が多い治療院ですのでちょっと無理かなと。また、この場合は、漢方薬の方がコスパもよいかなと思いました。

いろいろな状況で何を選択するかは難しいですね。
あれこれ考えることもあるかと思います。

その方に取ってベストの選択をと願っています。

さて、この麻黄湯

麻黄、桂枝、杏仁、炙甘草というシンプルな組み合わせの漢方薬。

効能としては、辛温解表、発汗散寒、宣肺平喘
主治としては外関風来、肺気不宣です。

つまり、風寒の邪が外から身体に侵入。それを発汗させ身体の外に追い出したということ。そして肺の機能を調整して咳などの肺の症状を治療していったということかなと思います。
犬をみていて、水がかかったときに、ぷるぷるぷる〜と身体を振って払い去りますが
こんなイメージでしょうか。長期で服用するタイプの漢方ではありませんが、効くときには
即効ということでしょうかねえ(^^)

風邪で有名な葛根湯は、同じ麻黄、桂枝、炙甘草に葛根、芍薬、生姜、大棗などが配合されています。
漢方薬って組み合わせを工夫し、対応していくものですね。頼もしい存在です。

こういったインフルエンザのような状況から、いわゆる風邪、そしてなかなか抜けない風邪など漢方の得意とする分野です。漢方薬局で相談してみて下さいね。