奇絡ワールド①:生命力の貯蔵庫

1)奇経ワールド:生命力の貯蔵庫。

東洋医学では、身体の中の状態を独特な生命観で見ています。
五臓六腑と言う概念が基本で、肝、心、脾、肺、腎、胆、小腸、胃、大腸、膀胱 三焦、心包という12の臓腑で考えていきます(五臓のなかに心を包む心包を考えます)

そして臓腑と経絡という概念があり、内臓とその流れる経脉というイメージで捉えていきます。
東洋医学瘀ややっこしいところは、これら臓腑と流れる経脉を同じ言葉で表現していることがあるからです。肝というと肝の臓腑をさしますが、同時に流れている経脉(足の厥陰肝経)という風に流れている経脉をさしている場合もあります。

また、もう一つ、正経と奇経。これもまたまた専門家の間でも議論がわかれるところで、その細かい議論はその道の達人にお任せして(^^ゞ、私としては、普段の生活に使う生命力が流れる臓腑を正経、そして内側で貯蔵庫のように生命の余力をためておくところとしての奇経八脉を考えています。この奇経が私たちの体力貯金というイメージです。

私は、臓腑経絡、また正経の治療に関しては、西洋医学やその他の医療、手当てがよく効くと思います。しかしながら、生命力の貯蔵である奇経八脉の充実が本来は一番大事で、これが私の治療の中心となっています。

ここからは、私自身の考察、まとめとなりますが、奇経ワールドを私なりのまとめで考察していきたいと思っています。まあ、するっとお読みいただければ嬉しいです。