2:気:生きていることは暖かい、臓腑には役割があり、関係性がある

気:生きていることは暖かい、臓腑には役割があり、関係性がある

さて、前回は気の昇降出入。

気については、基本的な概念として三臓(肺脾腎)によるものであることぐらいを押さえ、前回の気の昇降出入を押さえておけばいいんじゃないかって思います。細かくあれこれやっても承が泣くねって感じで。

一番のポイントは、気血という概念がどういう場の設定になって語られている言葉かどうかということです。

全身を気と言う言葉でくくってみているとき。
全身を気血という言葉でくくってみているとき。
全身を五臓でくくり、その中で気血の概念を使っているとき。

東洋医学での言葉遣いをみていると、この場のくくりの使い方がめちゃくちゃだったりしますよね。これが混乱の元。同じ言葉でも、場の設定が違い、使い方が違ってきているときがあります。この言葉は何を語っているのかを踏まえることがだいじっすよね。

で、もう一つ。
気の話で大事なのは作用の5つ。

推動:押し進める作用
温煦:暖める作用
防御:外邪の侵入を防ぐ作用
固摂:血液が外にあふれないようにする作用と、汗や尿の排泄をコントロールする作用
 (固攝作用は推動作用と補助し合っています)
気化作用:気血津液精のあいだの化成、機能をさします(たとえば、膀胱の働きである排尿は膀胱の気か作用ですね)

気の運行形式を気機といいます。昇降出入が大事。

生きていることは温かい、そして臓腑には役割があり、関係性がある。ってことがポイントね。