22−3 津液の病機

さて、津液の病機までやってきました。

大前提(繰り返しになります、しつこいぞー)

「気血津液をそれぞれ分けて語ろうとしているのですが、んーー違和感がでかいです。それはやはり、分けて語ることのあやうさでしょうか?各々の言葉は説得力がありますが、所詮まるごと一つの身体をよく見ようとしたときのことば。とりあえず、言葉をしっかりと押さえたうえで、全部捨て去り、その上でうかびあがるものだけをとりあげていきましょう。」

気血津液と湯液では処方する漢方薬を考えるときに重要なポイントとなりますが、

鍼灸の場合はこの概念をいれるのかどうかは微妙です。

見ている場をここまで細かくする必要があるかという課題につきあたります。

まあ、その前提を踏まえて押さえるところは押さえるって事で始めましょう。

 

津液ー正常な膵液の総称、肺、脾、腎

ん?ん?ん? 膵液だけを津液にするのか?なぞと思って読み返すとこれは

水液の間違え! 変換ミスあるあるだなあ、といういことで、書き換えました。

津液ー正常な水液の総称、肺、脾、腎

不足

1)→生成不足ー脾胃の運化失調

2)→消費、発汗、久瀉、下痢

3)停留

肺ー宣散と粛降の失調ー貯痰

脾ー運化失調ー生痰

腎ー膵液の調節排泄

 

症状について。

不足ーー乾燥、声がれ、便秘、口渇、少尿

停留

肺ー

脾胃ー食欲不振、腹部膨満、振水音、胃下垂

心腎ー動悸、胸悶、息切れ、少尿

筋肉皮膚ー浮腫

 

つまり、

津液ってのは水の総称。生成の不足と停留が問題。生成の不足ならば胃腸の問題で作れないって言うことと、汗や尿などで過剰に消費してしまってないという問題。そして停留、つまり循環しないって事ですね。蓄っちゃうことで問題になるのがむくみ。浮腫です。これは肺は貯痰の臟と言う言葉通り、肺にたまるということと、皮膚のしたにたまればいわゆるむくみっぽい感じということになりますね。

水もちゃんと流れないといけないわけだ。生きているってことは、流れて、動いて、循環代謝しているってことね!