24:腑の病機
いままで、肝心脾肺腎というメインの五臓の病機、そして気血津液の病機をのべてきました。
最後に簡単に腑の病機をあげておきます。
まあ、メインの五臓の帰属するので、わざわざ分ける必要もないかとは思いますが、腑って
臟にくらべて、その通過していくものという性格上、案外目立つものですね。
つまり滞ったり、行き渡らなかったりすると症状がでるわけです。
臟の状態の表れとみておくのが吉かと思いますが、一応かいておきます。
24−1小腸病、
24−2大腸病、
24−3膀胱病、
24−4三焦病
24−1
小腸病の病機
小腸虚寒:腸鳴、下痢、食簿の腹部膨満感など
小腸実熱(心火(心の実証)よりおこる):小便黄赤、熱感(小便が熱い)
24−2
大腸病の病機
大腸津枯:大便燥結、腹痛拒按、口渇など
湿熱:下痢、腹痛、泥状便あるいは裏急後重
便秘→津液不足、気虚、陽虚(腎陽虚弱)
腎陽虚弱には命門、腎兪、脂質、上仙、L5,S1、腰陽関の灸
24−3
膀胱病の病機(すべて腎機能がかかわっている)
腎虚ー腎気不足:膀胱の帰化機能が悪くなると、排尿振り、少尿、尿閉
ー腎気不固(気の固攝作用の低下)
:膀胱の閉臓機能が悪くなると頻尿、遺尿、尿失禁、残尿感
湿熱の邪が膀胱に停留
軽症:頻尿(残尿感など)、尿急、尿痛、尿混濁
重傷:尿結石、血尿など
24−4
三焦の病機
(実際にはないもの、他の臓腑と併せて考える)
三焦:上焦ー心肺、中焦ー脾胃、下焦ー肝腎)
肺脾腎の3つの病を考えた津液の病
津液不足(肺)、
津液異常停滞→水湿、痰、飲(内臓ー肺脾、皮膚血絡、経絡(痰)