その5~「食べる順序と糖尿病管理」~『栄養データーを正しく知ろう』から

その5~「食べる順序と糖尿病管理」~『栄養データーを正しく知ろう』から

5:「食べる順序と糖尿病管理」です。

野菜を始めに食べて食物繊維をお腹にいれてから御飯を食べることは血糖の管理に非常に効果的であるということは研究から確かであるとのこと。野菜を先に食べると血糖値の上がりが穏やかだそうです。

食べて2時間以内の上がり下がりだけをみている。ただし、糖尿病の場合は長期的な管理も必要。

糖尿病の患者さん100人。
1:野菜を先に食べる
2:カロリーを管理して食べる

2年間の研究。最初の3ヶ月は両方のグループとも改善。その後は野菜を先に食べるグループの方がヘモグロビンA1cのコントロールがよいとのこと。そして野菜を先に食べるグループに加えて緑黄色野菜を食べる、20回以上噛む、糖の吸収が穏やかな食品を食べると言うこともしているので、全体の効果であるのではと。

野菜を先に食べるのは沢山の方法のうちの一つの選択肢。

他の選択肢も考えよう。
3角食べ:味の組み合わせ、広がりを楽しみ。口内調味。
メリット:1度の量が減る、御飯だけがストンと入るのを防ぐ。

ゆっくり食べることもよい。

食べる順序は、懐石料理をイメージするとよいかもしれません。
少しの食物繊維、タンパク質の素材。メインの食材。そして最後に御飯。
日本人の食事ってこんな風に工夫されているんですねえ。

食べる順序と糖尿病に関してはこんな本がありました。

さて、これで5日間のお話しは終わりです。
私は佐々木先生の大ファンで、ゆっくりとしたお声、お話しが聞くことが出来てとっても嬉しかったです。
押しつけがましくなく、優しく寄り添うようなお話し。また候いたいなあと思いました。

テーマ『栄養データーを正しく知ろう』
1:「イメージに惑わされないように」
2:「1日350㌘の野菜を食べよう」の真の意味は?
3:「全粒穀物の健康効果」
4:「果物の糖分を考える」
5:「食べる順序と糖尿病管理」

それでは!