ポリヴェーガル理論のお話から生命観を夢見る
理論的な物の幅をひろげちゃーいかん!と思いつつ、面白かったので、YouTubeのアーカイブを2度みちゃいました(^_^;) 私がみたのは、予防鍼灸という団体がなさった講座で、非公開なのですが、一般公開されている物としてはこちらなども、参考になるかもしれません。
ポリヴェーガル理論について
お話として鍼灸のどういったアプローチをするというよりも、
心と身体をもった社会的存在としての人間が、交感神経と、2つにわけた副交感神経の存在によって、いかに心が身体とつながり、
身体のありようが心をも動かすというあたりにちょいと感動しました。
3つに分ける自律神経
この理論だと、自律神経を3つにわけ、交感神経と、腹側副交感神経と背側副交感神経と考えているようですが、この名称がちょいと頭を混乱させます。
この分け方、身体の腹側、背側ではないんですよね。迷走神経が延髄から背側にでているものと、副側にでているものということで、スムーズに考えるのには、発生学的に考えた方がよさげです。つまり、
①受胎9週後からでてくる、背側副交感神経複合体
②受胎後17週よりでてくる、交感神経系
③受胎32週あたりからでて、10代まで?成長する、腹側迷走神経複合体
といった考え方です。
内蔵の動きに関わるほとんどのものは、背側副交感神経の支配であり、呼吸にかかわるものは腹側副交感神経にかかわるというお話でした。
確かに、呼吸が出るのは生まれてからですから、なんか納得。
(治療としては、お腹をアプローチし、背側副交感神経を刺激することで、上(脳の方向と言うことでいいのかな?)にあがり、結果的に腹側副交感神経を活性化させ、呼吸が深く息が長くなり落ちつくという感じの説明でした。
社会の中で生きる存在の私達。
面白い理論で、生命を考える。心と身体をもった人間である私達が、社会の中で生きるということを考える土台となりそうな感じを夢想しました。
私は基本にアドラーベースがあり、CBTてきな分けて広げるといったあたりが問診をするときの立ち位置ですが、この理論のありようで、『社会的な存在である人間の身体』により興味をもちました。
まあ、鍼灸臨床でどう考えるかは、アプローチする方法の話しというよりも安全安心を提供できる臨床の場をどの様に作るかといったことの根っこになるかなと思います。
その上で、お話の中で、
不定愁訴の捉え方
不定愁訴:こちら(治療者側)の理屈。公式にのらない(一定しない)こまった愁訴だなというのが、不定愁訴という言葉をつけた治療者側の理屈。
という説明があり、んーーと思いました。
東洋医学的な理論、例えば私は中医理論を中心にかんがえますが、たぶん、臓腑経絡学をベースに考えていくときには、症状そのものに着目するよりも、症状も1つの情報として生命をみていくので、具体的な症状から抽象度をあげて弁証論治するプロセスで全体観をもった症立てになり、それをまた場に落とし込むという具体へつながり臨床につながります。このポリヴェーガル理論によってもよらずとも、このあたりは、四診を通じた証立てによって、様々な視座をもった臨床ができるんじゃないかなーって思いました。
密かにやらねばならぬことてんこ盛りの状況だったのに、面白くてガン見しちゃったです(^^)。
様々な考えがあり、アプローチの仕方がありますね。
安心安全と思う心から始まる社会性。
納得のお話でした。
