投稿者「ビッグママ治療室」のアーカイブ

その1):1933年──ルーズベルトの演説の向こう側で、アメリカは何を選んだのか

スピーチ音読オタクのあきこです。
ちょっと読んでいた、1933年のルーズベルト就任演説、心に引っかかったので、まとめてみました。日経平均が爆上がりのいま、万が一に恐慌に備えておいても良いのかも知れない時代。
考えてみましょう。

1933年──ルーズベルトの演説の向こう側で、アメリカは何を選んだのか

1933年。フランクリン・ルーズベルトがアメリカ大統領に就任した年であり、歴史に残る就任演説を行った年です。

当時のアメリカは大恐慌の真っただ中でした。

  • 失業率25%
  • 9,000の銀行が倒産
  • 農村の疲弊
  • 国中に広がる「明日が見えない」空気

その中でルーズベルトは冒頭でこう語ります。

「恐れるべきものは、恐れそのものである。」
The only thing we have to fear is fear itself.

“恐れに飲み込まれて動けなくなることこそが危機だ”――このメッセージは、大恐慌で疲れ切ったアメリカ人の心に深く届きました。

■ ニューディール政策の開始

就任演説の直後から、ルーズベルトは「ニューディール」という社会改革を進めます。

  • 大規模な公共事業
  • 金融改革と制度づくり
  • 農業・産業の再建
  • 社会保障制度の萌芽

アメリカが“国を立て直すための行動”を本格的に始めたのが、この1933年でした。

■ ニューディールの象徴:TVAとダム建設

ニューディールの中でも象徴的な役割を果たしたのが TVA(テネシー渓谷開発公社) です。

1933年に設立されたTVAは、テネシー川とその支流に20基以上のダムを建設しました。

  • 水力発電によるインフラ整備
  • 洪水対策
  • 土壌流出の改善
  • 失業者の大規模雇用

荒れ果てた南部を“丸ごと再生する”国家プロジェクトでした。

ダム建設はただの雇用対策ではなく、「地域経済をつくり直し、人々の生活そのものを変える」ための大改革でもありました。

→ 次の記事「その2」へ続きます。

卵子の質の改善は、食事と「滋養を取り込む力」からはじまる

卵子の質の改善は、食事と「滋養を取り込む力」からはじまる

卵子の質が悪い――多くの方がぶつかる大きな壁

卵子の質の問題は、不妊治療において大きなハードルとなります。近年は、血液検査から栄養状態を細かく調べ、不足した栄養素をサプリで補う「栄養療法クリニック」に通われる方も増えています。

私の臨床でも、このようなクリニックで検査とサプリの処方を繰り返し、
「数値はいくつか改善したけれど、全体的な体調がなかなか良くならない」
「むしろサプリで胃が重くなる」
といった声を多く耳にしてきました。

不足している栄養素をピンポイントで摂取すること自体は理にかなっています。しかしながら、それがその方にとって本来の“滋養”となっていないケースが少なくありません。

栄養は「足りない成分」だけではなく、“取り込む力”が重要

血液検査では「何が不足しているか」が明確に見えます。しかし、不妊治療が難航する方ほど、足りない栄養素を補っても身体の反応が追いつかないことが多くあります。

つまり、問題は“栄養素そのもの”ではなく、
身体が滋養として取り込む能力が落ちている
という点にあります。

食品には、主成分以外にも多様な栄養が含まれている

食品成分表を見ると、ひとつの食材に多くの栄養が含まれていることがわかります。例えば、ほうれん草には有名なカロテンやビタミンCだけでなく、タンパク質、脂肪酸、食物繊維、そしてE、K、B1、B2、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、鉄、カルシウム、マグネシウムなど、微量ながら実に多彩な栄養が含まれています。

「ただの葉物」と思われがちなほうれん草ですらこの状態です。だからこそ、栄養は“食事”から摂るほうが圧倒的にコスパが良いのです。取り込み能力さえ整えば、普段の食事だけで必要な栄養は十分確保できます。

食事改善には「食事バランスガイド」が最も確実

当院では、まず食事記録をつけていただき、厚生労働省の食事バランスガイドに沿って食事内容をカウントしていただきます。これは、私の臨床経験の中で、もっとも確実に生命力を底上げする方法です。

さらに栄養を深めたい場合でも、まずはこのガイドが提唱する最低限の食事量を満たしていただくことを優先しています。ここを満たすだけで、追加の栄養介入が必要なくなるケースがほとんどです。

体表観察が示す「食の状態」あなたに必要なもの

私の鍼灸臨床では、皮膚から多くの情報を読み取ります。肌の質感は、五臓の状態だけでなく、外界との関わり――生活習慣、仕事、環境、そして食事――の影響を如実に映し出します。

「食」を改善すると、皮膚の質感が明らかに変化します。潤い、張り、温度、弾力といった反応は、滋養がしっかり身体の中に入っているサインです。これは、まさに生命力が高まった証として直感的に感じられます。

東洋医学では、人体はまるごと一つの存在として働きます。経穴が並ぶ皮膚は、その生命力を最も正直に表す場所なのです。

具体と抽象でみる臨床の世界

具体と抽象でみる臨床の世界

もうすぐ、針のメーカーであるセイリンさん主催のセミナーでお話しさせていただきます(鍼灸師向けのセミナーです)。

パイオネックスという、貼るタイプの小さな針。
私はこの針が大好きでよく使っており、そのご縁からお話しの機会をいただきました。
妊活や女性疾患に関する講演はこれまでも多くさせていただいていますが、今回のようなテーマはあまり経験がなく、少しドキドキ(^^)
でも、とても楽しみにしています。

 

具体と抽象

セミナーのスライドを作っていて、「具体と抽象」というテーマを改めて考えました。

この「具体と抽象」という考え方は、慣れてくるとそんなに難しいものではなく、ちょっとした“思考の道具”のように使える感覚になります。

参考になる本もあります。
👉 『13歳から鍛える具体と抽象』

小児はりの世界と生命観

小児はりの先生が「マニュアルを作るのは難しい〜」とおっしゃっていました。

これは、小児はりをなさるベテランの先生方の多くに、「子ども全体を眺める生命観」が自然に根づいているからだと感じます。

その生命観の発露として“技術”がある。
この順番が大事なんだと私は思っています。

つまり、抽象のレベルに生命観や論理があり、具体のレベルにノウハウや技術がある。
この両者が響き合うことで、臨床は豊かに、自由に広がっていくのだと思います。

「どこに貼る?」の背後にあるもの

パイオネックスは置き鍼なので、技術的には貼れば効きます。
一番よく出てくる質問が「どこに貼るの?」というもの。

もちろん大切な問いですが、本当に面白いのは、その「どこに」を導き出す“背景の考え方”です。

臨床の上手い先生方は、当たり前のように自分の中にある生命観(抽象)をもとに、目の前の身体に技術(具体)を落とし込んでいきます。

初心者の臨床家は、この生命観がないまま具体の質問だけをしてしまうことが多い。
だから、なかなか広がりが掴みきれないのだと思います。

同じ「どこに貼る?」という質問でも、その答えの“深み”が、受け取る人によってまったく違ってくるのだと感じます。

抽象と具体の往復が生む広がり

臨床を日々実践していく中で、この「抽象と具体の往復」を意識してみると、見える世界がぐっと豊かになります。

論理で考え、感覚で表現する。
頭と手のあいだを自由に行き来できるようになると、施術の一つひとつが、まるで“生命観の翻訳”のように感じられます。

まとめ

論理がなければ、目の前の人間を理解できない。
でも、技術の表現力がなければ、いくら論理を振りかざしても臨床は成り立たない。

抽象と具体。
どちらも欠けてはいけない、鍼灸の面白さの原点かもしれません。

うふふ、やっぱり臨床って楽しいですね😊

サブスク購入 要注意!

うっかりサブスク契約してしまった話

ふと、面白そうと思い、試してみようと思った、整髪剤系の1800円ぐらいの瓶詰め。

私は基本的に、サブスクでシャンプーや化粧品は買わないと決めているので、かなり注意して注文のサイトでやりとりをして、お金をクレカ払いにしました。

すると、突然「定期便の契約完了」と。

えーーーーー、サブスク(定期便)なんて契約してないよ!
解約しようとしても、その画面がみつからない。

【見つからないと焦るあきこを見守るギルバルス】

 

 

 

 

 

その後、何度も、何度も、LINEがきて、もっとお得なプランを進めてきます。

いやー勘弁して欲しい。
とにかく解約手続きをと調べていると、消費者センターなどへの相談もある会社のようでした。

そうしているうちに、長文メールが。

うーーーん、配信停止にしようかと悩んでしまったので、Chat先生に相談しました。
すると……


読ませてもらいましたが、これは典型的なマーケティング色の強い長文メールですね。
ポイントを整理しますね。

このメールの特徴

  • 個人名を何度も呼びかける
    → 「米山明子様」を繰り返して、特別に思われているような錯覚を与える。

ううううむ、さすがChat先生。するどい。
で、対策もあれこれ提示してくれました。

とりあえず、Chat先生にサポートされながら、解約をしていきたいですねえ。
それにしても、こんなに「サブスク購入はしない」と決めていたのに、引っかかる。

私もしっかりと高齢者の仲間入りだなと実感しました。
気をつけなくっちゃ!

 

鍼は効く、でもなんで??

鍼がなんで効くのかわからない

「パイオ(小さなシールに極細の鍼がついたもの)」を貼ると、すぐに痛みが楽になって驚かれることがあります。患者さんに喜ばれる瞬間は、私にとってもとても嬉しい時間です。
でも、「なんで効くの?」と考え始めると、これが実に深い…。

筋肉と関節の関係から考える

筋肉は腱になって関節をまたぎ、収縮・伸展することで動きを作ります。
ある動作が痛いときに、その筋肉や腱、関節に直接アプローチして効くのであれば、話はシンプルで説明もしやすいでしょう。

けれど、東洋医学の世界では、それだけでは説明しきれないことが多々あります。

ツボと東洋医学的な理屈

たとえば、昔から「痔には孔最(こうさい)」といわれます。孔最は前腕にあるツボで、本当に痔や「肛門がなんとなくイヤ」という不快感に効くことが多いんです。

東洋医学的な説明では「肺と大腸は表裏関係だから」という理屈がよく出てきます。けれど、「じゃあ肺経のツボならどれでも効くの?」と考えると、答えのない迷路に入り込んでしまいます。

肺経は手から頭・お腹へと広がり、膀胱経は足先から頭まで走ります。その中の「ある一点」と「ある一点」をつないで因果関係を説明するのは、言葉で割り切れない難しさがあるのです。

臨床での不思議な体験

最近では「口を開けると痛い、あくびや食事でつらい」という方に、首の横(側頚部)にパイオを貼ってみました。すると、驚くほど楽になったのです。

 

ただ、「どうして効いたのか?」と考えると、やっぱり不思議です。
口を開ける筋肉と首の横にある胸鎖乳突筋は、直接の関係はないはず。けれど、実際に大きく口を開けると、この筋肉も緊張する。そう考えると関与しているのかもしれません。でも、ここまで即効性があるとは…やはり驚きです。

未解決のままの「なんで効くの?」

私は学生時代から東洋医学的な理屈がスッと頭に入らず、「なんで効くの?」が未解決のまま残っていました。
何十年と臨床を重ねた今でも、はっきりとした答えは見つからず、いまだに「うーん」と唸ることもあります。

それでも、確かなのは「効く」という事実。
患者さんが痛みから解放されて笑顔になられるたびに、「やっぱり鍼ってすごいな」としみじみ思います。

これからも歩みを続けて

研究を重ね、研鑽を重ね、思考を重ね。
これからも患者さんと共に考えながら歩んでいきたいと思います。