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13-2 腎の3つの役割から ② 水を主る

13−2:腎は水を主る

水の代謝に関わる三つの臓腑
肺:通調水道
脾:水液の運化
腎:水を主る

水液の代謝には腎の気化作用がいつも働いています。

水液は胃に受納され、脾によって運化され、肺から通調水道の作用によって三焦をとおり全身にいきわたります。そののち、精濁がわけられ不要なモノ(濁なるモノ)は汗や尿に変化して体外に排出されます。この一連の水の代謝にすべて腎の気化作用がかかわっています。

腎は水を主るのところで、腎の気か作用が正常であれば開合も順調であると。この言葉って、開闔枢理論の枢が中心となっていくつまり、少陽、少陰がこの考えの中心(つまり枢中心)ってことになるのかな。少陽少陰でいくこと多いなと

13-1 腎の3つの役割から ①蔵精、発育、生殖

腎というと西洋医学では腎臓をさし、身体のいらないものを濾過し尿として排出させるという重要な役割が
あります。東洋医学でも同じように水に関連して考えますが、もう少し幅広く人の一生を下支えする生命のストックのような役割も担うと考えています。また、気が納まる、呼吸をして下向きに気が向かうこと、また睡眠時に気のベクトルが中心に向かい気が納まり眠れるというような納まりの中心としても考えられています。

さて、東洋医学的な腎、一緒に考えていきましょう。

腎にはおおきく3つの役割があります。

1)蔵精、発育と生殖を主る 2)水を主る 3)納気を主る
という3点。これは私たちの生老病死する一生を腎が下支えしていくということにつながります。
下支えする存在であるので、成長を支え、そして次の世代へとつなぐ生殖をも主ります

耳と二陰に開竅
耳は骨を主る

1)蔵精、発育、生殖

腎精、腎気の盛衰が発育、生殖を支えます。
天癸を発する:男性であれば精子を作り始め女性であれば卵子を作り始め月経がおこります。
腎の蔵精機能が成長を支え、発育生殖能力を支える

腎気は、腎陰が腎陽によって化生されることによって生じます。つまり腎気というのは腎そのもののありようと理解した方がイメージしやすいですね。

生命力が失われていくとき陰に傾き、陽に傾きながら器が小さくなっていきます。暖める力(温煦作用)が弱くなることで冷えが生じ、モノ不足によって熱の過剰(陰虚熱)が生じることとなります。