納気」タグアーカイブ

13-3 腎の3つの役割から ③納気を主る

13−3 気の納まり所、精神の納まり所。腎、臍下丹田。

先日、仕事で忙しくしていると呼吸が浅くなってという相談をいただきました。

ここでポイントは、仕事というストレスフルで疲れるという状況。
上向きベクトルの気が強くなる上に、身体の余力を蓄える腎の力も弱まります。

人間は生きています
生きているということは、全身をゆったり気血が流れめぐり、隅々までやしなっているということです。
そのなかで上向きのベクトルだけが強くなり、全体の循環が悪くなること。そして下向きベクトルである
腎が弱まると、より循環が悪くなり、上向きベクトルに引っ張られ、呼吸という外気から取り入れ、身体の奥深くまで納めるということが出来なくなるのです。

これが、今日のポイント、「腎は納気を主る」というところにつながります。

腎は気の納まり所です。肺が主導となる呼吸も、腎に納まることによって(摂納)下におり全身の空気の出入りがスムーズとなります。中心に納まる力は睡眠のときにも発揮されるというわけです。

肩の力をぬいて、上向きベクトルをゆるめてみましょう。
そして下腹に手を当て意識をもっていきます。

息を吸うというのは上向きベクトルの意識となります。ですのでそこには意識をおかず
息を吐くことに意識をあて、下向きベクトルの力をアップさせます。

13-2 腎の3つの役割から ② 水を主る

13−2:腎は水を主る

水の代謝に関わる三つの臓腑
肺:通調水道
脾:水液の運化
腎:水を主る

水液の代謝には腎の気化作用がいつも働いています。

水液は胃に受納され、脾によって運化され、肺から通調水道の作用によって三焦をとおり全身にいきわたります。そののち、精濁がわけられ不要なモノ(濁なるモノ)は汗や尿に変化して体外に排出されます。この一連の水の代謝にすべて腎の気化作用がかかわっています。

腎は水を主るのところで、腎の気か作用が正常であれば開合も順調であると。この言葉って、開闔枢理論の枢が中心となっていくつまり、少陽、少陰がこの考えの中心(つまり枢中心)ってことになるのかな。少陽少陰でいくこと多いなと