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なぜ、私の治療院に来てくださるのか? ビッグママ治療室に行く理由

なんのために、私の鍼灸院にいらしてくださるのか? 鍼灸師の先生から、このような質問をいただきました。

 なぜ米山先生のところには、患者さんが継続的にいらっしゃるのですか?

いやいやいや(^^ゞ   だーーいぶ以前に、副鼻腔炎の治療ならびに経過を書いたところ、「最初の主訴(副鼻腔炎)が治ったのになんで患者さんは、ビッグママ治療室に通い続けるのですか?」という質問なのでした。主訴が治ったら治療も終わりじゃないかというのがその方の意見でした。 私の方こそ逆に疑問(^^ゞ「副鼻腔炎」だけが問題だったら、普通は耳鼻科に行くと思うんですよね。私もそれがよいと思うのです。病院に行けば症状である主訴を解決するのは一番よいと思うのです。 そうではなくて、私のところにわざわざ来てくださるということは、副鼻腔炎もあるけれど、どうも身体全体の問題があり、その中で副鼻腔炎の症状がでているだけだと患者さんも感じているからではないかなと思っています。そしてそのお手伝いが出来ると私も思っています。 私のところでは「副鼻腔炎という症状を出している目の前の患者さん」をまるごと一つの存在として拝見しています。それが東洋医学的な診方をする、当院の特徴です。 つまり、症状として副鼻腔炎がある。そしてそれを踏まえて、 1:現在 今の全身状態はどうなっているのか? 2:過去 今に至る過去からの状態はどうなのか? 3:現状分析 東洋医学的なお体の見立て、主訴の位置づけ 4:どうしたらいいのか? 東洋医学、西洋医学、養生も含んで、目の前のあなたに必要なことはなに? 5:未来 どのような改善がきたいでき、これからの人生をできる限り快適に歩むことの出来る身体であるために、あらまほしき未来についてのお話。 こんな感じで考えていきます。 この流れは、西洋医学で言えば人間ドックを受けて、診断をしてもらい、今後の参考にするという感じでしょうかねえ。それの東洋医学版。治療院として提供できるサービスは鍼灸ですが、患者さんがご自身の選択としては西洋医学も含んで幅広いものが可能です。そういったことを一緒に考えていける場でありたいと願っています。 当院では、主訴も含んだものとして、今のお体の情報をお伺いする問診や、体表観察などの切診をあわせた四診からその方を診立て、治療方針をたて患者さんと一緒に今後の人生を気持ちよく過ごしていくためには、どういったことをしたり、現時点での何を変えて行くことが必要なのかを一緒に考えて前に進んでいきます。 私自身が望むこととして、「身体を診てもらい」、その上で「いまどうなっているのか」を教えてもらい、「どのように気をつけるとよりあらま欲しき状態になるのか」を知りたい、そのために治療院に行きたいという希望があります。つまり「診てもらいたい」が主。そして自分の身体を理解したい。診ることがなくて、何かするだけだったら、肩こりでわざわざ治療院にいかず、湿布でも貼っておけばいいんじゃないかなあって思うのです。状況をみたうえで、鍼灸ではこの手入れを優先するのが一番、肩こりには湿布あたりがいいんじゃないでしょうか?なんていう話しをすることもよくあります。優先順位をつけるっていうのは大事なことなんです  

その肩こりの中心課題は?

私は、肩こりそのものを癒やすことよりも、その肩こりはいまの全身状態の中、どのような位置づけなのか?という理解をすることが一番大事だと思うわけです。たとえば、全身の疲労がきついなか、パソコンなどでがんばってしまい生じた肩こりは、肩こりそのものの対処よりも、全身の疲労を取ることが必要で、その全身の疲労は、胃腸の虚が課題なのか?生命の土台の力が不足なのか、身体を温め養う力が不足なのか、単なる気の滞り偏りなのかを判別するべきかなと思うのです。 単なる気の滞りならば、肩こりそのものを中心に考えていけばOKです。胃腸の虚でパワー不足ならば、胃腸を温め養う治療と、日々のご自宅でお灸をしていただき、胃腸の力を養うようにしていきます。生命の土台の力不足ならば腎気をしっかりさせる治療、身体の冷えが必要ならば温養の治療などなどといった感じです。それは一回の治療で解決出来ない場合も多いのですが、肩こりをおこしてくる背景が改善されれば、そもそも肩こりがおこりにくく、おこっても自然と解決しやすい状態になるわけです。 こんなカラダ作りを私は患者さんと一緒にしていきたいと思っています(^.^) それから、私は自分の行きたい治療院を作っています。 私の治療院の一番のファンは私なんだよね〜〜。こんなところがあったらいいなっていう思いで運営しています。私自身が週に1度は定期的に治療を副院長から受けていますし、ほぼ毎日背中のお灸はやってもらっています。納得できる治療院なのです。うん。