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形成外科の先生、すごおい!

8月の上旬の出来事。

注意しなくちゃと思いつつ、冷凍の肉を切っていてざっくり。
痛いという感覚もなく、パッと見ると左の中指から血が・・・
指の先端をガツッと切ってしまいました。

肉は皮一枚でくっつき爪も無事。
でも出血がなかなか止まらず、救急外来を問い合わせると、小田原市内の外科担当の病院は、
『脳の出血以外ダメ』とのこと。
結局、受け入れていただける、ちょっと遠い市外の外科へ。

昭和レトロな病院で、
おじいちゃん先生が「あー縫わなくて良いね」とヨードチンキで消毒してなにやらして包帯。
明日も来てと言われ、次の日も。
この日もヨードチンキ+何やら止血のガーゼして包帯で、明日も来てと。

ううむ、行くのはやぶさかではないのだけど、遠い。
ということで思い切って近所の形成外科に。
ここのおじちゃん先生は、私の中でかわった先生ランキング上位だけど好きな先生。

先生は「薬は?薬は?何も飲んでないの????」といいながら、
張り付いてしまったガーゼを湿らせながらコジコジと。
とれない、とれないとつぶやき。
何度も何度もチマチマととれない、とれないとつぶやき。

私は心の中で、「もういっそのことバツッと引っ張ってもよくね?」と思いながら、指を出しぐっと痛みに耐えてました。

ごじごじごじごじ。
決してびりっとはやらず、ごじごじごじごじと湿らせて取っていきます。

傷があらわれて、
「あーなんで外科行ったの」
「いや日曜日で救急の指示が・・」というと、
「僕いたのに」とつぶやき風。

いやいや先生日曜日にいらしても救急はつながらないんじゃないっすかねえと思いながら、先生のつぶやきは続く「これだから小田原の救急は・・」つぶやきつぶやき。わかりました次回スパッと指を切ったら先生のお家のドア叩きます(ウソです(^^ゞ)。

先生は、指先に茶色の厚いゴム板みたいなのをくっつけ、成型し、薄いテープで何重にも。外科に比べて驚くほど丁寧で、傷をただの怪我をみるというよりも、大事な大事なところという感じで扱っていらっしゃります。

「先生、丁寧なんですねえ」と、つぶやいてしまうと、
「僕はいかに傷をキレイに治すかが大事なの・・」と。

そうかあ、傷が治ればOKも十分理解出来ます。
でも、以下に傷をキレイに治すかという観点だと話しが違うんだなあと納得。

お盆休み中、テープをもらい、頑張って保護しました。先生の強引に決して引っ張らないってのを見習って、テープも丁寧に、丁寧にはがして、丁寧に付け替えをしました。

みなさん、刃物は注意です~。

そして、傷の治りという点で、形成外科の先生(とくに小田原のかわったおじいちゃん先生)は、すごいなあと感心したヨネ婆ちゃんでした。

実はこの先生がなさった巻き爪治療の患者さんの爪を診たことがあります。
すごく綺麗で、ご本人もこの手術以降痛みが一切ないと。
きっと、こんな風に、丁寧に、丁寧に爪をみてくださっていたんだなあと
想像。
ちょっとだけ風変わりな先生ですが、傷への愛が伝わってきます。
この巻き爪の患者さんと、『この先生、患者さんと話しするって言うより傷と話ししてたよね』というと『そうそう!』と。

丁寧に、丁寧にの姿勢は私の学びにもなりました。