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21 腎が困ったとき。腎陰と腎陽の弱り

21 腎 生命力の源として 腎陰と腎陽の虚損

腎は生命力の源です。
3つの役割がありましたね

1)蔵精、発育と生殖を主る 2)水を主る 3)納気を主る
という3点。

これは私たちの生老病死する一生を腎が下支えしていくということにつながります。
下支えする存在であるので、成長を支え、そして次の世代へとつなぐ生殖をも主ります

さて、その病機は、腎陰、腎陽のそれぞれの虚損。そして派生する問題です。

1)腎陰虚損
原因として、①房事不節(つまり、やりすぎってことですね、はい)、②邪熱が長時間尹文への侵入。③五志化火、やはり心の問題はでかい!

病態としては陰の不足と虚火内熱

陰の不足=真陰不足→補腎益精
足腰だるい、遺精、閉経、耳鳴り、視力の低下、めまい、踝疼痛

虚火内熱→滋腎養陰
虚火上炎ー潮熱、五心煩熱、咽乾盗汗、歯齦疼痛

2)腎陽不足
原因として、先天不足、房事不節、寒涼な薬剤の長期使用、心脾両虚の波及
病態としては腎気不固と陽虚内寒のふたつ。

①腎気不固
腎気の不足から、腎の不納気。性機能↓、膀胱機能↓、大腸の失禁、早産、滑産

②陽虚内寒
身体の冷え、寒がり、陽痿、早泄、水陽な白帯、不妊(男女)
小便不利、遺尿、頻尿、下利清穀、五更泄瀉(腎特有)

→温腎補陽、温養行水(八味地黄丸、五車腎気丸)