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0014:臍の舟形の抜けがあらわす全身の気虚

東洋医学の言葉ってのは、同じ言葉で違うことを表していることがよくあります。

例えば、気。もうほんとうに、元気がありますねえ〜から、血とからませて気血の流れといってみたり、
気虚という全身のパワー不足を示してみたり。

これは、何に対していっているかという言葉の前提が大事になるんです。

ということはさておき(だって、まあ理屈だからね(^^ゞ)

お腹をすうっと拝見すると、お臍を中心に舟形にがつっと抜けていることがあります。

臍を中心とする舟形の抜け。これはかなり全身の虚がきついなと判断します。
この症例の方はぱっとみるとこれがきつかったです。
そしてどんな状態だろうと細かく見、治療方針をたてることで、この人なりの充分な
カラダ作りになり妊娠そして出産にいたりました。

ご本人としてはこの五臓の状態、全身の気虚の状態であっても、『それでも地球は回っている』とばかり、ちゃんと日々を責任をもっていきていらっしゃります。私はあまり小細工はせず、シンプルに腎気を中心に気血を補うことで、腎を中心とした気虚を救うという目標に到達することができました。

配穴はこちら。臍、背部腧穴、そして足では足三里というスタンダードなところでの勝負ですが、
非常によい手応えがありました。

今考えるとすると、足の臨泣はつかわなかうてもOKではないかと思います。こういった気虚がきつい方のばあいは末端穴まで使うとちょっときつすぎるかもといったあたりですねえ。