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季節の変わり目に辛い症状や病気のこと:ご相談から

季節の変わり目や、気圧の変動があるときに、身体が辛いとおっしゃる方は多いですね。
東洋医学の世界で言う、痺症(ひしょう)。つまり身体の内側に熱(内熱、虚熱)があり、
自分自身に対して反応をしちゃう状態です。身体の中にある重さ(湿気など)が燃料となり
より悪化するので、季節の変動には弱い方が多いです。

『リウマチが発症しちゃったんです』

というお電話をいただきました。
戸惑いがよくわかります、お辛いですね。

このところ、リウマチや自己免疫疾患、喘息などが季節の変わり目でもあるのか、症状が辛くなっている方が多いのではないかと思います。

リウマチは基本的に標準治療が良く整っていると思います。
まず、しっかりと医師の話を聞き、ただただ薬が恐い、治療が恐いと言うことではなく、
最低限ご自身に必要な医療をしっかりと受けつつ、ご自身のお身体の調子を上げるような手入れ、養生をしておく必要があると思います。

膠原病(慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎、シェーグレン症候群、ベーチェット病などなど)や喘息などの東洋医学では”虚損病”や”痺症”(ひしょう)といわれるものは、ご自身の体調不良(精神的なストレス、長引く風邪、産後の不調、疲労などなど)を踏み台にして身体の中のバランスが崩れ発症することが多いです。

身体の中にある水と火は、どちらも大切な生命力です。この水と火のバランス。つまりしっかりとご自身の中にある”火”を正常に納めつつ身体を養うようにしていくというバランスが崩れ、本来生命力であるはずの『身体の内側の火』がご自身を攻撃してしまう状態です。

西洋医学的な治療は、この本来ご自身の生命力であるはずの”火”を基本的に押さえ込んでいくことになります。免疫抑制剤やステロイドなどがそれに当たると思います。これらの薬により、関節の変形始め重篤な症状はかなり緩和されていると思われます。ですのでやみくもに畏れて選ばないのは問題かとおもいます。

そのうえで、ご自身の生命力をしっかりとあげておき、最低限の薬の服用で済むようにしていくのが、一番よいのではないかと思っています。疲労困憊の身体ではどうしても症状のコントロールが難しく、投薬量が増えていってしまうと言うことにつながりかねません。

ちゃんと寝ること、疲労を取ること。お食事をしっかり食べること。体調を整えておくこと。
当たり前だけど大事ですね。切り抜けていきましょう。