あるとき、患者さんが、「ようせいがでました」と仰いました。
私、ぱっとはわからず、「ようせい?妖精??」と天然ボケモードに
突入。
次の瞬間はっとわれにかえり、
ええっ? ええっ~陽性ですかあ(^_^)と。
ほんとうに、私にはいままで木陰にかくれていた妖精が
するっと思いがけずやってきてくれたような気がしました。
妖精にあうために、森にやってきて、目的を忘れて、森での
遊びに心をゆるし、気持ちよくなってきたころ、
ふと、となりに妖精はちょこんとやってきてくれていた。
妖精との出会いって、そんな感じなのでしょうか。
追い求めていたときには会えないのに、ふと振り返ったところに。
ようせいは、忘れたころにやってくる(*^^*)
不思議です。
妊娠判定の陽性。
うれしいし、ありがたいし、どきどきだし、不安がいっぱい
妊判プラスから、胎嚢がみえて、心拍がみえて、10Wを越えたあたりまでは
なにがあってもおかしくない時期です。
大事に、大事にして、卵ちゃんがしっかりと子宮に根付いて胎盤を力強く
作ってくれるように、お祈りしましょう。
このケースで私が『陽性』という言葉にぱっと反応できなかったもう一つの理由がこの方の治療歴にあります。
30代前半であったので、人工授精での妊娠を願って、二つのクリニックでそれぞれ10回以上おこなっていました。やはり人工授精での妊娠はムズカシイのかなということで、この全周期初めての体外受精に挑戦するものの、卵が2つしか出てきませんでした。ドクターは体外受精は見送って今周期も人工授精にしようという提案があったので、そのまま人工授精をしてもらいましたとのこと。
もう20数回目の人工授精、患者さんも私も、『次はどうする?』モードで作戦会議をしてました。するとまさかの妖精の登場だったのです。
妖精にあうまで、長かったねえ。
がんばったねえ。
おめでとう、よかったね。