0008 悪循環に陥ったとき。そこから抜け出す温腎補養

アトピーは子供の頃から長くお付き合いというケースも多いですね。
この症例の方は、コントロールのために多くの薬を必要としてきましたが、
ご自身の様々な努力で切り抜けています
ご本人は何事もなかったかのように淡々とお話しなさいますが、
伺っていると、ただただ脱帽。

今回は、専門クリニックにて高度生殖医療を受けているけど、ホルモン剤などの影響で
体調が悪くなってしまい、妊娠どころではないという状況ということでした。

この悪循環をしっかりと抜けだし、無事に妊娠ー出産までこぎつけたのは本当に
ご本人の頭の下がるような努力のたまものです。

ご本人からのメールの一部です。胸が熱くなりました。

『思い切って体外受精に足を踏み入れたものの、良い結果が出せるのか?、そしていざ陽
性反応が出てからもうまく継続出来るのか?健康な赤ちゃんに育ってくれるのか?と常
に不安ばかりで、妊娠後も『私の妊娠は体外受精だから…』と劣等感のようなものを感
じながら過ごしていました。でも週に二回先生の所に通ったことは、体のお手入れをし
ていただく以上に精神的にとてもプラスになり、常に親身に時に厳しくご指導いただい
たおかげで、とても安定した妊娠期間とスムーズなお産が出来たのだと思います。 ま
た、大勢の、いろいろな週数の妊婦さんと毎日向き合っていらっしゃるにもかかわらず
、私の胎動をとても新鮮に喜んでくださったことはとっても嬉しく思い出に残っていま

。本当にお世話になり、どうもありがとうございました。』

さて、臨床としては、もう当たり前のように温腎補養。そして脾胃からいきます。
こざかしく考えるのではなく、シンプルに、丁寧に。
しっかりと
脾胃をまもり、暖め、養う鉄板治療です。

出産直前の治療も書き入れておきました。ぐっと下向きのベクトルを補い、スムーズな時間となるように配慮しました。まあ、これが効いたのも、ご本人のそれまでの養生のたまものです。お膳立てができて、そこに上手く乗って行ったという感じかな。