10−4 思い悩むは脾のカテゴリー

10−4 脾は統血を主る

統血と言う言葉は、血が経脉内を循行し、脉外にあふれ出るのを防ぐという作用です。つまりしっかりと守って出血を防ぐというイメージかな。

脾の運化機能(胃腸の消化吸収機能)が旺盛であれば気血が充実し気の固摂作用も健全です。そして減退していれば気血が虚損し、固摂作用が衰え、脾不統血つまり「脾が血をコントロールすることができない」状態になりもれでやすくなってしまいます。

こまりますねえ。

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10−5 脾の五行属性

1. 思は脾の志 
2. 涕は脾の液
3. 脾は肌肉、四肢をどちらも主る
4. 口に開竅し その華は唇にある。

1:思は脾の志。
 あまり思い悩むと脾が痛めつけられます。昇清がうまくいかないと濁なるものが上がってしまい幻雲などがおこります。

2:涕は脾の液
 唾液中の清い水様のもの

3:脾は肌肉、四肢をどちらも主る
 脾の運化障害は四肢の萎縮につながります

4:口に開竅し、その華は唇にある。
唇は全身の気血の状態と関係があります。
また口味は脾胃の運化作用、脾の昇清、胃の降濁作用と関係があります。