いますぐ妊娠の希望はありませんが・・・・・

いますぐ妊娠の希望はありませんが・・・・

こんなメールでのご相談をいただきました

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35歳の既婚女性です。

いますぐにの妊娠の希望はありません。

生理は毎月来ています。

妊娠できるかどうか不安だったので、婦人科で検査してもらったところ

卵巣からの女性ホルモン、黄体ホルモンの数値は問題がないが、

FSHが高めといわれました。

基礎体温もつけていて一応二層性にわかれていますが

不安定です。

将来の妊娠は大丈夫でしょうか?

とても不安です。

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将来妊娠できるかどうかは、結局実際に妊娠してみなければ誰にも答えは出せないと思います。

この方の場合は、

卵巣からの女性ホルモン、黄体ホルモンの数値は問題がなかったけど、

FSHが少し高めと。

FSHが少し高めということは、卵巣からのホルモンは現在のところ

正常であるけれども、卵巣自体は少し反応が悪くなりかけているという

ことだと考えられます。

つまり、卵巣の機能低下が起き始めているわけです。

妊娠は、挑戦してみないと、妊娠できるかどうかはわかりません。

子宮の病気があったり、ホルモン的な数値が悪かったりしても

あっさり妊娠できる場合もありますし、

婦人科で「なんら不妊の原因となる要素はありません」と

いわれても、何年もの不妊状態に陥ることもあります。

つまり、妊娠というのは、しやすさ、しにくさの傾向はわかっても

実際に「妊娠できるか?出産できるか?」は、妊娠して出産してみてはじめて

「妊娠出産できる力があった」とわかるものなのです。

非常に困難そうに見えた方が、あっさりと妊娠出産することもたたあります。

それが現実。年齢が高くても同様です。

つまり、ホルモンの数値が悪い場合は、ホルモン剤が必要な場合もあるでしょうし、

人工授精や体外受精ー胚移植などが必要になるかもしれません。

それは、実際に妊娠を試してみないと、誰にもわからないものなのです。

事前にはどんな検査をしても、「必ず妊娠できる身体です」とは

どのドクターでもいえないものだと思います。

不妊のご相談をうけると、検査してもなんら問題がないという方々が、

たくさんいらっしゃいます。事前の検査は、大枠を把えるだけで、実際に

妊娠できるかどうかを占うものではないということは押さえておいていただき

たいと思います。

35歳というと、もし、お子さんを望むならば、先送りにはしては

いけない、先送りには出来ない年齢だと私には思えます。

治療が必要な場合であれば、数年はあっというまにたってしまうことがあります。

妊孕性があきらかに落ちるといわれる37.5歳まであと二年半ですし、

妊娠を挑戦なさる場合、35歳の壁、37歳の壁などという状況もよく見受けられます。

30台の前半と30台の後半はかなり状況が違うと私は思います。

生理がきているから安心とは一義的にはいえます。

でも、生理がきていることイコール妊娠できることでは全くないのです。

御自身の中に、お子さんのことは全く考えていらっしゃらないのなら、

それはそれでよいのですが、もし少しでもお気持ちの中に、妊娠ー出産を考えていらっしゃるのならば、

妊娠に挑戦してみるしか答えはでないと思います。

どんな太鼓判でも実際に妊娠できるかどうかは、挑戦してみないとわからないものですからね。

女性にとって、妊娠の可能性は時間の制約があるのが現実です。

私は、30代後半のかたで、結婚後、数年間子供はいいと思っていたので

避妊をしていました。なんでもっと早く子作りに挑戦しなかったのだろうかという

後悔の声を何度も聞いています。

35歳は妊娠を考える中では大きな壁になります。ご夫婦でよく考えてみてくださいね。