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不妊:相談 基礎体温表の手がかり 排卵検査薬の難しさ⑦

今回は⑦:不妊:相談 基礎体温表の手がかり 排卵検査薬の難しさ

さてさて、お話しは続きます。
メールでの不妊カウンセリング、海外事情もまじってなかなか面白いです。

ビッグママから、排卵検査薬は多嚢胞性卵巣症候群の人は使いにくい。

こんにちは、
いま、別メールで、娠時の基礎体温を送っておきました。タイミングが15日と17日、19日目にぐっと下がって、そのあとぽんっと上がっていますね。

排卵検査薬をという話をしましたが、多膿疱の方の場合は、もともとのLHの高さもあり、使いにくいケースが多いのを忘れておりました。だから、排卵検査薬は難しいかも知れません。ただ、もし使えたら非常に便利なので、試してみる価値はあるかとは思いますが。  

先ほど、カナダからいらしている方と、医療費の話をしていました。カナダの方がだいぶ安いみたいですねえ。まあ、そのカナダよりも日本の方がもっと安いと。大変ですねえ。

35歳からの不妊治療。だいたい第一子と同じ方法で上手く行くのではないのかあーというのが私の感想です。しかしながら、年齢要因との兼ね合いもありますので、そのあたりの見極めをしながら、頑張ってくださいね。
それでは!

妊娠したときの基礎体温表

 

Nさんからのお返事~アメリカの不妊治療は頼りない???

体温表まで送っていただき、ありがとうございました。
それにしてもガタガタですね。よくこれで妊娠できたなあ、と。

排卵検査薬はPCOSの人は難しいのですね。私の状況がようやく理解できました。
それにしても、私のドクターのコメントは全く頼りないですね。
LHが高くてうまく使えないこととかしらないのでしょうか?
もうそのドクターの所には行っていないのでいいのですが。

アメリカは不妊治療先進国だと思っていたので、色々とびっくりなことがたくさんです。
私の受けているタイミング指導など、日本のどの産婦人科でもやってくれたのに、
こちらでは内診の超音波を持っていない産婦人科があるくらいです。
月に二度、技師が機械を持って来るからその日に来なさいとか。

そして、結果が3日後とか。これではタイミング指導できませんよね(笑)。
愚痴っぽくなってしまって申し訳ありません!
でも、アメリカでしかできない子育てもたくさんあると思うので、

せっかくの機会、楽しんで過ごしたいと思います。
またいいご報告ができるよう努力します。
ありがとうございました!N

ビッグママからのお返事~海外婦人科情報、待ってます!

Nさん こんにちは
>体温表まで送っていただき、ありがとうございました。それにしてもガタガタですね
>よくこれで妊娠できたなあ、と。

 いやいや、それほどガタガタではないと思います。ちゃんと二相性で高温期がしっかりとわかります。電子体温計が主流になってからはこれぐらい当たり前の感じですよ。
まあ、5分の実測をやれば、もう少し落ち着くでしょうけど、そこまでやっても仕方がないですね。二相性であり、遅いながらも排卵があるから周期的に生理がきているわけですからね。

>こちらでは内診の超音波を持っていない産婦人科があるくらいです。
これではタイミング指導できませんよね(笑)。

よーく考えると、2,3日に1回セックスをすれば、タイミング法なんて必要ありよせんよね。
日本人はセックスレスといわれますから、海外よりも、『タイミングをしっかりと決める』必要があるのでしょう。

 でも、実際に自然妊娠していく人をみていると、タイミングがあったというよりは、セックスをいっぱいする人の方が妊娠します。セックス自体が、排卵の状態をよくする要素もあると思います。局所の運動ですから(^_^;)局所の血流も確実によくなりそうですしねえ。

>愚痴っぽくなってしまって申し訳ありません!でも、アメリカでしかできない子育て

はい、楽しんでくださいねえ(^^)
海外婦人科情報面白いです。
また、教えてくださいね。
それでは!!

さて、このシリーズの目次を出しておきますね
不妊:排卵障害でもステップアップしない 自然妊娠 出産
①:不妊:排卵障害でもステップアップしない。自然妊娠プロローグ
②:ステップアップは了解しない夫との不妊治療
③:不妊:薬をやめて不妊カウンセリング鍼灸治療での自然妊娠
④:第二子への挑戦 メールでの不妊大作戦!
⑤:海外での不妊治療事情 PCOS  クロミッド
⑥:不妊:相談 海外での不妊治療、どの様に進めたらよいでしょうか?
⑦:不妊:相談 基礎体温表の手がかり 排卵検査薬の難しさ
⑧:不妊:相談 妊娠しました! 800ドルの超音波エコー
⑨:日米カナダの妊婦健診事情 出生前診断
⑩:海外妊婦健診事情 出産報告

不妊:カウンセリング 不妊治療の進め方教えて下さい⑥

相談:いきなりの人工授精の提案に戸惑っています、先生はどう思いますか?。

不妊カウンセリング

病院の先生は第2回目から人工授精を勧めてきました。私は全く予期していなかったので、とりあえず断ったのですが、先生は早めのステップアップを勧めています。私の気持ちでは、5~6回はタイミング法で、新年明けたくらいから人工授精にトライしてみてもいいかな、と思っています。来年3月には36歳になりますし、もう若くないので。先生ならどんな計画をお勧めしますか?

そして、問題は主人です。
主人は昔から人工授精にはかなりの抵抗を示していて、全く乗り気ではありません。

人工授精は精子に問題のある場合には有効だけれど、自分は全く問題ない(検査済み)から、やっても意味がない。というのが彼の主張です。これって正しい主張でしょうか?こう言われるとどう説得していいのか困ってしまっています。

最後に、先生のお庭がなつかしいです。毎回治療の後、お庭を見せていただいたのを思い出します。私の日本の家の庭のバラや紫陽花は今年も咲いているみたいです。(お隣さんが教えてくれました。)植物を見ているといやされますよね。こちらでもテラスガーデンを楽しんでいます。

とっても長いメールになってしまって申し訳ありません。もしよろしければ、先生のお考えをぜひお聞かせください。どうぞよろしくお願いいたします。

院長の不妊カウンセリング:ご主人の言い分は正しいです。

アメリカでの子育て楽しそうですねえ(*^_^*)
お子さんは、日本語と英語のバイリンガルになりそうですね。
さて、確かにメールでのご相談はなかなか難しいです。
案外多くのメールがくるのです。拝見したことのない方からも(^^ゞ。
基本的には、文字は誤解が生じやすいので遠慮させていただいておりますが、
以前に1度お身体を拝見し、一人目の出産までご一緒させていただいたNさんですので
メールでのカウンセリングも可能かと思います。
ご参考までということで、お返事させていただきますね。

院長からの9つの追加質問

先に少し質問させてくださいね。
1:前回の来院時は体重が164㎝の48キロですが、かわりないですか?
2:病院のドクターが人工授精を勧める理由はなんなのでしょうか?
3:抗精子抗体などの検査はおこなっているのでしょうか?
4:現在、生理はどれぐらいの周期できていますか?
5:自力での生理は全く来ない状態ですか?
6:病院のドクターが排卵しているかどうかの検査は、何によっておこなっているのでしょうか?7:(Pの値の計測でしょうか?)卵胞の育ちはみていないのですか?
8:手術などは勧められていないのでしょうか?(卵巣のドリリング)
9:ご主人は人工授精に反対とのことですが、人工授精を含めてそれ以上のすべての
西洋医学的な治療に反対という感じなのでしょうか?
それでは、お返事お待ちしております(^^)

 

Nさんからのお返事~現在の状態

とっても早いお返事ありがとうございました。
現在の体重は50キロです。抗精子抗体の検査も何もしていません。ただ、アメリカでは4回タイミングを試して妊娠に至らない場合はステップアップするとのこと。まだ4回もためしていないのですけどね。

人工授精を勧める理由をきちんとドクターに聞いてみます!去年の9月に断乳してから、11月に一度自力で生理が来ました。その後、1月まで様子をみましたが、体温も上がらず病院へ。そのままクロミッドを処方され、3周期続けて飲みました。しかし、今周期は排卵時期に少し大きな歯科治療があり、タイミングをとれるかどうか曖昧なため、休憩をかねてクロミッドを飲んでいません。

今日は5日目ですが、13日目に卵胞のサイズを計測に行く予定です。今の病院に変わってからは、排卵の前に超音波でサイズを測り、数日後また超音波で排卵の確認をしています。それに加えて、さらに1週間後、P値の計測をしたのですが、それはいらなかったような気がします・・・。

手術に関してはまだ勧められていません。主人は、人工授精以上全て抵抗感を示しています。第一子の妊活中からそうでした。

「そこまでやらなくてもいいんじゃないの~」が口癖です。

でも、これはどう夫婦で答えを出していくかが大事ですよね。ただ、自分の勉強不足でうまく主張できず、いつも説得できずじまいです。そして、アメリカでの治療費もネックになっています。

人工授精15万円、体外受精になると120万円くらいのようです。かなり度胸が必要な額ですよね。お灸も自己流でお腹にやってみます~!どうぞよろしくお願いいたします。

ビッグママからのお返事~具体的な提案1,2、3

 

こんにちは、
人工授精が15万円ですか、驚きです。ご主人の問題がなければ、人工授精はあまり意味がないかもしれないような気は私もしますねえ。まあ、抗精子抗体が出来ていればやってもいいのかもとは思いますが。ただし、抗精子抗体は変動しますから、あまり気にしなくてもという意見もあります。

排卵障害に着目しよう!

排卵障害が主訴なのですから、排卵を誘発してもらうというのが治療の主眼ですよね。おっしゃるとおり、こちらにいらして妊娠してたときには、クロミッドは飲んでいなかったのですよね。クロミッドが高い排卵誘発効果の割に妊娠率が低いと言われるのは、内膜を薄くしてしまう問題もあるのかなという感じですね。

そして強い排卵誘発剤が使えないのは、人工授精も含めて自然妊娠狙いなのですから(つまり体外受精ではなくとういことで)、多胎の問題があるからですよね。15万円も払って、がっつり誘発できないから、ちょろちょろっとの誘発での人工授精は意味ないなあって思いますねえ。

私が、多膿疱性卵巣の方をみていて、結局、体外受精になることが多いなあと思うのは、この、なかなか排卵しない、強い誘発は出来ない、のせめぎ合いで、結局、がっつりと誘発して(ガッツリ誘発すれば、それなりに沢山出来るのが多膿疱性卵巣の人の特徴ですよね)、受精卵を作り、それを一つずつ戻すということが成功につながるからではないかなあというところです。

体重、検査、タイミング

さて、現実問題!
>現在の体重は50キロです。
少し増えたという感じで、体重そのものはいいですねえ。
(ここでよく体重を減らしての不妊がいるのですよ)

>抗精子抗体の検査も何もしていません。ただ、アメリカでは4回タイミングを試して妊
娠に至らない場合はステップアップするとのこと。まだ4回もためしていないのですけ。
どね。人工授精を勧める理由をきちんとドクターに聞いてみます!

 これは日本でもスタンダードなところですね。ひとつのことを半年やってダメならばステップアップと。人工授精もだいたい4回~6回ぐらいが目処ではないかと思います。ただ、第一子を自力妊娠をしている人なので、もう少し粘りたいという希望は仰っていいのではないかと思います。『二人目不妊は同じ方法で妊娠する!』っていうのが私の経験からの予言です(^_^;)。 卵胞サイズの計測は、まあ、意味があるやら、ないのやらってところですよね。

つまり、タイミングを取る目安をみているということ。それから、薬が効いているかということをみているのかな。それだったら、クロミッドを飲んで、あとは、排卵検査薬と基礎体温表でがんばってしまうのも アリなのかもしれません。タイミングが頻回に取れればそれで問題ないのかも。(多嚢胞性卵巣症候群の場合は排卵検査薬が使えないケースもあります)

 ちゃんと排卵後の様子まで確認するのは丁寧なやり方だとは思いますが、それは基礎体温を測ればOKですよね。 基礎体温があがって10日ぐらいして生理がくるという感じになっていれば、問題なしと。

 外国人は基礎体温表が作れないというのを聞いたことがあります。こういう表がつくれるのは日本人の国民性だと(^^ゞ。日本の病院で、高温期の排卵後の検査をルーティーンでやっているところがすくないのもそういった理由があるのかもしれないのかなあなどと思いました。

>そして、アメリカでの治療費もネックになっています。人工授精15万円、体外受精になると120万円くらいのようです。かなり度胸が必要な額ですよね。

 男性側に問題がないのに、15万円もする人工授精をする意味があるのかなあ。それも多胎を防ぐように、誘発控えめだろうからねえ・・・・・。この値段で人工授精4回もやったら、日本だったら、体外受精が2回出来ちゃいますね。

 人工授精で結果が出る人って、確かに少ないかも知れませんね。セックスが成立していないとか、男性側の問題で自然妊娠が難しいケース(調整してやっと運動率などが改善すると言う人)ぐらいかな。それに日本の人工授精は1-3万円だからわりと挑戦しやすいのではないかなって思います。1回15万円の人工授精だったら帰国して体外のほうがよいんじゃないかなあ。

私の治療院には、外国在住の人で一時帰国などを利用し、体外受精に挑戦という方がときおりいらっしゃいます。(男性側は凍結精子を使います)。1回の体外受精が120万円だったら、飛行機代を払っても日本の方が安いということがいえますものねえ。

1)何らかの方法で排卵誘発してもらう。

2)その後のフォローは最低限にして、排卵チェッカーと、基礎体温表を活用。排卵チェッカー(排卵検査薬)は、ネットで入手(^^ゞ。(ただし、排卵検査薬は排卵障害などでLHが高いと使えません)

3)人工授精はコストパーフォーマンス的にあわないので、これをやるぐらいならば、一時帰国利用の体外を考えた方がよっぽど結果につながりやすいと思われます。精子は凍結すればOKですね。

 こんなところでしょうかねえ。体外受精も、年齢があがると、非常に成績が悪くなります。第1弾で妊娠率ががくっと下がるのが35歳、次が37.5歳です。いま微妙な年齢ですね。

 そうそう、卵巣のドリリングは日本でもそれほど多くはみかけません。腹腔鏡の手術ですからね。ただ、ご主人がどうしても、ステップアップをいやがるのならば、一時帰国して(海外でも可能なのかな?)やるのはいいのかもしれません。少し前に挑戦した方がいらっしゃいます。ただし、その方は、手術後半年タイミングをとってみましたが、妊娠出来ず、体外受精にステップアップし、第一子を無事にご出産なさいました。

外国なので、何を選択したらいいのかというのも、難しいところですが、ご参考まで。

Nさんからのお返事~自己注射 卵胞の計測 見もされない基礎体温表

こんにちは。お忙しいところ、また早いお返事ありがとうございました。
やはり主人の主張も一理あったのですね。

精子を人工的に注入すること以外は自然妊娠とおなじですものね。排卵の方法は、クロミッドが効かないようなら、注射にすると先生は仰っていました。

自分で打つ注射だということで、私がびびっています。(名前を聞いたのに忘れてしまいました!)この注射での排卵はメリットはあるのでしょうか?クロミッドより内膜が薄くなりにくいとか?そのあたりもドクターにきちんと聞いてみます。

卵胞の計測に関してですが、2月~4月の2サイクルでは、クロミッドを飲んだのに、14日目前後に排卵が起こらず、いつが排卵なのか結局わからなくなってしまいました。排卵検査薬も試したのですが、14日目前後くらいから陽性反応が出ているような気もしていたのですが、その陽性反応がすごく長く続いて、よくわからなかったのです。陽性反応と言っても、コントロールラインと同じくらいの色で、陽性だったのかどうだったのか。ただ、明らかに10日目くらいよりは濃くなっているのですけどね。病院の先生に陽性反応が出たと言っても、「排卵してないからそれはないと思うよ」と言われてしまいました。

確かに体温も上がらず、全くいつタイミングをとったらいいのかわからなかったため、新しい病院では卵胞の成長をみてもらっています。日本では排卵検査薬を使っていなかったので、自分の検査結果の見方を研究中です。

高温期

基礎体温表はドクターは見ようともしません。鍼の先生は見るのですが、「不安定だね。」というだけです。私は記録するのが好きなので、つけています。今の状態がよくわかりますもんね。

もし、先生のところに前回私が妊娠した時の体温表が残っていましたら、生理何日目にタイミングをとっていたか、教えていただけますか?全て日本に置いてきてしまって、自分でもどんな感じだったのかわからなくなってしまいました。覚えているのは、いつが排卵なのかわからないくらいゆっくり高温期に登っていくグラフだったような・・・。

結論:もう少しタイミングで粘ります!

では、もう少しタイミング法で粘ってみたいという希望をはっきり伝えたほうがいいですね。この選択が正しいのかわからず、迷ってしまっていました。もっとドクターともじっくり話し合いたいのですが、なかなか細かいニュアンスを英語で伝えるのが難しく、突っ込んだ話をしないまま終わってしまっています。でも、それではダメですよね!本当に、先生からアドバイスをいただけて嬉しいです。自分の選択に自信が持てるようになりました。また今後の状況など報告させていただきます。

ありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします。N

次は⑦です。
⑦:不妊:相談 基礎体温表の手がかり 排卵検査薬の難しさ

さて、このシリーズの目次を出しておきますね
不妊:排卵障害でもステップアップしない 自然妊娠 出産
①:不妊:排卵障害でもステップアップしない。自然妊娠プロローグ
②:ステップアップは了解しない夫との不妊治療
③:不妊:薬をやめて不妊カウンセリング鍼灸治療での自然妊娠
④:第二子への挑戦 メールでの不妊大作戦!
⑤:海外での不妊治療事情 PCOS  クロミッド
⑥:不妊:相談 海外での不妊治療、どの様に進めたらよいでしょうか?
⑦:不妊:相談 基礎体温表の手がかり 排卵検査薬の難しさ
⑧:不妊:相談 妊娠しました! 800ドルの超音波エコー
⑨:日米カナダの妊婦健診事情 出生前診断
⑩:海外妊婦健診事情 出産報告

スタートしましょう。

 

いますぐ妊娠の希望はありませんが・・・・・

いますぐ妊娠の希望はありませんが・・・・

こんなメールでのご相談をいただきました

ーーー

35歳の既婚女性です。

いますぐにの妊娠の希望はありません。

生理は毎月来ています。

妊娠できるかどうか不安だったので、婦人科で検査してもらったところ

卵巣からの女性ホルモン、黄体ホルモンの数値は問題がないが、

FSHが高めといわれました。

基礎体温もつけていて一応二層性にわかれていますが

不安定です。

将来の妊娠は大丈夫でしょうか?

とても不安です。

ーーー

将来妊娠できるかどうかは、結局実際に妊娠してみなければ誰にも答えは出せないと思います。

この方の場合は、

卵巣からの女性ホルモン、黄体ホルモンの数値は問題がなかったけど、

FSHが少し高めと。

FSHが少し高めということは、卵巣からのホルモンは現在のところ

正常であるけれども、卵巣自体は少し反応が悪くなりかけているという

ことだと考えられます。

つまり、卵巣の機能低下が起き始めているわけです。

妊娠は、挑戦してみないと、妊娠できるかどうかはわかりません。

子宮の病気があったり、ホルモン的な数値が悪かったりしても

あっさり妊娠できる場合もありますし、

婦人科で「なんら不妊の原因となる要素はありません」と

いわれても、何年もの不妊状態に陥ることもあります。

つまり、妊娠というのは、しやすさ、しにくさの傾向はわかっても

実際に「妊娠できるか?出産できるか?」は、妊娠して出産してみてはじめて

「妊娠出産できる力があった」とわかるものなのです。

非常に困難そうに見えた方が、あっさりと妊娠出産することもたたあります。

それが現実。年齢が高くても同様です。

つまり、ホルモンの数値が悪い場合は、ホルモン剤が必要な場合もあるでしょうし、

人工授精や体外受精ー胚移植などが必要になるかもしれません。

それは、実際に妊娠を試してみないと、誰にもわからないものなのです。

事前にはどんな検査をしても、「必ず妊娠できる身体です」とは

どのドクターでもいえないものだと思います。

不妊のご相談をうけると、検査してもなんら問題がないという方々が、

たくさんいらっしゃいます。事前の検査は、大枠を把えるだけで、実際に

妊娠できるかどうかを占うものではないということは押さえておいていただき

たいと思います。

35歳というと、もし、お子さんを望むならば、先送りにはしては

いけない、先送りには出来ない年齢だと私には思えます。

治療が必要な場合であれば、数年はあっというまにたってしまうことがあります。

妊孕性があきらかに落ちるといわれる37.5歳まであと二年半ですし、

妊娠を挑戦なさる場合、35歳の壁、37歳の壁などという状況もよく見受けられます。

30台の前半と30台の後半はかなり状況が違うと私は思います。

生理がきているから安心とは一義的にはいえます。

でも、生理がきていることイコール妊娠できることでは全くないのです。

御自身の中に、お子さんのことは全く考えていらっしゃらないのなら、

それはそれでよいのですが、もし少しでもお気持ちの中に、妊娠ー出産を考えていらっしゃるのならば、

妊娠に挑戦してみるしか答えはでないと思います。

どんな太鼓判でも実際に妊娠できるかどうかは、挑戦してみないとわからないものですからね。

女性にとって、妊娠の可能性は時間の制約があるのが現実です。

私は、30代後半のかたで、結婚後、数年間子供はいいと思っていたので

避妊をしていました。なんでもっと早く子作りに挑戦しなかったのだろうかという

後悔の声を何度も聞いています。

35歳は妊娠を考える中では大きな壁になります。ご夫婦でよく考えてみてくださいね。