腰痛を手当てしましょう!

東洋医学には様々な考え方があります。
腰が痛いときに、いたい場所をそのまま治療点と鍼灸をおこない
痛みを軽減するときもありますし、
腰の部位の丁度反対側のお腹のツボを使うこともあります。

急に腰が痛くなるぎっくり腰。
これは腰そのものが弱っているということに加えて、
その弱りを守ろうとして急に気が集まり、集まったことそのもので痛みが
生じているとも考えることができます。

この場合
1)弱った腰そのものを手当てする。
2)守ろうとして過剰に集まってしまった気を少し散らし、過剰な集まりをなくし痛みを軽減する。

この2点が考えられます。
ときに、担がれるように治療院に入った人が、スタスタと歩いて帰った。
こんなエピソードが語られることがあります。
これは主に2のアプローチが功を奏していると考えられます。
つまり過剰に集まりすぎて生じている気(気滞といいます)を散らしている
だけなので、弱った腰にまとっていた包帯をはがしてしまったような状態です。

痛みが引いている間を用心深く過ごし養生していけば、弱った腰も力が出て、
だんだん回復していきますが、この時期に無理をしてしまうと、もっと痛みが強く出たり、
慢性的な痛みに移行してしまったりします。

ぎっくり腰は、腰が弱っているよと言うサインでもあります。
痛みが軽くなったとしても少し用心して過ごすことが大切ですね。

さて、ここに二角明というツボがあります。

このツボはぎっくり腰でよく使います。
こういった症状があるところと遠く離れたツボも、この気滞をよくとってくれ、
痛みを軽減してくれます。
もしぎっくり腰になってしまったら、ここをマッサージなどして刺激するのも
よいかもしれませんね。
私ならば、置き鍼をしておきます。

つらい腰痛、はやくよくなりますように!