土星丘が奴隷の理由

土星丘という部位が手のひらの中指の付け根にあります。

ここは運命線のたどり着く場所。
運命線が手首からすうっとここまで伸びていれば、すごい運命の
手相!ということになるわけです。

ただ、そのたどり着くべく土星丘に奴隷というキーワードがあるのならば、
そこにあるのは、運命の奴隷なのかという大きな疑問。

土星丘のキーワードとして忍耐、障害、努力などなかなかヘビーな言葉もあります。
つまり一生懸命忍耐し、障害となる壁に立ち向かい続け努力する姿が浮かびます。
私としてはなんとも理解しがたい丘です。この丘の発達は逆に言えば
人間としては苦難の連続???

先日、運命線が深く濃く、そしてこの深い谷をなりたたせる
豊かな土星丘の方の手をみました。
非常に印象深い手です。

そして語られた言葉は、ご自身の親から受けた「おまえはこうあるべきだ」という
呪縛に対して、必死で立ち向かい、努力し続け、疑問をもちづづけ、
生き続け、生き抜き、あらたな境地を見定められた言葉でした。
「やっと親からの呪縛がとれ自由になれた」と。

私の疑問は、なぜ自分でこの呪縛を設定し、呪縛と戦い続けるのかという
素朴なものです。成人し、親から自立した存在であるこの方にとって、長らくこの呪縛を
もち、他の社会的な言葉も呪縛とする人生は重い重い鉄の鎖をつけているようです。

始めからこの呪縛を設定しなければここまで重い鎖をつけ、人生を歩む必要などありません。
しかしながら、土星丘に愛された彼女は、この試練を受け人生の課題としているわけです。

この土星丘からの課題に立ち向い、答えにたどりついた彼女は他者に対する慈愛に満ちています。
その姿は美しい、美しい姿です。

誰もが得られるような簡単な他者への優しさではなく、自己疑問を繰り返しながらも
必死でその答えを探し続けた彼女に許された微笑みです。
この慈愛が照らす光は多くの悩める人の灯台となり灯り照らす存在となるのでしょう。

土星丘の与えてくれる課題は人生を深く導きます。
その呪縛に対して疑問をいだくこともできます。
その選択はあなたがしているという自覚も必要でしょう。

私たちは人生の奴隷である必要はありません。
人生は自分が選んでいる。
あたかも呪縛で絡み取られた奴隷のような状況であっても、
そこにあるのは、継続する努力、忍耐が必要な探求への道です。
それは与えられ、あなたが選んだ試練であり、導かれている人生であり、
あなたならば成し遂げられる課題なのです。

導かれる運を大切にしながら、
本当に与えられた使命を共感し
人生を歩んでいただけたらと願います。