ご相談:FSHが30を越えてかなり高めです、どうしたらいいでしょうか?

FSHやAMH 気になりますね。
40代になると、かなり高くなってしまう方もも多くあります。
まあ、当院にいらっしゃる方でAMHが良好なんてかたはそういません(^^ゞ。
だから、AMHが悪かったというだけでそう深刻にならないでくださいね。
 

このAMHは、『治療を急ぎましょう』という示唆にはなりますが、
じゃあ、治療が難しいのかとか、すぐに閉経しちゃうのかということとは
ダイレクトにはつながっていかない感じがしますね。
急ごう、でもあわてずにというところでしょうか
それではFSHはどうでしょうか?
このFSHは、脳下垂体前葉から分泌される性腺刺激ホルモンです。
女性では卵胞の発育、エストロゲンの分泌を促進しているホルモンです。
生理3日目でFSHが高いということは、脳から卵巣に対して卵胞を作ろうよ〜とは
言っているのだけど、卵巣の反応が今ひとつなので、どんどん脳からの使令が強く
なってしまっているということであり、卵巣の機能低下を表している場合があります。

☆生理三日目のFSHが30を越える場合

生理三日目のFSHが高いということは、体外受精の場合は複数個の採卵は難しいということにつながります。つまり、脳からはすでに刺激がでているけど、卵巣の反応が悪いということがいえるからです。
採卵周期に入ろうかどうか迷ってしまいますね。
ただし、この1年以内に採卵出来ていた方や、それなりに月経が周期的に来ている場合は、しっかりと手入れすることで順調に採卵→妊娠につながったことはよくあります。
生理3日目でFSHが58でも、この周期の卵で採卵→凍結→妊娠→出産という方もいらっしゃりました。難しいケースですが、挑戦してみる価値はあります。

☆実際の採卵周期にできること

生理三日目のFSHが30越えという方、
ちょっと気合いを入れていくと、なんとか、
複数胚の採卵に成功するということはよくあります。
年齢が高めだとどうしても空砲があったり、採卵が出来ても上手く行かないこともありますね。
せっかく採卵周期に入れることが出来たのならば、一個でも多くの採卵が出来ることが大事だと思います。

☆一番のコツは治療頻度

基本的に、その方に合わせてということが最優先です。
つまり、採卵周期のみならず、その前周期2周期分ぐらいは治療に反映されます。
女性の場合、ある程度の継続が治療を成功させるコツです。
そういった前提を踏まえながらのお話。
生理三日目をスタートして、Fが高い、Eはそれなりにでているというのならば、
そこからがっつりと治療頻度をあげます。
短期勝負で、排卵確定をするところまでとにかく頻回です。
期間的には一週間か10日しかありませんから、
このときをしっかりです。
いらっしゃれる限り、出来れば一日おきぐらいには治療をいれます。
また、並行して行なっていくセルフケアも弱点を集中ケア。
そしてあまり活動的にせず、少し安静生活がよいです。
基本的には年齢高めの方は、日頃から治療頻度は高めにしておく必要がありますが、とにかく生理三日目のこの数字であるけど採卵周期に入るということであれば、そこから頻度をぐっとあげ、一日おきぐらいには鍼灸治療をいれていくことがポイントでで、結果につながりやすいです。
 
FSHが30を越えてくると、採卵そのものがダメだったり、
とれても1個ということが多く、そのうえせっかくとれた1個が空砲だったりすることが多くあります。この治療頻度をあげる方法は、それなりの手応えがありますよ。
・治療頻度をあげること、
・その人の弱点を集中up
・いわゆる健康に向かうことと方向性が違っても短期勝負
がんばっていきましょう!
扉を開けることができますように。