1)必要なのは、万人向けの正しい情報ではない! あなたの不妊治療を前に進めるために。0219

不妊治療は、一歩進んでみるといろいろな壁があり、その壁を乗り越える努力とコツがあります。

そのコツを踏まえて、食事、睡眠、鍼灸によるケアなど必要充分な身体作りを、より効果的となる期間にぎゅっと絞ってやっていくことがとても大切です。

☆長らく不妊治療のお供をさせていただいて、わかってきたこと

長らく不妊治療のお供をさせていただいて、

『あ、ここが踏ん張り所だ。ここを充分に』とか、

『あ、ここがこの人のウイークポイント、ここは避けられない』とか、

『この病院の方針とはあわない、ここは転院だ』と思うことがあります。

ネットの一般論、
病院での説明、

これらは、”正しい”情報”ではあります。病院での説明は医学的な根拠に基づき、その病院で採用されているベストな情報でしょう。またネットの一般論も疑問を感じざる終えないものもありますが、一般的な正しい情報もあるかとも思います。確立を考えればベターな選択肢はなんであるのかが見通せることも多いかと思います。

それでも結果につながらない、あなたにとっては有益とはいえない情報なのです。

☆正しいことをし、間違ってはいないはずなのに、結果につながらないってどういうこと

いわゆる正しい情報にもとづき、病院を選び、鍼灸、漢方、食事などを工夫するなど、
方向的に正しいことをやっていても、刺激量や、ここが正念どころというところを外してしまうと、”間違ってはいないけど結果につながらない”という方々を多く拝見してきました。

確かに不妊治療には淘汰という、いかんともしがたい側面があります。
努力すればしただけ、まっすぐに結果につながるというものでもないのです。
ただ、せっかく淘汰双六はよい目がでているのに、結果につなぐことができない
ケースも多々見てきました。それが今回のお話の主要ポイントです。

『あーー!ここがポイントなのになぜやらない』って思うことを、ため息がでるほどみてきました。

ただ、それをやるか、やらないか、選ぶのはご本人です。

できるだけ、ご本人に言葉が届くようにと思うのですが、

ご本人にはそれが納得出来ないこともあるのだろうと思います。また、お仕事の都合などどうしようもないこともあるのでしょう。でも、それだけ努力するんだったらもうイチオシなのに、『あーなぜここを外す!』と思うことが、あるのも事実です。

☆判定日の数字がでたときのこと

ある方が、妊娠判定の時によい数字がでました。ドクターも大丈夫でしょうとおっしゃり『普通にしていてよいですよ』と仰いました。

しかしながら、黄体ホルモンの数字がOKだけど微妙という感じ。そしてお身体を拝見して、『あ、ここがこの人の正念場』と思うときは、”次の検診までは気を抜かないで”と思い言葉を伝えることがあります。そしてご本人も『わかりました』とおっしゃるものの、手をもう一歩入れる努力をなさらず、次の検診で数字が下がり厳しいですね、そしてその次ではやはり胎嚢は見えず・・・という事が何度も何度もありました。

何度も何度もあるんです。こういった方はたいてい、”次の検診で数字が下がり厳しい”状態になってあせって、”出来ることはあるんでしょうか?”と仰るのですが、不妊治療においては、そうなる前に一歩先んじて手を打っておくことがなんとも大事なのです・・・・。

私は、『ここですよ、貴方に必要なのはここでの踏ん張りですよ』と申し上げ、


『はい』とおっしゃり、

なにもしないわけではないけど、刺激量の足りない手入れになっている。

もったいない、もったいないと何度も思ったことがあります。
ああ、ここなのに。ポイントはここなのにと。

伝えきれない私の言葉のせいかとも思うのですが、
また、色々な事情もあるかとは思いますし。
妊娠って確かに、何もせずにあっという間に妊娠し、
なにもしなくても、するするっと出産までたどり着く方もいらっしゃります。

そんななか、不妊治療にいらっしゃる、困難事例の方々を沢山見てきた
私だからこそ出来るアドバイスを皆さんにしているつもりです。
言葉が届きますようにという祈りを込めて。

☆不妊治療、前に進めるためのポイント5つ

  • 1)おおきな事、技術的なことの基本は病院選びです。
  • 2)1を支える小さな事であり大切なことはあなたの身体のケアです。
  • 3)ケアのやり方、刺激量の入れ方、生活の仕方の必要なポイントを考える
  • 4)中心になった課題の入れ込み方法
  • 5)どれぐらいの刺激量でやっていくかという検討

妊娠に大切なポイント、
その妊娠を継続させるためのコツがあります。

今回の症例は、
1)本当に素直に、言葉に耳を傾けてくださり、
2)ポイントを外さず努力され
3)病院での不妊治療が培養でなかなかすっきりと前に進まないときに、
さくっと転院され

4)困難事例でありながらも、赤ちゃんを抱くことがかないました。

   するべき努力を、するべき時に、充分に。

これが本当に大切です。

☆症例のご紹介、続く

さて、症例のご紹介です。

ちょっとここまでで熱くなりすぎたので(^_^;)、

ページを変えますね。