物忘れやボケないための鍼灸治療ってあるのかな?

物忘れやボケへの鍼灸治療はあるのか?

物忘れや、ボケは人生の大きな課題ですね。

対策を鍼灸で考えるということは古来あれこれなされています。

頭の天辺にある百会のツボなどへの刺激は、有名ですね。

まあ、頭に直接お灸をするということは、刺激がぐいっと入りそうで

人気のあるお灸の一つです。

大学病院在籍中の思いで:醒脳開竅法での鍼灸

むかし、東海大学大磯病院の東洋医学科に在籍中、中国から紹介された鍼法が多くなされているようでした。

醒脳開竅方などもそのひとつ。私がいた当時はこの鍼を積極的におこなっていました。
脳疾患に対して、鍼治療による刺激で、回復させようという取り組みです。効果があるという論文もあるようですね。

使用経穴について

アプローチする人中、内関、三陰交、極泉、尺沢、委 中 、風池 完骨 翳風 、丘墟→照海 (GB 40) (KI 6) への透刺などです。

人中などは、鼻の下ですし、全体に鍼そのものの、刺激が強く、これは科なり特別な状況での刺鍼法であると認識しました。

ただ、使用経穴は、人中はさておき、尺沢(LU5)や、内関(PC6)など、一般治療でも常用経穴です。

三焦鍼法について

また、中国の天津中医薬大学の韓景献教授チームがとりくむ、「三焦気化失調ー老化相関論」にもとづく、三焦針法。

こちらは実際のやり方はみたことはありませんが、考え方として、「三焦の気を動かし、三焦の血を整え、後天の本を助け、先天の元を培う」というベースは納得できるものがあります。

鍼のやり方指示をみると、やはり打ってからの刺激が強いのですが(^0^;)、膻中(CV17)、中脘、機械、外関(TE5)、足三里(ST36)、血海(SP10)とでている経穴がスタンダードで、私もよく使います。ただ、私だとお灸が多くなるなあと言う感じです。

 

東洋医学で使うスタンダードな経穴

いろいろな鍼灸治療法や、考え方をみていくと、それぞれ特徴があるのは理解できますが、

結局使っているのは、あたりまえで、スタンダードな経穴(ツボ)だったりします。

なんか、妙に納得しちゃうんですよね>自分としては。

そんなに特別なことなんてないんだ。人間の身体、スタンダードな経穴を、無理のない刺激で使っていくというあたりまえのことが、結局、一番必要で、一番聞くんだなって思います。

そのあたりまえをコツコツ積み重ねることが一番大事なのかなと。