医師に聞きたい5つの質問 ヘルスリテラシー③

医師に聞きたい5つの質問 ヘルスリテラシー③

さて、「ヘルスリテラシーを高めるために」のシリーズラストは
『医師に聞きたい5つの質問』です。

NHKのラジオに朝の放送で、健康ライフというコーナー

期間限定ですが、1週間分纏めて聞けるので便利です。

さて群星沖縄臨床研修センター長 徳田安春先生のお話し続きます。

先生がおっしゃいます。

『ある検査や治療を進められたときに、医師に聞くべき5つの質問があります』と

伺っていて、これはなかなか難しい質問だなと思いました。

1つめ:

『この検査や治療は本当に必要ですか?』

うーーーん、この質問、裏を返せば『この検査、いらないんじゃないですか?』って
言っているわけですよね。進めている医師を目の前にこれがいえるのって根性が
必要ですね。根性出しましょう!

2つめ:
『この検査や治療のリスクは?』

これはインフォームドコンセントにつながるから、聞きやすいかも。治療でも、
検査でも、薬でも聞きましょうと。

3つめ:
『この検査や治療には合併症や偶発症はありますか?』

この観点、2つめのリスクとは分けて語っていらっしゃりました。偶然におこってしまうことでも、
抱えられないようなものならば、避けたいですよね。そしてそれを避けるためにどんな
メリットを手放しているのかも知りたいですね。

4つめ:
『この検査や治療にもっと簡便なものはありますか?』

具体的なお話しとしては、お腹が痛いといったときにCTではなくエコーで対応出来る
場合があると。あーーそうかと思いました。緊急度が低ければ、まず簡便で侵襲度が
少ないものから選べるならば選ぼうということですね。でも、目の前のお医者さんが
勧めて下さっている検査や治療があるのにこの質問。なかなか手強い根性度の
高い質問です(^^ゞ

5つめ:
『この検査や治療を受けなかったらどうなりますか?』

インフルエンザの話で、受けた場合には1日治療期間が短くなるという話を再度例にだされて
いました。このケースのように結果的にどちらも治癒するのならば問題がないですが、
病気の見落としにつながる場合は判断が難しそう。

先生は、5つの質問を聞いた上でご自身の考えを医師に話して医師の意見も聞くのがよいと
仰っています。具体的には、

『先生ご自身だったらこの治療を受けますか?』

『先生のご家族だったらこの検査を受けさせますか?』

この言い方はいいですね。
先生に医師としての責任を求めるのではなく、
リスクも引き受ける覚悟で、家族として自分のこととしたら
どんな選択をなさいますかという参考意見を求めているということですね。

それにしても、面白い先生でした。
放送ですから淡々と語っていますが
もっとお話しを聞いてみたいと思いました。