「カロリーゼロにだまされるな」本当は恐い人工甘味料の裏側 ②

2:「カロリーゼロにだまされるな」本当は恐い人工甘味料の裏側

「カロリーゼロにだまされるな」本当は恐い人工甘味料の裏側
大西睦子

今回は、本の紹介に戻っていきましょう。

第一章「ゼロ」の正体
そもそもゼロではない
「ゼロ」なのになぜ太る?

ここで、ゼロではないというのは栄養表示基準に基づくものです。
表示基準があって、飲みのも100mlあたり5㎉であればゼロ、ノンと示すことができるんですよね。
そしてゼロでナゼ太る?というのは、含まれている人工甘味料に空腹感が増してより食べ過ぎをおこしたり、
甘み中毒になるという副作用があるという説明です

ううむ、恐い。
次の章で詳細が示されています。

第二章
「ゼロ」なぜ太るか?

他にも恐い症状が
1:ホルモンに作用し、体内に脂肪を蓄える
2:味覚を狂わせる
3:コカイン以上の依存性がある。「甘み依存症」
4:人工甘味料は抑うつ症状や血管系疾患も呼ぶ

さて、1番のホルモン

ここで呼ばれるのは、肥満ホルモンと言われるインスリンやインスリン分泌を促すインクレチンなどのことです。
食事をすると、血糖値があがります。で、このホルモン(インスリン)が出て、余分なぶどう糖を取り除こうとして、
血糖値が下がるのですよね。

余分なぶどう糖は、肝臓や筋肉にためられますが、それにも限界が(^^ゞそうするとつぎには脂肪としてたまりますから、
肥満とつながるわけです。あらら。でもこのホルモンであるインスリンがでないと、高血糖が続いて、血管が痛んじゃいますよね。

もともと日本人はこのインスリンの出が悪いので、食事をしても血糖値を充分にさげることが出来ず、肥満には
ならなくても糖尿病にはなっちゃいます。きをつけないといけないです。高血糖おそるべしですから。

さて肥満ホルモンでもあるインスリン、人工甘味料でも分泌されるんですよね。

この本では、人工甘味料であるスクラロースを飲んだ時のほうが水を飲んだときよりも血糖値のピークが
高くなり、インスリン分泌のピークも20%高くなるとあります。
日本人にとっては、もともとインスリンの出が悪いのに、こんなことでインスリンを使ってしまっては
インスリンの分泌能力の疲弊という問題にもつながります。

つまり、インスリンは肥満ホルモンだけど、血糖値を下げるという血管を守るホルモンでもあります。
人工甘味料をとると、

1)肥満ホルモンであるインスリンが分泌されるので太る。
2)インスリンのむだ遣いになって分泌能力が疲弊、高血糖になり、糖尿病のリスクが高まる

この2点がポイントということです。

私はこの本を読んでいて、インスリンを悪者のように肥満ホルモンと書いているのに
違和感がありましたが、このように2つ分けて考える必要がありそうですね。

そして日本人にとっては、人工甘味料でインスリンが分泌されてしまい、膵臓が疲弊、インスリンが出ないという
自体の方が問題であり、高血糖、糖尿病というリスクが高まると言うことです。これは肥満以上に恐い話ですね。