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江戸時代の医科、岡本一抱ちゃんワールド

一抱ちゃん、大好き

岡本一抱という江戸時代の医科。

医学三臓弁解という書物を通じて一元流鍼灸術の勉強会で学んでいます。

私は一抱ちゃんが大好き。

かれは近松門左衛門の弟でもあります。

ちょっといっちゃってるワールドを持っていて、東洋医学の古典的な生命観を踏まえた上で彼独特の一抱ちゃんワールドを展開しています。

医学三臓弁解。東洋医学の世界では五臓六腑という言葉がありますが、彼はこの中の心、胃、腎の2臟と1腑を生命の中心と定めています。

昨日の勉強会では中焦穀腑。

つまり胃が今を生きている人には一番大事!ってな

話しの部分を読み解きました。

食物を受け取る器である胃があり、

食べ物を腐熟させ、全身に行き渡らせ、

私たちの生命が続いている。

東洋医学の書物には単語がいっぱい出てきちゃうんだけど、

あまり文字の海に溺れ、細かいことにとらわれてしまうと、

全体観を失い、その独自のワールドを読み解くことが出来なくなって

しまいます。

心は舎り。神がその主人。そして心と腎の関係。

腑である胃を貴重なものとしてとらえ、後天の本を身体に取り入れることができるからこそ、生命が続くのだとのありよう。生命のありよう。

現代の知識から考えると、突拍子もないこともありますが、人間そのものをしっかりと見据えて寄り添った一抱ちゃんならではの東洋医学的な生命観を強く感じます。