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ストレスを発散させたい!  岩盤浴はどうでしょうか?のご質問にお答えして

先日、鍼灸師仲間とのzoom講義をさせていただき
色々お話をしました。テーマは便秘。
便秘って考えていくと面白いんですよね。
そのお話は、気の滞りということを中心にまとめてみました

首肩の凝り、足の強い冷え。いったい身体はどうなってるの?

便秘というと、食事や大腸に注目がいきがちですが、
便秘のスペシャリストであるドクターは、”気の滞り”を
一番の課題にしているのですよね。つまり、全身をスムーズに気血が巡ることが便秘の解消につながるという発想です。

松本明子著「腸をキレイにしたらたった3週間で体の不調がみるみる改善されて40年来の便秘にサヨナラ出来ました!」アスコム出版2015/5/23松本明子 (著), 小林弘幸 

これは人の身体の有り様を考えるととても面白い発想です。

☆岩盤浴は身体によいでしょうか?という質問をお受けして

さて先日、岩盤浴は身体によいでしょうか?という質問をお受けしました。

便秘を考えるときに、ストレス、緊張状態が身体に大きく影響を与えるということで、リラックスが多く提唱されていました。

身体の緊張状態をとるのはとてもよいことです

さて、ここでこの緊張状態をとるのにどうするのか、発散させる瀉下させる問題が浮上します。
身体から汗を出すのも、便を出すのも出すと言う方向性は同じです。

そして身体が健やかであれば、
必要に応じて自然と汗がでますし、
自然と便意があり便通があります。

なんも、ムリして発散、瀉下する必要はないのです。

それが、緊張によって滞るので、ムリして発散するとか瀉下するという方向性になり、身体の底力(腎)を傷めてしまい、悪循環ということになります。

もうちょっと詳しくお話ししていきますね。

☆☆緊張を発散させ解決するための強行手段

『すかっとする』『ストレス発散!』というと、イベントで盛り上がる買い物でばーっと買う、大好きなものを好きなだけ食べるマラソンして汗をかく、熱めのお風呂で一汗掻く、コンサートで思いっきり推しを応援などなど。

このスカッとして発散は、便秘の解消で言えば大黄などの瀉下剤をガツッと使って通じさせるということと同じです。便秘を、浣腸で出すとか、強めの便秘薬で出すなんていうのです。

また風邪の処方で有名な葛根湯。これも穏やかな桂枝湯という処方に葛根麻黄というガツッと解表する薬が入り、身体の緊張をガッツリ発汗によってスッキリさせる処方です。

どちらも、ムリムリがっつり発散で、短期勝負である『今の風邪』『今日の便秘』を解決させるには、その方がメリットがあるといえるでしょう。でも、ムリムリを長期に繰り返すとどうなっちゃうのでしょうか。

☆☆ムリムリ発散の手段は長期連用禁止!

身体の緊張、たまったストレスは、どうしても発散させたくなります。
がっつりと発散が、気分がいい、スカッとするというのもよくわかります。
しかしながら、ここからは、その方の身体の底力(腎)の問題とかかわってきます。

つまり、発散でストレス解消は、身体の底力(腎)をベースとします。
ベースへの負担を掛けることには間違いなくなります。
ベースがそれなりにあり、短期的なことならばメリットが大きくOKとなります。

しかしながら、

ベースがなければ発散でかえって身体を傷めますし、
ベースがよわければ、消耗していきます。

 

イベントは大好きな人が多いですね。また人間関係の絡みでさんかせざるおえないと言うことも多いでしょう。しかしながら、そのあとの消耗がキツかった方が本当に多いです。私は身体の底力(腎)不足タイプの人には、イベントはダメって何度言ったら良いのかと思うぐらい身体の力をそこないます。

マラソンや筋トレも、自分の素体の力をムリさせても大好きな人はガチ発散までいってしまっています。

岩盤浴も同じです。

温熱刺激をがっつり入れて解表させ汗をかかせるので刺激強度がかなり高いです。
刺激がガッツリ入るので、自力で発散が出来ない状態の人にとっては、強力な助っ人です。
スッキリするという気分(^^)なるのもよくわかります。
しかしながら、底力(腎)をつけようとしている側面ではちょっと控えた方がよいケースの方が多いですね。

☆☆身体の底力(腎)をつけていくとベースができ、発散しやすくなる

身体の底力(腎)をつけていくと、ムリムリ発散の手段をもたなくても、軽く気が巡りそれほどストレス状態が強くなくなってきます。ちゃんと気血の巡る身体になっていくわけです。

しかしながら、人間には癖とか好み、わーっとやりたい気質などがありますね。

どうしても、パターンとしてマラソンして発散したいとか、ワート集まって騒ぎたいなどがあると、出来ないことそのものがストレス状態をつくります。

ただ、今おこなっている身体作りが、身体の底力(腎)を養いたいのであれば、ばーっとの発散はちょっと待ってです。せっかく養ってきた底力をばーっと発散するために使っちゃダメなんです(^^ゞ。

このあたりの、身体との付き合いは、身体作りの目的との兼ね合いになりますね。

また底力(腎)がつくと、身体の負担にならずに、イベントやマラソン、岩盤浴も楽しめるようになります。ちょっと待て!です。

☆☆女子胞(子宮)力をつけたいときには、発散しすぎはダメッ!

妊娠したいというときには、発散と底力(腎)の二つがポイントです。

☆☆☆発散して妊娠のパターン

世の中の情報で、スカッとしたら妊娠というのは、ストレス状態が主因でそれ以外の問題があまりなかったタイプです。

☆☆☆底力(腎)をアップして妊娠のパターン

そして妊活がなかなか前に進まないと言うときには、底力(腎)をつけていかないと目的まで到達出来ないタイプです。

この底力(腎)や女子胞(子宮)力をアップさせるときには、発散を強制的にするタイプのことはやっちゃダメなんです。

☆☆身体の力をアップさせることは、人生の投資と同じ

最近、投資がよくいわれます。

そして投資する前に、生活防衛資金をある程度貯めなさいと言います。
この生活防衛資金が底力(腎)になるわけです。

生活防衛資金がたまってないのに、ちょっと小銭がたまるとそれを
握りしめてパチンコにいって発散!をやってたら、ちっとも生活防衛資金はたまりません。

発散をすぐしたくなっちゃう人を私は、パチンコオヤヂ!と呼んでいます(^_^;)
パチンコは生活防衛資金が貯まってからにてね。

☆☆底力(腎)がアップしていけば、発散も楽しめます。パチンコ(刹那的快楽)がやめられる理由

私に、『パチンコオヤヂ!』と言われ、ちょっと余裕ができ、3000円貯まるとすぐそれを握りしめて、パチンコで発散という自転車操業的な人生(まあ、それもアリですけどね(^^ゞ)。

これを脱し、生活防衛資金がたまり、種銭ができると、人生に対する自信がでて、ものの見方、考え方がかわります。刹那的な選択が減るわけです。

体力も同じ。
余裕がないから、毎日つま先だって頑張っちゃうのです。
自転車操業的に頑張り過ぎちゃう。

そしてストレス解消も、刹那的な選択をしがちですね。

種銭ができ、底力(腎)があれば、イベントも、買い物も、岩盤浴も素体に負担をかけることなく、軽く楽しめます。ここまでくると、目的の妊娠も、大きな問題なくするっと行くことも多々あるのです。

とにかく、人生をスムーズに航行させるために種銭作りは欠かせませんねえ。

 

便秘のセルフケアについては、こちら→https://bigmama-odawara.jp/blog/archives/5103 どうぞ参考になさって下さい。

肝腎要なお話。表記はかわるよ簡単に〜

東洋医学の体力貯金というテーマで文章を書いています。

私達は日々ご飯を食べて、エネルギーを受け取り生きています。
これが、胃腸を中心とする後天の精を得るシステムです。

そして、身体の底力とか、余力をたくわえるのが、丹田の力。
臍下丹田とかいいますよねえ。
言わないかな(^_^;)、どうも東洋医学の世界どっぷりになると、
普通の言葉の感覚が失われて言ってしまったり。
いかんいかん。

ということはさておき、この身体の底力、余力ということを、
東洋医学の体力貯金という言葉をテーマとして書いていました。

そして、この中心のこと場を、肝腎要と言いますヨネなどと書いていて、
肝腎要(かんじんかなめ)が、肝心要と変換されるので、あれ?あれ?あれ?と
違和感が。

東洋医学の世界では、身体を上中下にわけます。で、底力は下のところに位置する腎を中心に身体の軸となる肝と組み合わせて考えるのが素直なところです。これをなんで肝と心。なんでやねんと違和感を持って調べると、日本語表記の問題で腎が使えなかったから、心を使い、のちに腎が使えるようになったけどそのままという歴史の流れがありました。

つまり、もともは肝腎要であったのが、日本語表記の関係で肝心要とされた時期があり、腎も使えるようになったけど、肝心要の方が浸透しているというところみたいですねえ。

東洋医学的な観点から考えると、肝心要はちょっと違うんじゃないって思っちゃうんですが、一般用語となった場合は肝心要でも違和感がないんですかねえ。

言葉って面白いですねえ。

こうやって、私達の知っている古典だってなにかの書き違いとか、いろいろな都合で変化していることもあるんだろうなあなんて思いました。

言葉は日々成長するってことだわねえ。